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15周年を迎えたイタリアンの店の復刻メニューのパスタを食べながら

   当たり前にパスタを食べる様になったのは、いつからだろう。こんな風に思うのは、心が凪いでいる証。
  昔は、ラーメンに焼きそばに天ぷら蕎麦が好物だった。
  パスタが好きになったのは盛岡冷麺のコシと喉ごしを知った後だ。仕事で一緒の人たちや友達の影響だろう。様々な形で、多くの人たちと関わってきた。打上げで盃を手に色んな話をしたり、共にランチをしたり。何故か、
ワインとパスタ好きが多かった。
 勿論、普段は忘れているが、食べ物以外でも多くの影響を受けてきた。

「水牛モッツァレラと県産アスパラのカプレーゼ、シェリー酒風味」

 色々と考えていたら、美味しい物が食べたくなった。そう言えば今年は「リベルタ」の「復刻祭」。「ラ・オステリア」の頃から数えて15周年。人気のあったパスタを月替わりで復刻している。
 4月は「ポルポ・ディ・アフォガッティ クレソン添えのピリ辛トマト
ソース」だった。

 タコをミンチにして、トマトソース、白ワイン、アサリの汁で、柔らかくなるまで煮込んだタコのミートソース。ナポリのサンタ・ルチアの郷土料理を眼の前にしてワクワクした。
「5月は何だろう?」急いで机の上を片付けた。

 テーブルにつくと復刻メニューを手にとった。「水牛モッツァレラと県産アスパラのカプレーゼ、シェリー酒風味」。本場イタリアの水牛の牛乳から作る高級モッツァレラチーズとフレッシュトマト、バジリコのイタリア国旗カラーパスタ。
 香りがいいスペインのシェリー酒と季節野菜のアスパラを加えてあっさりとした味に仕上げています。ラ オステリア時代に長年グランドメニューに君臨していたシェリー風味のオイルソースパスタ、復刻第二弾です。
 と書かれていた。

 厨房のオーナーシェフの動きを見ていた。相変わらず無駄のない小気味のいい動き。ほどなくテーブルにのった綺麗なひと皿。
 香りにそそられる食欲。生パスタは、いつもの様にもちもち。くせがなく仄かな甘味と酸味のモッツァレラ。アスパラの食感。トマトの風味が全体を整える。私のフォークは回り続ける。

 パンを浸してソースを堪能。彩りも味もバランスがとれていたひと皿。
来てよかった。

 そうそうある事ではないが、昨日は仕事で少し人の役にたてた。2、3日は穏やかでいられそうだ。
 今夜は少し夜更かしと決めた。

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