諸戸友@CROOZ執行役員

大志抱く若手起業家の失敗を減らし、事業継続につなげる、役に立つ事例を惜しみなく紹介… もっとみる

諸戸友@CROOZ執行役員

大志抱く若手起業家の失敗を減らし、事業継続につなげる、役に立つ事例を惜しみなく紹介するnote。クルーズ執行役員・CBO・SHOPLIST人事広報部長。 #クルーズ #CROOZ #CBO #東かがわ #キャンプ #若手起業家 #投資 #お酒

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未来の起業家へ。成功の確度を上げるための連載を始めます。

「…俺、それでもやりたいです」 付け加えるように、どうしても今やらなきゃならないんです、と彼はいった。姿勢や眼光から、並々ならぬ想いと覚悟が伝わってくる。 それでもあえて、僕は繰り返した。 何も、焦ることはない。危険だって伴う。周りの人も、気が気でない思いをするかもしれない。それに、もっと楽な生き方もたくさんある。 「それでも起業したいの?」 僕の目をまっすぐに見据えて、こくりと頷く。彼の決意は固かった。 「わかった。それなら僕の持てるものすべてを使って手伝わせて

    • 経験から学び成功を収めた26歳が「座学が足りん!」の一言に反省だって?

      何者でもないとき、謙虚でいるのはかんたんです。 しかし、20代の若さで何百億円も調達し、700名の従業員を束ねる社長となってなおそれができるでしょうか? 先月のForbesのタイミー小川くんの記事。 僕はもうタイトルから驚いてしまいました。 「座学が足りていない」とアドバイスされ、それが「ここ5年で一番刺さった言葉だった」と述べているのです。 謙虚さと成長への貪欲さを備えた若き経営者に脱帽です。 記事を読みながら、小川くんとはじめて出会った彼が18歳の高校生だった

      • できるリーダーがしている仲間のド派手な失敗と建設的に向き合う方法

        一生かかっても返せない金額だ・・・。 10年以上前、自分のミスで会社にとんでもない損失を背負わせてしまったとき、僕の頭は真っ白になりました。 きっかけは消費者庁の発表です。 ソーシャルゲームの「コンプリートガチャ」が景品表示法に抵触する可能性があると消費者庁が判断したとの報道があり、先行きへの不安から株価が17%も一気に下がったのでした。 つまり、かんたんに言うと、1億円を投資していた株主が1日で2000万円を失うような事態で、そんな影響を何千人にも与えてしまったので

        • 続けることで得られること。カッコ悪くてもやり抜くことが大事。

          ダイエットや学習などの目標を決めて、 1年間継続実践できる率はどのくらいでしょう? ある調査によると、答えはわずか5%…。 つまり、立てた目標の95%は失敗しているのです。 おまけに、4分の1は 1週間以内で諦めていたのだとか…。 計画を立てるのは楽しくとも、 継続して実践に変えていくのは、 言うは易く行うは難し…ですよね。 逆に言えば、やり抜くことさえできればそれだけで稀有な存在になれます。 そして、このnoteではたびたび取り上げているように、クルーズでは「や

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        未来の起業家へ。成功の確度を上げるための連載を始めます。

          スタートアップ経営者は将来の幹部候補とどこで出会うか?

          私の元へ来た人は、私に惹かれて来たのか。 それとも富や地位に惹かれて来たのか。 多くの富を持つ者の憂鬱の一つは、新たに腹の底から信じられる関係を築くのが難しいということです。 もしも事業が傾き出したら、あるいは私が病気になったりでもしたら、周りから人がいなくなってしまうのではないか。そんな不安が押し寄せる。 さて、何億円も資産があるのに心許せる人がいない孤独な人生と、たとえ貧しくとも周りの人たちと支え合いながら生きる人生と、あなたならどちらを選ぶでしょうか。 私は…、

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          新規事業開発。変化の時代に勝ち続ける秘訣は「戦わずして勝つ」こと

          「ダルイし面倒だしお金溶けるし、マジ戦争は勘弁だわー」 古代の兵法書である『孫子の兵法』にはそんなオーラが満ちあふれているとnoteのCXO深津貴之氏は言います。 新規事業開発も同じです。 手間がかかり、しかも勝つかどうかはわからない。 とはいえ、時は戦国時代。 領土を広げねば、いずれ国を獲られる。 1つの事業や製品・サービスの寿命は短命化し、これまで会社を支えていた事業の業績が急速に悪化するなんてことも日常茶飯事です。 企業は、新たな事業の開発や創出に取り組み、次

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          26歳300万円で起業し、300億円企業に育つまで〜CROOZの22年

          日本にインターネットが到来してから約10年(注1)。 突如、「ヒロスエ」と共にモバイルインターネット(当時だとガラケー)の時代がやってきた。それはちょうど、20世紀の終わりと重なる———。 1999年、ドコモが iモードの新型発表記者会見で人気絶頂のアイドル、広末涼子を起用したのだ。 ほんの18歳の彼女の威力は、とにかくすごかった。 いわゆるパソコンマニアではなく、ごく普通の学生や社会人が、日常生活の中で、携帯電話を通して、インターネットから情報を得る。 この国に、

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          緻密な仕組みがあるからこそ、失敗を恐れずチャレンジできる

          大きな夢を抱き、 リスクを恐れず突き進め。 がむしゃらにやれ。一か八かに賭けろ。 それが起業家だ。成功者だ。 なんてことばかり言って、人を焚き付けようとしてくる人がいたら、怪しいと思って当然です。 成功はそんなに単純に訪れるものではありません。 おいおい、前回「成功の糸口はいつも目の前にある」って言ってたじゃないか、と思うかもしれませんが、それも真実なのです。 大きな夢を見るのも、がむしゃらな努力をするのも、素晴らしいことで、まったく否定しません。そして、成功への

