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2022/12/12 リベコ冬イベント②コンサルタントが知っておきたいメンタルヘルスの基礎知識


2022年12月12日(月)に、リベコの理事3名によって、「これからのコンサルタントに必要な知識とスキル」というセミナーが実施されました。今回はそのご紹介の第2回目で、着火ウーマン・ケイティこと矢野圭夏さんによる「コンサルタントが知っておきたいメンタルヘルスの基礎知識」です。
 
今は元気にご活躍のケイティですが、会社員時代のあるとき、精神的に疲れてしまって仕事ができなくなり、退職せざるを得なくなったそうです。2018年の調査によると、過去1年間に、メンタルヘルス不調のために連続1か月以上休職した労働者がいる会社は26.4%、退職者が出た会社は14.6%(いずれも社員50人以上の会社が対象)です。このように、メンタルヘルスの問題は誰にでも起こり得る身近なことなので、キャリアコンサルタントにとっても知っておくべき知識なのです。
 
現在はどの職場も忙しく、人手不足 ⇒ モチベーション低下 ⇒ 更なるメンタル不調者 ⇒ 組織への不信感 ⇒ 退職者が相次ぐ ⇒ 人手不足 という悪循環が生じがちです。一旦こうなってしまうと、キャリアコンサルティングどころではありません。そうなる前に、面談、研修、業務改善、職場環境改善等を行う必要があるのです。
 
事業者に必要な4つのメンタルヘルスケアは、セルフケア、ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフによるケア、事業場外資源によるケアです。先ずは経営者が方針を表明し、未然防止 ⇒ 早期発見 ⇒ 再発防止 の流れで対策を行う必要があります。
 
キャリアコンサルタントは、これらの色々な場面、色々な段階でケアに関わることができますが、特に大事なことは、職場で悩む人が酷くなる前に先ず話をする、聴く機会を持つことです。そして、個人と組織の両方の問題に目を向けることです。キャリア支援とは、仕事のことだけではなく、心の健康問題も含まれるのです。
 
未然防止、早期発見、再発防止の各段階で何ができるのか、コンサルタントは考えて準備しておく必要があります。医療機関、労働安全衛生分野の公的機関等、リファーできる専門家や専門機関とのつながりを持っておくことも大切なことなのです。

「リベラルコンサルティング協議会」
自らアップデートでき、豊かで潤いあるキャリアを歩める仲間を募集しています。
 
@liberal.consulting.association

(仲井圭二)

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