見出し画像

新感覚!解決しないミステリー小説ロンドの旅Part2.ソナタの旅Chap.3マスカットの事件

1. 手蔓

"タウン"…誰しもがそう呼んでいた。ほかにもあるのか、どこからどこまでがそうなのか、分からないことは多いのだが、確かにそこには彼らの暮らしがある。

タウンの住民は何らかの形で"上"と繋がっていることは、みんなが認識していた。ただし、"上"という組織は実体を伴わないから、組織でも個人でも誰がどう繋がっているかは世間一般の者には分からないし、"上"の存在自体を知らない。そして、何より住民であっても、詳しいことは何一つ把握できていないのだ。

タウンというくらいだから、人が生まれてから死ぬまでに必要なものは揃っている。衣食住はもちろん、病院や消防署、学校や図書館、娯楽施設や商業施設…一見普通の街となんら変わりはない。ただ、"上"との繋がりがなければタウンには住めない。それだけなのである。

先祖代々"上"と関わりをもつ一族の末裔であるソナタとロンドは、タウンで出会った。住まいが隣同士だったこともあり、同じ家族のように家を出入りして遊んだり食事をしたりして、気付けば常に時間を共にする仲になっていく。途中からは同じ学校へ通う旧友も含めて3人で一緒にいることが増えていった。

住民はみな幼少期に"上"の研究施設で適性を検査され、その結果を参考に"能力開発"が始まる。ロンドは身体能力、ソナタはカメラアイ、旧友は器用な手先…一般人とはあまりにもかけ離れた異能であるが、もちろん全員が使いこなせるわけではない。定かではないが、噂では住民の約2%がそれをもつとされている。

中でもソナタは群を抜いて全ての能力に秀でていた。小学生ながらに、同世代どころか大学生や大人までをも凌駕する知能と知性、身体能力に加えてカメラアイの異能はまさに鬼に金棒。"上"も一目を置く存在であった。クラスメイトや親たちは神童と持て囃す者が多かったが、これを羨むアンチもいた。だが、ロンドと旧友だけはソナタを特別視せず、至って普通の人として、友人として接してきたのであり、これが彼らの揺るぎない"絆"なのだ。

#ロンドの旅
#ソナタの旅
#ロン旅
#ソナ旅
#ミステリー小説
#ソナタ
#ロンド
#カクヨム
#小説家になろう
#金賀こう
#斉田キョウ
#ミステリー
#小説
#新感覚
#新感覚解決しないミステリー
#解決しないミステリー
#解決しないミステリー小説
#キョウ
#こう
#メライ
#バルカ
#インスタ小説
#japanesenovel
#konovelchannel
#moteruchannel
#RondosJourney
#mysterynovel
#mystery
#novel
#モテルちゃんねる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?