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映画「トップガンマーヴェリック」人に喜ばれるエッセンスと教養と日本の教育

映画「トップガンマーヴェリック」を観てきました。

最初に感想を言うと、
あまりの美しさと迫力に終始圧倒され続けました。


1秒たりとも退屈する暇がない。
どこを切り抜いても額縁に飾れそうなほど洗練されている。

爽快で、見終わったら心が嫌でも前向きになってしまう。


気持ちのいい、直球ど真ん中のエンタメ作品を堪能させてもらいました。
少なくとも、ここ1年で観た映画の中で間違いなくNo.1でした。

口コミや評判をみると僕があらためて言うまでもなく大絶賛の声が多いのですが
この映画に「人に喜んでもらうエッセンス」が凝縮されているので
記事にしたいと思います。

もちろん、中にはこの映画を「つまらない」「中身がない」と酷評する人も一定数いらっしゃいます。

映画をみて、そして映画のレビューを見て僕が感じたこと。

・無理な差別化ではなく、王道で作品を楽しんでもらうエッセンス
・人生を豊かにする鑑賞法と教養について
・ルースターと日本の教育
・心が踊ったあなたが興奮する人生を送るために

なんかを言語化してお伝えしていきます。

この映画に「興奮した!最高だった!」と感じた方は、
また違った角度でエンタメを楽しむヒントに。


「つまらなかった」という方は、
楽しんでいる方がどんなフィルターで作品を観ているのか理解し
人生に彩りを増やすヒントに。


いづれにせよ、あなたが読み終わった後にマーヴェリックのように
更にイケてる人生を送るお手伝いができると思っています。

※映画「トップガンマーヴェリック」のネタバレを含みます。
これから観る方はご注意ください。

■無理な差別化ではなく、王道で楽しんでもらうエッセンス


最初に、僕は前作の「トップガン」を観てから今作を観にいきました。

ちなみに前作は世代的にリアルタイムで映画館で観たわけではなく
amazonプライムビデオで視聴しました。

前作の感想を述べると
「面白かったけど、そこまでハマらなかった」んですよね。

アメリカ映画によくある、
マッチョでハンサム、破天荒な主人公が困難を乗り越え、美女と心を通わし、最後にライバルからも認められる。


そんな王道ストーリーですよね。


完全に偏見なのですが、続編ものって大抵1作目よりもつまらないじゃないですか。笑
なので、続編の「マーヴェリック」もそこまで期待せずに視聴しにいったんです。


ところが・・・度肝を抜かされました。


めっちゃくちゃ面白い!!!

ただただ、映画館で観る映像と音響の迫力にのめり込みました。


大画面で世界に没頭し、フルで”感じる”と
作品の持つ本来の世界観をダイレクトに受け取れると改めて思い知らされましたね。

僕は以前、劇場で映画を見ると料金が高いなぁと思っていて

「後でレンタルで観た方がコスパがいいじゃないか」
「ネットフリックスで観ればいいや」

というエンタメの消費の仕方をしていました。


これは一見”賢い”のかもしれませんが、
自分が作品をよりダイレクトに感じられる劇場でみることで

1000円では安すぎるほど人生の彩りが変わってくるので
積極的に映画館で作品を観るようにしています。


さて、話を戻します。


今作の「トップガン マーヴェリック」も前作と同様にThe・王道です。
王道でありながら、映画好きからライト層まで退屈せずに興奮する映画になっています。

その鍵は、なんでしょうか。


僕は、とにかく制作側が「見た人が喜ぶ内容」にフォーカスしているからだと感じました。


たしかに、ストーリーだけを抜き取れば王道で目新しさはないかもしれません。


でもそんなことより
ベテランになったマーヴェリックが未だに破天荒で、
若者に負けずにカマす格好いい姿にスカッとしましたし
アイスマンとのやりとりに胸がアツくなりました。

これこれ!これが見たかったのよ!
というのを、とんでもない情熱で見せてくれています。


続編モノでありがちなのが
「無理やり主人公を変えて、顧客が求めていないストーリーを押し付けられる」
というパターンです。

前作の主人公の扱いがひどかったり、
アクション映画のはずが、新キャラとのとってつけたような恋愛劇に尺がとられたり。笑


今作はそういう余計なものが一切ないんですよね。


僕たちが観たかった
「格好いいマーヴェリック(主人公)」
「息をのむアクション」
「前作の登場人物との絆」
「数十年の空白を想像させてくれる演出」
を、これでもかと魅せてくれます。

