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2021/9/13 リベラルアーツが参加者の活動にどう影響したのか?

【リベラルアーツが参加者の活動にどう影響したのか?】

9月6日に行われた、ナースキャリコンである湯本枝里子さんによる講座「C to Cスモールビジネス 秘訣とリベラルコンサルティング協議会」の内容をご紹介します。

湯本さんが『ナースのキャリア診断』を始めてから、紹介の輪が広がったそうです。単なるセミナーだけを行っていたとき、出席者は満足してくれても紹介にはつながりませんでした。

ところが、今までの悩みとこれからの道しるべを見える化できるツール『ナースのキャリア診断』の提供を始めてから、参加者にとって「セミナーでこれが得られた」という実感があり、他の人に紹介し易くなったようです。2021年は、バックエンドの契約率が66%にまで上がったそうです。

湯本さんのこれまでのお仕事を振り返ってみます。
最初に勤めた病院の内科では忙しいながらも楽しく働くことができました。しかし、外科の副主任に異動したことで状況が一変します。仕事の種類が大きく変わり、人間関係にも悩み、仕事をすることが面白くなくなったのです。その後看護師の教員になりますが、他の教員を批判的に見たりして、看護師、看護教育を全否定する気持ちを持って退職。自分が何者なのか分からなくなってしまいます。

その後、心理カウンセラーの仕事にのめり込み、東日本大震災後の石巻でボランティア。カウンセラーを派遣する企業に就職するも、最初の半年は無償、その後は長時間労働にも関わらず、月給8万円という低賃金に消耗し、1年後には辞めてしまいます。

湯本さんは、病院時代も含めて、会社や同僚からの評価といった外的キャリアにやりがいを求め過ぎていたと振り返ります。

外的キャリアは厳しい時期でしたが、内的キャリアは結構充実していました。
病院ではナース特有の悩みを、教員時代には、ナースの育てられ方を、身をもって知りました。心理カウンセラー時代は、悩みがどのように生まれるのかを知り、それを乗り越えるための支援をすることが大きな喜びになることを感じました。内的キャリアを語ることで自分が好きになり、自分の過去を肯定できるようになったのです。

他者から言われて働くのではなく、自分軸を持って働くことの大切さを知ったこと、ナースがどのような教育を受けてどのように働いて行くのかを自分の経験から知ったことが、湯本さんの内的キャリアとなりました。

湯本さんは、過去を振り返ることで、今ビジネスをやっているのは過去の自分を救うためであることに気付きました。
自分の過去に納得すると、力が湧いて来ます。今やりたいことがあると、人は自分を大切にして、健康でいたくなります。ナースがワクワクする人生を送れたら、そのナースは元気になり、彼女が関わる患者さんも必ず元気になります。病院に行かない人はいないので、ナースが元気になれば、全国民が元気になるのです。

これまでの看護業界では、自己犠牲の上に成り立つ患者のための看護という考えが主流でした。しかし、これからは、「私の幸せは患者を健康にすること。自分のための看護を行う」という考えに変えて行かねなりません。

看護業界で当たり前とされて来た視点を変えて行くのが湯本さんにとってのリベラルアーツです。

ビジネスコンセプトを作る際、キャリコンを受けることによって、商品としての自分の棚卸を十分に行う必要があります。4つのL(愛、仕事、余暇、学び)で理想のライフキャリアを描いてみましょうと湯本さんは言います。

湯本さんは、今後B to Bの仕事を始めるそうです。自分軸をしっかり持ちながら、医療業界との契約、人事評価制度とキャリアラダーとの融合、ナースのキャリア診断の書籍化、そんなことを実現したいと考えています。

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