モリヲ ⛷

自然素材で自作スキーワックス開発。 携わるスノーカルチャーについて発信。 学生アルペン…

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自然素材で自作スキーワックス開発。 携わるスノーカルチャーについて発信。 学生アルペン経験⇒オレオケミカル会社| 2つの経験と  知識を活かす。開発2年目。2023年に完成なるか!?

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「スキーワックス」とは何なのだ?

スキーワックスを理解する上で、「ワックス」という定義の広さが取っ付き難くしていると思う。しかも、私はナチュラルワックスなんて言葉を使っている。少しでも理解して頂ける方を増やしたくて、簡単に説明にしたい。 「ワックス」とは、一般的に「常温で固体、加熱すると液体となる有機物」。 日本語では蝋とも言う。 熱をかけると溶ける固体とイメージしてもらったらよいと思う。 スキーワックスは一般的に石油を分解していって作られたものが大半だ。 石油系ワックスは、「パラフィンワックス」や「マイ

    • 風土と処方

      インドネシアのジャカルタに行ってきました。 お仕事でしたので観光などはしていないのですが、ごはん時には現地のローカル食を食べるチャンスがあります。 そこが唯一の楽しみであったりします。 さて、私にとっては今回が初めてのインドネシア入国でした。隣国のマレーシアやシンガポールは何度か行ったり、カリマンタン島と言うブルネイ、マレーシア、インドネシアの3カ国が入り混じった場所にも行った事はあるが、それとも違う。“ジャカルタ”はまた違った雰囲気であった。 ① めっちゃ人が

      • 全力で反対できる勇気

         少し古い話をします。2001年9月11日に同時多発テロが米国で起きました。その直後から、世界は終わりなき「対テロ戦争」に突入しました。 当時離れた日本からではありますが、大学生であった私でもリアルタイムに米国の様子が変っていく様を体感しました。誰もが対テロを意識し、団結し、あの国は高揚にも似た熱気につつまれていました。  そんな最中、アフガニスタンの武力行使に対する決議に際し、唯一の反対票が投じられました。その人物はバーバラ・リー下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)で

        • 極楽バンクドスラロームに参加してきました。

          2024年2月17~18日に極楽バンクドスラロームと言うイベントに 参加してきました。 場所は、富山県立山山麓・極楽坂スキー場です。 “バンクドスラローム”とは? バンク≒溝に合わせ、スラローム≒クネクネと滑走する競技です。 アルペン競技(競技スキー)で“スラローム”はポールと言う旗門を立てて滑る厳しいものですが、もう少しコースとしては緩やかなものになります。つまりコースアウトし難いく多く人が楽しめる利点があります。コースが削れるデメリットもアルペンより少ないです。 今回

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          サスティナブルとは何か?とらや本店訪問によせて

          ふとした事から“和菓子の”とらや“本店に行ってきました。感じる事があったので、備忘録を含め投稿します。 2点が要約です。 ①”サスティナブルとは何か?”について考えさせられた話 ②”シンプルな原料のから見える工夫” よろしければご覧ください。 「サスティナブルとは何か?」 赤坂にある本店に来たのは、何年ぶりだろう。ざっくり数えて10年以上だ。訪れた店構えは、私のイメージと大きく変わっていた。 高層ビルだった店舗は3階程の建物に変わっている。 辺りかすると低くなる為、逆に

          サスティナブルとは何か?とらや本店訪問によせて

          たかが1km/h、されど1km/h

          地味ながらスキーワックスの開発を行なっている。 極力、滑走する自然への影響を考え、天然由来の物で生分解性が高いものを選んでいる。その為、今までのスキーワックスの発想が大きく違い、別の素材を使用する事になるのだけれど、個人的にはやる意味があると思っていて、しかも楽しい。 現在、テーブルテストの他、実際に滑走テストで確かめながら開発を行なっている。 これまでの大きな進捗はこのような感じ。 2021-2022シーズンは使用可能な素材の選定。 大まかな滑走性の確認ができた。 2

          たかが1km/h、されど1km/h

          ここはカリフォルニアじゃないんだから

          年末差し掛かり、記憶に残る言葉を思い出してみる。 そう。 先月、ラスベガスの薬屋でおばさんに言われた言葉が、 未だ頭から離れていない。 米国は一枚岩ではない事は頭に入れているはずが、 ついつい人間って言うのは、自分の延長線で物事を考える生き物であると 実感した瞬間だ。 その日、仕事で訪れたラスベガス市内。 諸用によりトイレペーパーなど家庭用品をいくつか購入する必要があった。しかし、僕は散歩帰りだった事もあり、ろくなバックを持ち合わせていなかった。 頑張って手持ちする

          ここはカリフォルニアじゃないんだから

          神田スポーツ祭りに参加してみた

          先日、神田(お茶の水〜小川町付近)で開催された神田スポーツ祭りに参加して来ました。 今回が第29回になると言う事で歴史があり、関東地区に住むスノーヤーの方はよく知っているイベントだと思います。 各スキー場が出店しており、格安で前売り券が手に入る事から毎回盛況なよイベントです。 今回もPOW(Protect Our winters)と言う環境団体のお手伝いをさせて頂きながらこのイベントに参加しました。 -------------------------------------

