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BOOK REVIEW vol.031 どんな相手も味方になる 感じのよい伝え方

今回のブックレビューは、 宮本佳実さんの『どんな相手も味方になる 感じのよい伝え方』です!今回も星読み係 yujiさんの“life change book”の中から選ばせていただきました^^

“言葉は相手へのプレゼント”。
心地よい人間関係を築くための「伝え方」の実用書

起業家であり、講演やセミナー講師としても活躍されている著者の宮本佳実さん。過去には約10年間、司会業もされていたという、まさに“伝え方のプロ”。こちらの本には、心地よい人間関係を築くための「伝え方」についての考察と、さまざまなシーン別に「伝え方の事例」が85パターンも付いている。普段のコミュニケーションにすぐに取り入れられる、とても参考になる実用書です。

私が会話をする上でとくに大切にしているのは、次の2点です。
・相手がどう感じるか
・相手が心地よく気持ちの良い状態でいるか

『どんな相手も味方になる 感じのよい伝え方』より引用

印象的だったのは、ほんの少し言葉のニュアンスを変えることで、相手に与える印象が大きく変化するということ。著者の宮本さんは「伝えたいことを我慢しないこと」と同じくらい「相手がどう感じるか、嫌な気持ちにさせていないか」を常に気にかけられている。伝え方の事例を読んでいても、相手への気遣いがとても感じられて「優しい世界が広がっているなぁ」と胸の奥がじんわりとあたたかくなった。感情的になればなるほど、つい周りが見えなくなってしまうけれど、「相手の気持ちを考える」というコミュニケーションの基本の大切さをあらためて感じた。

そして、宮本さんの言葉をお借りすると『言葉は相手へのプレゼント』。とても素敵な言葉だなぁと思うのと同時に、はたして私は相手に言葉をプレゼントできているのだろうか?今一度、自分が発する言葉を見直してみたくなった。

あなたは、人に言葉をプレゼントする人と、言葉で自分を守る人のどちらになりたいですか?

『どんな相手も味方になる 感じのよい伝え方』より引用

私は「嫌われたくない」という思いが強すぎるあまり、自分の意見を飲み込んでしまうタイプ。他にも「こんなことを言って変だと思われないかな?」という恐怖心や、場の空気を乱したくない!水を差したくない!という恐れも強く、言いたいことを言えずに、その場をやり過ごした経験が何度もある…(遠い目)。

これは「相手の気持ち」よりも「自分がどう思われるか」にベクトルが向いている証拠。周りの目を気にして意見を言わなかったり、当たり障りのないことばかりを言っていると、相手からも「意見を言わない人だな」「何を考えているのか分からないな」と思われ、いつまで経っても本当の意味でのコミュニケーションは成立しないことにようやく気づくことができた。

言葉を自分を守る盾にしていると、人から嫌われることがない代わりに、目の前に大きな壁をつくって真の自分を見せることもできず、その壁の中で、
「誰も本当の私をわかってくれない……」
と、一人苦しむことになってしまいます。

『どんな相手も味方になる 感じのよい伝え方』より引用

今年に入ってから、SNSで知り合った方と実際にお会いする機会が格段に増えた。横の繋がりが大きく拡大している今、嫌われることを恐れ、意見を言わずに壁を作っていてはもったいない。私たちは一人ひとりが異なる存在で、意見も違って当たり前。今回、宮本さんの言葉によって、自分の意見を伝えることへのハードルが下がり、心が軽くなった。

心地よいコミュニケーションの積み重ねによって生まれるのは、お互いを思い合うことのできる“優しい世界”。私も言いたいことを我慢するのはやめよう。そして、目の前の相手の気持ちを大切にしながら、優しい世界を築いていきたい。

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yujiさんがご紹介されていたスタエフはこちらから♪(life change bookのコーナーは17:00あたりです)

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面白そうな本がたくさん紹介されているので、ぜひご覧になってください〜!

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