          緻密な仕組みがあるからこそ、失敗を恐れずチャレンジできる

          劇的な成功につながる手段は、いつだってそこにある

          どういうことだ? なぜ日本から? 2014年。世界的なコーポレート・ロゴデザイナーのロブ・ジャノフ氏の元に、とある日本企業からメールが届きました。 彼が駆け出しの頃に、まだ創業1年の小さな会社だったAppleのロゴをジョブズ氏から依頼されデザインしてから、40年近くが経とうとしていた時です。 日本なんて行ったこともなければ、仕事で関わったこともありません。 予想外の送り主に興味をそそられたジャノフ氏は、メールに目を通すことにしました。内容は概ね次のとおり。 ジャノフ

          劇的な成功につながる手段は、いつだってそこにある

          優れたリーダーは信頼できる右腕がいないのを偶然のせいにするか?

          信頼できる仲間がいないと嘆く起業家は、 一度ワンピースを読め。 アニメ映画「ONE PIECE FILM RED」が猛烈に伸びています。 調べてみると、2022年10月11日の段階で、「興収167.7億円 1208万人動員 動員ランキング10週連続首位」という圧倒的数値。 原作の漫画ワンピースは発行部数世界一で、 今や国民的人気作品と言えるでしょう。 ワンピースを見ていると、最強の一味に憧れます。本物の仲間と熱い冒険をしたい。自分を重ねた起業家も多いのでは? それは

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          へこたれない凡人集団は、どう組織をフレキシブルなものに変えるのか?

          あれこれ気になって手をつけるけど、 特別秀でた才能なんてないし、 世界をこうしたいとか、強烈な野望なんてのもない。 あるのは、 とりあえずやってみようの精神と 決めたところまではやり抜く力くらい 「凡人」 それが自分にふさわしい呼び名だ というのは、偽らざる僕の僕自身に対する評価です。 ずいぶん悲観的と思われるでしょうか。 そう思ってしまうのは、あなたが「器用貧乏」と揶揄されたりしたことがあるからかもしれません。 僕自身は、この特性に誇りを持っています。 「起業

          へこたれない凡人集団は、どう組織をフレキシブルなものに変えるのか?

          「食わず嫌いしない」人がCROOZで圧倒的に成長する理由

          「食わず嫌いしない人って優秀なことが多いよね」 最近、うちの会社で共通認識になっていることです。 クルーズでは、 がんばる社員を労うため、 また社内のコミュニケーション活性化を狙って、 新卒から役員まで社長とご飯へ行く機会が多いです。 先日は、新卒4人を連れて都内の寿司屋におじゃましました。 そこでも「食わず嫌い」の話題になったのですが、 彼ら彼女ら、ほんとになんでもバクバク食べてくれる。 見ていて気持ちがいい。 というわけで、 今回のテーマは「優秀さ」と「食わず嫌

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          メリットだらけの出戻り社員をどう採用するか?【アルムナイ採用のすゝめ】

          活躍していた社員が辞めていく。優秀な人材が辞めていく。 会社としては悲しいことですが、社会全体という視点から考えればそう悪いことではないのもわかります。 転職が当たり前の時代になり、自らのキャリアに関する意思決定に前のめりに取り組む人もかなり増えている証拠だと言えるのですから。 いや、それにしたって、辛いんだよ。 そんな声が聞こえてきそうです。激しく同意しますw。 しかし、企業と社員の別れは必ずしも永遠とは限りません。 最近、多くの企業が一度辞めた従業員を再び採用す

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          世のため人のためを思えなかった自分を僕は悪いと思わない

          近頃の若者は、と大きなくくりで人を判断するのは好まない。 けど、僕の肌感からいっても、3,000人を対象にした「Z世代会議」の調査からいっても、Z世代が特異に社会や環境への意識を高く持っていることは間違いなさそうです。 先日、よく話す若い子がポロッとこんなことを話してくれました。 「社会のためとか、環境のためとか、そういう意識でやりたいと思えることがないんですよね。よくないですよね…」 そういうことが悩みになるとは。ちょっと驚きでした。 というのも、僕が20代の頃に

          世のため人のためを思えなかった自分を僕は悪いと思わない

          3つ意識して「ただのやさしい先輩」から「アドバイスを求められる先輩」になった話

          昔から人が好きで、どんな人の話を聞くのも好きです。 基本的に相手を否定せず、受け止めたいという姿勢があるからか、よくいろんな人から相談をされてきました。 会社の仲間からも「“聞いてくれて”ありがとうございます!スッキリしました!」と言われることが多かった。 しかし、僕の中ではモヤモヤが。 目指している先輩像とギャップを感じたのです。 僕は、メンバーに「なんでも受け止めてもらえる癒しの存在」としてではなく、「的確な助言で前進させてくれる存在」として認識してもらいたかった

          3つ意識して「ただのやさしい先輩」から「アドバイスを求められる先輩」になった話

          言葉で人を動かす人がしていること

          ここ数ヶ月で、立て続けに「メンバーとの会話で気を付けていることは?」と質問される機会がありました。 たとえばこんな感じで。 うーん、正直なところ、質問してくれたのは、とても優秀な方ばかりです。自分に何か言えることがあるのだろうか、と戸惑いました。 ただ、よく見ると、質問のメッセージに1つ気になる点があります。 ひょっとしたら、と思って自分の考えをなるべく詳しく伝えることに決めました。少しはお役に立てるかもしれないと思ったのです。 というわけで、今回のテーマは、メンバ

          言葉で人を動かす人がしていること