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ダンサーではない人向けダンスのススメ

ここ2年くらい、あるダンスワークショップ(というかな?)にどハマりしている。
それは、Biodanza(ビオダンサ)というもので、南米のチリで生まれたもので、日本でのワークショップに定期的に通っている。

僕は大学時代〜社会人若手くらいまで、ストリートダンス(ロッキング)をやっていて、基礎練習→振り付け→ショーに出演 というのやってきた。

その後、社会人になって、ショーよりもフェスやクラブで踊るのが楽しくなって、DJもかじるようになってと、思えば人生の半分以上はダンス・音楽とともにいるような感覚。

今、熱中しているビオダンサはこれまでやってきた、
・振りを作って覚えて見せる
という要素はなく、
・音を楽しむ
・自由に自己表現する
・他者とのつながり(相互作用)を感じる

という要素をメインとしたもの。(他にもあると思うけど)

出会ったきっかけは、
2019年2月にサンフランシスコで行われた、マインドフルネスのカンファレンス、wisdom2.0に思い切って参加したことにある。

瞑想と脳科学などの講演が多い中、英語が聴き取りにくい僕は、ずーっと英語が分からなくてもできる、体感ワークコーナーに入り浸ってた。
瞑想、ヨガ、気功などを朝から晩までやるコーナー。これなら英語聴けなくても楽しめるぞ!と。

そのコーナーに、なんとダンスが入っていたのが衝撃的だったことを、今でも覚えている。扉を開けるとそこは、「えー?ここはディスコかよ?」と思うほど、色々な人達が自由気ままに踊っていて、とてもいい空間になっていた。

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一見無秩序なクラブ状態かと思いきや、他者と絡みあったり、全体で一つの輪になって踊ったりと、場がどんどん変化していくのがなんとも面白かった。そしてみんな笑顔が素敵!

日本でマインドフルネスといえば、瞑想とか座禅とかヨガとかのイメージでしたが、必ず1日に2回はダンスのセッションが入っていた。
そこで直感したのが、これは動と静を楽しむものなんだと気づいたし、自由に解釈しているのがアメリカらしいなーとも感じた。
マインドフルネスって元々日本の禅のはずなのに、アメリカで流行って、日本に輸入したらほんの一部になってしまっていると何とも不思議な感じ。

これは最高だと!
そしてこれから日本(だけでなく世界)に必要なのはこれだ!と直感した。

ということで、早速日本に帰ってから、探してみたら、あるじゃないか〜
3つくらいある。
ブラジルへの留学からビオダンサを日本に持ってきた、内田佳子さんのワークショップに早速行ってみて。(こういう飛び込みは得意w)
これはすごいなーと感動し、それから2週間に1度は踊り続けている。

ビオダンサをやっていての気づきは、言語化されていないことも含めてたくさんある。

・まずは気持ち良い:いい音楽に乗って自由に動ける
・人の目を気にしている自分に気づく→気にしなくなることがこんなにも楽なのか?
・人と一緒に歩いたり、向かい合って動きを真似したり、踊りで絡んだりする:人とつながるってこういうことなんだー

などなど。

昔、コーチングやカウンセリング系のワークショップに行くと、
「さあ、身体で自由に表現しましょう〜!」
と、いきなり踊らされることがあり、ダンスをやっていた自分はスッと入れたけど、周りをみていて、日本人にいきなり踊れって言われても、、、唐突過ぎるよなーと違和感を覚えていた。
アメリカ発のものが多く、いきなり踊り出せる度合いに、国によって特性があるよなーと。日本は特に、盆踊りやパラパラ(古いか)のように、誰でも分かる簡単なフリのループは得意なんだろうなーと思う。(もちろん全員ではないけど)

ビオダンサはよくできていて、いきなり踊り出せはなく、最初、輪になって回ることから始まり。1人で歩いたり、2人で歩いたりと、徐々に動き→踊りへ、動から始まり、徐々に激しくなっていって、また静へと落ち着いていく。この辺が絶妙。「自由に踊る」にたどり着くのに、これくらいの丁寧さは必要よね。

また、人が集まって何かが起こるワークショップの「場」としてみても面白い所がある。コーチや組織開発の仕事柄、対話のワークショップのファシリテーションなんかやるのだけど、対話ってどうしても、誰かが話している時って、他の人は聞いてなきゃいけないのよね。カラオケと一緒。(でもデュエットもしにくいかw)つまり、「会話」という表現・コミュニケーション方法は、時間の有限性に縛られてしまう。

その点、ダンスでは、みんなが一斉に踊るので、同じ時空間を共にしながらも、人によって全く別々の経験をしていることができる。落ち込んでいる人は癒されたり、元気な人はエネルギッシュに動き回ったりと。
そして、一緒に踊っていると、いい感じにブレンドされていくのよね。
空気を読み合って、遠慮したり、誰かを傷つけたりすることはほとんどなく。

大体、色々なテーマで1.5時間位踊っているけど、この場に集まりそれぞれが今のコンディションを表現することに始まり、徐々に解放され・相互作用し、最後は輪になって全体として1つに調和しながらも、個々の個性や自己表現は存分にされている。そして終わった後は、五感が解放されてか、ご飯がとても美味しく感じる。

ストレス解放としても、自己表現としても、他者と繋がりたい、チームビルディングなどにも最高で、色々な意図で参加できる。

僕が、このダンスを通してひそかに描いているゴールが、
週初の仕事始めを営業会議ではなく、ダンスからスタートして、
週末の仕事納めを飲み会ではなく、ダンスで閉める→その後食事

こんなワークスタイルが当たり前になっていったら、世界はもっともっと豊かになっていくだろうなーと思っている。

最後に、
2021年6月は2回、単発で体験できるクラスがあるので、興味があれば、一緒に踊りましょう!(僕はただの参加者です)


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