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3つ意識して「ただのやさしい先輩」から「アドバイスを求められる先輩」になった話

昔から人が好きで、どんな人の話を聞くのも好きです。

基本的に相手を否定せず、受け止めたいという姿勢があるからか、よくいろんな人から相談をされてきました。

会社の仲間からも「“聞いてくれて”ありがとうございます!スッキリしました!」と言われることが多かった。

しかし、僕の中ではモヤモヤが。
目指している先輩像とギャップを感じたのです。

僕は、メンバーに「なんでも受け止めてもらえる癒しの存在」としてではなく、「的確な助言で前進させてくれる存在」として認識してもらいたかった。

話をして晴れやかな顔で別れた相手が、数週間後にまったく同じ問題を抱えてやってくるのにもどかしさを募らせていたのかもしれません。

今回は、タイトルの通り、僕が「アドバイスを求められる先輩」になるために意識した3つのことを簡潔にお伝えします。

①聞いて、受け止める

これについては、前回かなり詳しく書きました。

大事なことだけもう一度お伝えすると。

相手が話している最中にあなたが「次に何を言うか」に焦点を当てた瞬間に、相手が「何に悩んでいるのか」「どのように見たり、感じたりしているのか」には意識を向けられなくなります。

まずは、とことん丁寧に聞くこと。

相手が何をしているか、今どんな状態かというだけでなく、背景や経緯まで想像し、自然と気になったことを質問する。

人は、いつだって自分に一番関心を持っています。否定されたくない。受け止められたい。共感してほしい。ほめられたい。と熱望している。

だから、理解してもらえたと心底思えたら、好感を抱き、今度は何かお返ししたくなるもの(好意の原則・返報性の原理)。

相手の協調的な姿勢を生み出すのは、
こちらの、聞いて受け止める姿勢です。


②一意見であると示す枕詞

ここに1枚の折り紙があって、僕の側から見ると赤色だとします。

でも、どうしたことか、相手は「この折り紙は青だ。それ以外あり得ない」と主張してくる。

こう来られると「いや違う、これは赤だ。(あなたがおかしい)」と言いたくもなります。

が、実はその折り紙は裏表があって、赤の裏は青だった。

こんなことって、よくあります。
どちらも正しいという可能性は常にある
それくらいに考えた方が建設的な話し合いになります。

では、そういう前提で話すとしたら、どんなふうに自分の主張伝えたらいいのか?

たった一言、自分の主張をする際に「僕が思うに」とか「僕の考えでは」と付け加えればいいんです。

それだけで、建設的にし得る。

「僕が思うに、この紙は赤いんだよ」と言えば、相手の頭の中では、「どういうことだろう?」と謎の探求へと焦点が合わさります。この時点で、僕と相手は、真理を探究する仲間になる。

主張はしても、敵対はしない。
そのために、ぜひ一言「僕が思うに」を付け加えてみてください。

③解決策の提示

相手の話を聞いて、理解を示して、「僕が思うに」と意見を述べる。

これを徹底すれば、「なんでも話せる先輩」「わかってくれる先輩」ポジションになれます。

ただ、僕がなりたかったのは「アドバイスを求められる先輩」だったので、「③解決策の提示」をかなり意識的にやるようにしています。

具体的には、次のアクションを何かしら設定してもらって、最初の1歩2歩を伴走してあげることです。

理想はその場で「よし、こうしよう!」「僕はこういう形で協力するね」と決まることですが、他の人との交渉が必要だったり、その場ではどうしても解決策を提示できない事象もあります。

そういう場合は「いつまでにどう解決するか、それをどう報告するか」を提示する。

そうやって、この人に相談したら何かしら前に進めてくれるんだって思ってもらえれば、また次もその次も自分に相談が集まってきます。

解決策の提示のとき、一つ意識しておくと良いポイントがあります。

それは、聞くときとは違うオーラをまとうことです。
(変な話ではないです笑)

話を聞くときは、なるべく笑顔で、わかりやすくうなずいて、和やかな雰囲気を意識します。が、話すときには重みのある言葉を発しているような雰囲気を醸し出します。低い声で、少しゆっくり、自信を持って述べる。そうすると、相手はすっとあなたの言葉を受け入れられます。

まとめ

僕が人とコミュニケーションをとる際、特に意識していることを大きく3つに絞ってお伝えしてきました。

まとめると以下の通りです。

①聞いて、受け止める
 ・うなずく
 ・笑顔
 ・ほめる
 ・否定しない

②一意見という枕詞
 ・「僕が思うに」「僕の考えでは」

③解決策の提示
 ・必ず次のアクションを決める
 ・何かひとつ持ち帰ってもらう
 ・少々重みのある言い方で

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。