「悪は存在しない」を観て
下北沢K2で「悪は存在しない」と言う映画をみた。
映画に詳しい訳でもなく、ただ、なんとなく入ってみたのだけれど。
本編を見始めて早々に魅入ってしまった。
静かな情景と音楽で紡がれていく映像に様々な思考が交差していく。
この映画のストリーとしては自然開発に関する対立が主テーマとなっているがそれだけでないと思う。
人間としての本質。
各々がそれぞれの正義を持っている。
それは理解しようとするが相容れない部分がある。
それぞれの目線を正直に紡ぐ事で
対立の深さが根深くなる。
自然とのバランス。
その土地に住む人の目線。
移住者の目線。
都会人の目線。
親を亡くした人の目線。
これらをずっと考えていくと
正義もない。悪もない。
と思えてしまう。
自分の信じるものを進める事が一番なのかもしれないが
相手の声を聞き入れない事とは違う。
自分の中で問答を繰り替える事が求められる。
スキーやスノーボードは自然の中で楽しむスポーツであると同時に
山を切り開き、自然を壊している一面もある。
これは自身で森を切り開いていなくても使用している時点で加担している事となる。
その原罪から逃れる意味ではバックカントリーも変わらない。
過去は変えられないし、人の手が入ってしまう事はどうしても自然へ負担をかける。
出来る事は何か?
それを考える事が大事だ。
再エネを使用するにおいても、風力、太陽光。
それぞれデメリットもある。
やってみて分かった事だ。
気づいたら思考して直していくしかない。
答えないけど、対話と思考を繰り返す。
悪はいないのだから。
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