モロ先生の授業「発表会・コンクールは運が9割」
準備万端でも、上手くいかないときは上手くいかない
僕とよく飲みに行く生徒はこのことをよく知っているのですが、僕の活動の9割は失敗していて、たまーに成功があるくらい。
ピアノの練習をたくさんするのもそうですが、やっぱり「成功したければ数が大事で、その分失敗も増える」ということ。
ここから分かる成功法則は「というわけだから『打席』を増やせ」の一択です。
なので、「どうすれば練習量が増やせるのかな?」と考えることが成功までの出発点になってくるのかと思われます。
さて。
ここまでの話を一言でまとめると「ほとんど運!」といったところなのですが、成功した人間はすべからく努力しているし、すべからく仮説&検証を繰り返しているので、自分の現在地が「運」によってもたらされたものだと考えないフシがあって、それは僕にもありました。
だからたくさん挑戦して、たくさん失敗してきた。
ですが、その後の打率の低さを見る限り、「やっぱ、運だよな」と思わざるをえない…というのが今です。
僕も大人になりました。
先日ある生徒さんが、発表会に出て失敗して、もう今後は発表会に出ることを辞めようか悩んだ話をしてくれたんです。
「準備万端で臨んだけれど、上手くいかなかった」と。
その方はお仕事の方では、自他共に認める「成功している人」で、その分たくさんの努力もしてきました。
だったら今回も結果は出るハズじゃないですか?
でも、現実は、そんな簡単な話じゃなくて、タイミングや運は絶対あるんです。
こんなに努力を続けてきたのに、あれよあれよとAIに仕事を奪われてしまうように。
思考力や努力以外の様々な要因が重なって、成功したり失敗したりするのが現実で、思考力や、努力できる才能を持ち合わせているだけでは、どうにもならんのです。
でも、この「運」の部分を悔やんでも仕方ない。
あなたがピアノや仕事で失敗している時にも、ピアノを習わせてもらえない子どもや、生きることさえままならない方だっているわけです。
あなたが今こうして努力できる理由も、「努力すればリターンがある環境にいるから努力できる」という側面もあるわけで。
「運任せ」は、悔いのない努力をできた人の言葉
前置きが地獄的に長くなりましたが、というわけで、今日の放送では「発表会・コンクールは運が9割なのだから、それを前提に自分達の練習内容を見直していきませんか?」という提案をさせていただきたいと思います。
「今の練習が上手くいくかどうかなんて、ほぼ運によるものなのだから」を合言葉に、今の練習が上手くいっている間に、次の練習を仕掛けられています?
ほとんどの人が、成長がクダリ坂になってきた頃、慌てて次の練習をスタートさせているような気がします。
運が9割を合言葉に動いておけば、その残った1割をより完璧なものに近づけようと思えるし、いろんな練習を試してみようと思える。
『結果は「実力」か「運」か?』という話は、人によって答えが変わってくると思うので、そこのディベートにはあまり意味がないのかなぁと思うのですが、一つだけ言うと、「運が9割」という前提で動いていた方が色々と都合が良いのは間違いなさそうです。
というわけで、発表会やコンクールで成功したい人は、少しでも運に左右されないように、いろんな練習方法を試しておくことをお勧めします。
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