『絵画のゆくえ2019』の話
先週の土曜日、『絵画のゆくえ2019』に足を運んだ。これから活躍が期待される作家11名の近作・新作が約100点展示される企画展だ。わたしの来訪の主な目的は、拙訳『ほんと、めちゃくちゃなんだけど』の装画を描いてくださった仙石裕美さんの作品を鑑賞することだった。
わたしが適当な業界人なら、他の作家をすっ飛ばして彼女の作品だけを鑑賞して、「最高でしたよ〜」などと薄い感想を彼女に述べ、「また仕事しましょ〜」などと言って茶を濁すところだ。しかし元来真面目なわたしは、隅から隅まで、途中