診断名サイコパス 身近にひそむ異常人格者たち/ロバート・D・ヘア 訳:小林宏明

https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000006628

読了日2019/9/24

何かが「違う」人々がいる。その人々は人が本来持っている(と誰もが信じていた)良心がなく、罪悪感もなく、周りに迷惑をかけ続け、社会を破滅に向かわせる。もはや人とは呼べないのではないか。だが彼らは人々が本来望む、自分自身が満足する日々を送っている。自分自身に満足するためには、彼らのような人間にならなくてはならないのか。それとも現在の社会の有り様が彼らの存在とそぐわないのか。彼らのために社会を変えなくてはならないのか。だが彼らの望む社会などどう考えても「地獄」そのものである。彼らの世界には「自分」と「その他」しかいない。「自分」と「他人」がいる世の中、と彼らの理解が追いつくこともない。私たちはまず彼らの存在を知ること、理解すること、そして可能な限り関わらないでいるしか現状できることがない。

この記事が参加している募集

読書感想文

サポート代は新しい本の購入費として有効活用させてもらいます。よろしければお願いします。