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サスティナブルとは何か?とらや本店訪問によせて

ふとした事から“和菓子の”とらや“本店に行ってきました。感じる事があったので、備忘録を含め投稿します。

2点が要約です。
①”サスティナブルとは何か?”について考えさせられた話
②”シンプルな原料のから見える工夫”
よろしければご覧ください。

「サスティナブルとは何か?」

とらや本店の店構え


赤坂にある本店に来たのは、何年ぶりだろう。ざっくり数えて10年以上だ。訪れた店構えは、私のイメージと大きく変わっていた。
高層ビルだった店舗は3階程の建物に変わっている。
辺りかすると低くなる為、逆に際立つ建屋に変貌していた。
我々、現代社会に生きる人間にとっては、「もっと」とか「より」と言う拡大思考が先立っていると思う。
その思考でいくと本社棟は、より高く大きなビルを建てていたと思う。
しかし、実際の本社棟はコンパクトに。屋内も余裕を持たせた心地よい空間となっていた。
とらやは、室町時代1500年代から続いている。ながく商売をするノウハウを知っているのだと思う。大きくする事だけが事業ではない、時には小さくする事も必要なのだ。代わりに各地域に小さな店舗を分散させている。これこそサスティナブルに商売をするポイントでないかと考えた。

店内もゆったり


「シンプルな原料のから見える工夫」

使用原料の説明セクション


和菓子の原料はとてもシンプルだ。でも、それらに綿密な工夫がされている。
一つ例を上げると精製度の違う原料を使い分けている。砂糖をとっても、和三盆、黒砂糖、白双糖などを使い分ける。砂糖は精精度によってショ糖の含有量が違い、未精製のものは独特の風味がある。
高度に精製したものばかりが良いのではない。それぞれに個性があり、得意・不得意がある。
目的に合わせた配合すれば、未精製も個性になる。

個人的にスキーワックスでも同じような事を考えている。
天然原料は単体組成ではなく、あらゆる物質の集合体だ。これらでメイン原料でないものが効いている場合がある。無論、精製度が高い方が滑る原料もある。
ここように一原料をあらゆる角度から見ること。配合処方の醍醐味だと思う。

和菓子を食べながらワックスの事を考えた😊

綺麗な和菓子型


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