DXとリスキリングとキャリア形成の関係性


今回は5月22日(月)に開催された、リベコの代表理事・森田昇さんによる講座『DXとリスキリングとキャリア形成の関係性』についてご紹介します。
 
結論が最初に話されました。リスキリングはDXのため、DXするためにはキャリア形成が必要です。つまり、リスキリングをするためにはキャリア形成を考えることが必要で、この3つは密接な関係にあるのです。
 
DXとリスキリングには、2013年の日本再興戦略以来、国が労働移動について言い続けていることが背景にあります。しかし、いまだにジョブ型雇用の最適解が見付かっていないため、労働市場の流動化が達成できていません。
 
2022年には、リスキリングについては企業が責任を持つべきだということが言われました。また、2023年には、新しい資本主義、即ちリスキリング×ジョブ型雇用×労働移動の三位一体の労働市場改革という、キャリコンが普段から言っていることがレポートとして出て来ました。
 
リスキリングとは、新しい技能を身に付け、新しい業務や職業に就くことです。今の世の中で、新しい技能とはデジタル対応です。
 
コンサルタントのリスキリング2つの視点は、企業へのリスキリング支援と自分自身のリスキリングで、いずれもデジタル対応です。30代以下はデジタルネイティブと呼ばれ、生まれた頃からデジタルが身の周りにありました。そのため、個人的なデジタルスキルを仕事で発揮し易いのです。しかし、40代以上では、デジタル化にまだまだ抵抗感があります。
 
デジタル化が遅れている理由のうち大きなものは、40代以上が感じているデジタル化への不安感、抵抗感、デジタルリテラシーが十分ではないことです。
 
しかし、これからの時代ではDXと無縁ではいられません。DXの要素を1つ、自分のキャリア資産と掛け合わせ、新しい価値を生み出すことが必要です。
 
例えば、コストバリュー(サブスクリプション)、エクスペリエンスバリュー(仲介業者の排除)、プラットフォームバリュー(デジタルマーケティングプレース)などです。
 
デジタル人材の育成には何が必要か? それには、エクセルを学び、究めることが最適です。デジタル化を進めるためにすぐ身近なところから始めることができるのです。
 
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「リベラルコンサルティング協議会」
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@liberal.consulting.association
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(仲井圭二)

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