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物語の「ストーリー」と「プロット」の違い|マンガ編集者・佐渡島チャンネル【水曜日のマンガ道 #01】より

先日、マンガ編集者、佐渡島庸平さんのYoutubeチャンネルで、『水曜日のマンガ道』というYoutube Liveを使った新しい企画が始まりました。

初回(4月7日)は、ゲストとして、同じくマンガ編集者の鈴木重毅さんが参加され、マンガを描き始めの人にお勧めする本、というテーマによるZoom対談が開催されました。

アーカイブが公開されています。


少し前から、佐渡島さんと、佐渡島さんが立ち上げられているクリエイターのエージェント会社「コルク」のことを、フォローしており、初回のYoutube Liveは、生で視聴できました。noteで大活躍中の岸田奈美さんが、コルク所属ですね。


質問コメント歓迎とのことでしたので、以前より悩んでいた「話の導入部、掴みの部分にパターンはあるのか」について、(今現在、マンガを描いているわけではないので考えましたが)思い切って質問しました。

ありがたいことに、質問を採用していただき、導入部のパターンとして、佐渡島さんと鈴木さんから「途中から始まるのが重要(その物語の9回2アウトは?)」「謎を提示して気にさせる」などのアドバイスをいただき(詳しくは、動画でどうぞ)、それに続いて、佐渡島さんが、この記事のタイトルにも書いた物語の「ストーリー」と「プロット」は違うことについて、次のように説明されました。


「ストーリー」は、出来事を1、2、3、・・・、10と、時系列に並べたもの。「プロット」は、どう伝えるかという演出が入る。10、1、3、5、7のように伝えると一番面白いかもしれない


この説明を聞いて、興味を持ってもらうための話の展開の仕方について、ストンと腑に落ちました。


人に説明するときなど、いわゆる「わかりやすい話」には、論理の飛びがないように一歩ずつ説明することが、求められます。

これは、「ストーリー」。

ストーリーは話を組み立てる人が、全体を理解しておく必要があるものです。

でも、「人を惹きつける」ためには別の作業が必要。

そのために情報の出し方を練ったものが「プロット」。


これに気が付けたことは、自分にとって大きいです。

今まで、わかりやすい説明を中心に心がけていましたが、人に興味をもってもらうことが難しいと感じていました。

とくに、説明している内容について、現時点で関心がない人には、わかりやすい説明だけでは、伝わらない。

今後は、情報を出す順番など、人を惹きつける工夫をしていこうと思います!


私の質問に関する上記の内容は、このYoutube Liveのほんの一部で、マンガを構成する「絵」「キャラクター」「物語」の3つの要素について、佐渡島さんと鈴木さんが、それぞれ本を紹介されました

ライブ感があり大変面白かったです。

何より、編集者お二人の、質問への答え方がやさしい

知識と経験に裏付けられた、話の的確さはもちろんあるのですが、加えて、聞いている人にやる気が出るように答えてくれる

MCのコニシナツコさんも自分のことをお話されたり、お二人から話題を引き出されたりして、とても充実した内容でした。


今回、紹介されていた本のうち、
『絵はすぐにうまくならない』
『人を惹きつける技術』
『ベストセラーコード』
『マンガの書き方(手塚治虫)』
を買いました。

古代ギリシアの哲学者、アリストテレスの『詩学』も紹介されていたので、いずれ読んでみたいと思います。


『水曜日のマンガ道』は、今後、水曜日の午後10~11時に月3回の頻度で開催されるとのことでした。

次回の開催にも参加したいと思います。興味がある方は、ぜひ!


(登壇の方々の note がありましたので、こちらも)

「コルク」代表 佐渡島庸平さん


スピカワークス代表 鈴木重毅さん


MCの「なっちゃん」こと コニシナツコ さん


以前のなっちゃんさんの佐度島さんと鈴木さんの対談記事に、一話目の作り方に関するものがありました。



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