『コンビニ人間』読了📖
読後、まるで世にも奇妙な物語を観たあとのような感覚。
コンビニ人間、あなたのまわりにもいませんか?あるいは、あなた自身がそうなのではないですか?
社会不適合者が世界の正常な「部品」になるために、コンビニバイトをし続けている女性の物語。
そうか、私は部品なんだ。正常な人のふりができている部品。
家庭でも職場でも、求められている人間になってるだけ。
そんな自分もまた正常なふりして、異物に圧をかけてしまってるのか?
私もコンビニ人間。
今でも忘れない。
産後、無職だった時のあのどうしようもない孤独感、疎外感。
1日中誰とも会話することなく、話の通じない赤ちゃんと過ごしてた。
とにかく、少しでも社会とのつながりがほしかった。
赤ちゃんをおんぶしながら、友達のお店でお店番をやらせてもらったときの安堵感。
社会の部品になった瞬間。
部品でいることは、不幸なのだろうか。
毎日、決まった時間に決まった動きをする人生。
これはこれで幸せなのでは?
変わらない毎日が心にやすらぎと平和を与えてくれる。
結局、このささやかな幸せのために生きてるし、生かされてる。
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