盛岡の老舗そば屋「直利庵」は、私にとって大切な和食の店・鮎そばと牡蠣そば
日毎に春の訪れが気になる3月の半ば、寒気も緩んだ雨の日。
ランチの時間、透明の傘を持って出かけた。歩いていると手が冷たい。
ダウンのポケットから手袋を手探り。
中の橋を東に渡り、数分で「直利庵」に着いた。都市化の並みにも威風堂々の建物だ。
暖簾を潜る。
そろそろ花見牡蠣の頃。今日のランチは、牡蠣そばと決めていた。
やはり見事。
箸を持ったまま、しばし見惚れてしまっていると鼻先に柚子が香る。幸せを呼ぶいい香り。吸い込んで箸を動かした。
まず、牡蠣の下に敷かれた若芽をかき