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めでたい

幼馴染が最近結婚した。
おめでとう。

そんな新婚さん2人の新居に少しお邪魔してきた。
奥さんにも初めましてだ。
初めてのことに緊張している僕にもフランクに接してくれた。
話に聞いていた通りしっかりしていて優しい人だ。
ありがとう。おめでとう。


行く前にお祝いの品を買った。
結婚祝いと新居祝いとその他、色んな思いの重なったギフト。
のはずだが僕はギリギリまで何も用意していなかった。
三宮EKIZO内でお菓子を探す。

カヌレかプリンの二択。

しまった、奥さんの食の好みをちらっと聞いておけばよかった。
ただ、彼はカヌレの後味をきっとあまり好いていないだろう。
プリンが好きだという確信もないけれど、嫌いな奴もそういないはずだし。(購入したのはこちらのAKITOさんというお店)


プリンだと言って渡したら彼はとても喜んでくれた。

「結婚してからコップばっかりもらってたからサイコーw」
「一昨日食べたかったけどコンビニ売り切れてて助かる」

16年来の付き合いをなめてもらっては困る。
案の定カヌレは得意ではなかったらしいし。

こんなあてずっぽうが当たるから長く付き合っていられるのかもしれない。
長く一緒にいたからあてずっぽうが当たったのかもしれない。

昔よりも言葉を交わす回数は少なくなったけど
彼のことはなんとなく分かる。
そして、今の彼はとても幸せそうだ。
今までのいつよりも穏やかで感謝に満ちた表情をしていた。
これが結婚というやつかぁ。すごいなぁ。
本当に心からおめでとうだ。


出会った日から僕の前を歩き続けてきた幼馴染だ。

初めて会った日も通学路の少し前を歩いていて
僕の母親が後ろから声をかけた。
野球部に入部したのも、スマホを持ったのも、初めて彼女ができたのも
ぜーんぶ彼の方が先。
ずっとそうだったから羨ましいとかはない。
本当にすごい友達なんだ。みんなに愛されるナイスガイなんだ。
それで変わらず僕ともずっと関わってくれて感謝しかない。


新居で少し話をした後に近くの銭湯へ行ってサウナに入った。
彼は競馬を外して悔しがっていた。
以前見た時よりまた腹回りが立派になっていた。
顔だけ昔と変わらず細いからなんとも不思議な感じ。
「身体だけどんどん親父さんに似てきたな」
って言葉がノドの真ん中まで来ていたがすんでの所で出さなかった。


なんとも落ち着いた幸せな休日をお裾分けしてもらった。
なんだかいいなぁ。ありがとう。

結婚式のスピーチもゆっくり形にしないとなぁ。

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