          神田スポーツ祭りに参加してみた

          3.5%の力が起こすもの

          9/18に代々木公園で行われた「ワタシのミライ」という環境イベントに参加して来ました。 環境団体「POW」(Protect Our Wintersの略)のお手伝いをさせて頂きながらの視点となりますが、そこで感じた事をここに記して行きたいと思います。 イベント趣旨は、化石燃料や原発使用の削減反対を訴えるもの。若い人達中心となっているムーブメント。若者自身の将来地球環境対する考えを訴えるものです(と私は理解しています)。 これに賛同する様々な団体が合わさって約8,00

          3.5%の力が起こすもの

          「霧の彫刻」自然への畏怖

          ふとTVをつけると中谷芙二子さんの「霧の彫刻」のドキュメンタリーがやっていました。 「霧の彫刻」とは中谷芙二子さん自身が考案された霧を発生する装置を用いて、設営する場所に合わせて霧を作り上げるインスタレーション作品です。 私自身も2019年に経験した事がありますが霧を通してその場と繋がる不思議な感覚を体験できました。 この作品の素晴らしいのは、多くの人が直観で楽しめるという事。 特に子供はきゃっきゃと言いながら楽しみます。 海外での評価も高く、田中民さん、坂本龍一さん

          「霧の彫刻」自然への畏怖

          メリトクラシーから「飯と暮らし」へ

          メリトクラシー (meritocracy) とは、メリット(merit「業績、功績」)とクラシー(cracy「支配、統治」)を組み合わせた造語のようです。 現在、日本では「能力主義」または「業績主義」として認識されています。  多くの株式会社は、成長を前提としているし、その前提で従業員に仕事が割り振られています。 今年目標は、前年比105%、再来年は107%。マイナス成長は考えられない。 常に成長を前提として、結果を求める会社体制とメリトクラシーはとても相性が良いのです。

          メリトクラシーから「飯と暮らし」へ

          ナチュラルスキーワックス開発メモ

          2022年から天然成分を主体としたスキーワックスの開発を押し出している。 おおよそ試作は40回を超えてきた。 テーブルテストから実地試験と様々なテストを繰り返しているが、殆どまだ公開できていない。 しっかりと確証を持って出したいという意図があるが、やるやる詐欺になってしまうのもいかんだろうとも思う。 いくつか解ってきた点と現状を公開したい。 『パウダースノーに対しては走る!』 自慢げに書いたが、極寒地は除いてと言った方がよいと思う。まだテストはできないいないか

          ナチュラルスキーワックス開発メモ

          アメリカの片田舎で見えた健康問題

          オハイオ州からおはようございます ギャグのような出だしですみません。 コロナ禍で海外に行く機会がなかったのですが ようやく色々動けるようになってきた感じです。 先日はひょんな事からアメリカのオハイオ州に行く機会がありました。 何かウィンタースポーツに関係するレポートを上げたかったのですが、真夏の旅。 発信できる程の情報はありません。 ただそこで改めて感じた健康意識に関して、少し書いていこうと思います。 訪れたのはアメリカの中西部。 農業も盛んでトウモロコシ畑がひたすら続

          アメリカの片田舎で見えた健康問題

          ベランダで感じる「バイオミメティクス」

          狭いベランダですが、植物を育てています。 一軒家からの引越しだった為、庭で育てていた植物がいっせいにベランダに集まり、かなり茂っている感じになっています。 頂いた八頭を少しだけ切り分けて水に浸けたら、ぐんぐんと成長してきました。  ※八頭は里芋に似た植物です。正月に食べるやつです。 先日、水やりの際に気がついたのですが、 この葉っぱは、撥水なんですね。 水を垂らすと気持ちイイくらい球状の水玉になって弾かれます。 これはミクロでみると葉の表面が細かな凹凸になっているにです。

          ベランダで感じる「バイオミメティクス」

          「マクナマラの誤謬」から学ぶもの

          数字にとらわれる事で全体を捉えきれず誤った判断をしてしまうことを「マクナマラの誤謬(ごびゅう)」と言う。 神童と言われ米国防長官を務めたロバート・マクナマラのベトナム戦争でとったデータ解析と行動から由来する。 マクナマラは数値で計れないベトナム人の愛国心やアメリカ市民の反戦感情に目を向けず、キルレシオという値を信じ、300万以上の犠牲者を出す泥沼の戦争を招いてしまった。(正確には彼だけの責任ではなく、大統領とそれ支えた者にもあると思う) 数値というものは分かりやすく。

          「マクナマラの誤謬」から学ぶもの

          ファーザー・クリスマス

          雨上がりの朝、 道を歩きながら坂本龍一作の”戦場のメリークリスマス”を聴く。 ただそれだけで、見ている風景が輝きだす。 私は、昨日、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」を観た。 初観だ。 ”戦場のメリークリスマス”という曲は好きだ。 見よう見まねで鍵盤を弾くぐらい。 どこか心の琴線に触れるものがある。 その事から、映画との関連性は知ってはいるものの。 自分の中の曲イメージが壊れる事が怖くて、映画を観る事ができずにいた。 それが何であろうか。 教授が他界して、暫

          ファーザー・クリスマス