作り手のエゴで「見せたいもの」を一方的に作るのではなくて、
顧客の特別な映像体験のために制作陣が命をかけているのが、ヒシヒシと伝わります。

ちなみに、戦闘機は海軍に協力してもらい
CGではなく実際の戦闘機を使って生身の人間で撮影を行ったそうです。

残念ながら、日本の映画では今作のような重厚で興奮するような戦闘機のシーンを撮ることは不可能でしょう。

しかし、わざわざ「CGを使わないこと」を繰り返し誇大アピールなんてしていません。


これも、「顧客に特別な体験をしてもらいたい」という想いを達成するために、
より格好良くてリアリティのある戦闘機の描写は
あくまで”1つの要素”に過ぎないからだと思います。


「俺たちこんだけ凄いことをやってるんだよ、凄いでしょ?」
ではなくて、

「お前ら、これが観たいよな!こだわって最高のものを作ったぜ」
というスタンス。


視聴者もバカじゃないから、このニュアンスの違いを敏感に嗅ぎつけるんですよね。

ストーリー構成、映像、音、俳優、すべて徹底して
「顧客が満足する」という基準を遥かに越えていました。

無理に変化をつけたり、奇をてらった差別化なんてしなくても
顧客が求めてるものを顧客の想定を上回って提供すれば、
王道ストーリーで十二分に大ヒットを飛ばすことができることが分かります。

顧客の期待値<<<顧客に与える感動

これは、エンタメに限らず、全ての創作の根底に流れるヒットの絶対法則です。

僕たちがブログやnoteで情報発信をする時も、
ついつい自分の言いたいことだけを伝えたり、
無理な差別化をしようとしがちです。


でも、受け取り手からすると
発信側の必死な差別化とかってどうでもいいじゃないですか。笑

自分のエゴをおしつける前に
「観る側をワクワクできるのか、顧客が求めているものを与えられているのか?」
という視点で自分のコンテンツを点検することが大事ですよね。

※マーケティング用語でこれを「マーケットイン」と言います。


■幸福度をあげて人生を豊かにする鑑賞法と教養について

さて、トップガンを観た人の中には
「つまらない」と酷評される方もいらっしゃいます。

感想を見てみると、おおむね以下のようなものに集約されます。

「ストーリーに新鮮味がない」
「中身がない」
「リアリティがない」

もしあなたが同じような感想をお持ちになったなら、
エンタメ作品の楽しみ方を広げるために
ぜひこの章を最後まで読んでみてくださいね♪

僕はこういった問題は
「自分をチューニングする」ことで大抵解決しますし、
楽しめる世界が大幅に増えると確信しています。

まじでこれが出来ると、
世の中のエンタメ作品を楽しめる幅と深さが段違いに変わるので
マスターするのをおすすめします。

「ん?チューニングってなんやねん!」と感じると思うので、
詳しく解説していきますね。

ようは、「自分の作品鑑賞時の心構え」を調整するのです。


■人生を楽しむ古代からの教えと教養について

古代ギリシャの哲学者、プラトンは
人間の魂は3つに分けられるとする「魂の三分説」で
人の魂は次の3つの性質に分けられると説いています。

・理知(ロゴス) - 頭で考える理性的、合理的な性質。
・気概(テューモス) - 胸に宿る意志、気性。
・欲望(エピテューミア) - 腹で感じる動物的な欲望。

なんか小難しく見えるかもしれませんが、
あなたも「合理性」・「気性」・「本能的な欲望」の3つとも持っていますよね。

そして、文章で映画評をここまで読んでくれているあなたは
「理知」の割合がしっかりある方なはずです。笑

また、プラトンの弟子のアリストテレスは、
人間を説得するためには次の3つそれぞれが大事という
三種の説得手段を述べています。

・言論(ロゴス) - 理屈による説得。
・人柄(エートス)- 話し手の人柄による説得。
・感情(パトス)- 聞き手の感情への訴えかけによる説得。

説得手段のそれぞれが「魂の三分説」の3つの性質に対応していることが分かります。

・言論(ロゴス)⇔ 理知(ロゴス)
・人柄(エートス)⇔ 気概(テューモス)
・感情(パトス)⇔ 欲望(エピテューミア)

つまり、映画に限らず芸術・エンタメなど全ての創作物は
受け手の3つの性質に対して、作り手が3つの説得術で語りかけているのです。


当然、すべての作品は3つの要素のバランスで成り立っています。

たとえば、恋愛ものの少女漫画は明らかに「感情(パトス)」の割合が大きいですよね。

一方で、少年漫画の中でもデスノートや進撃の巨人なんかは
「言論(ロゴス)」の割合が大きいと言えます。

きっと、あなたの中でも「自分はロゴス寄りの頭を使う作品が好きだなぁ」とか、逆に「ワクワクできるパトスより作品が好きだなぁ」など、好みがあると思います。


「トップガン マーヴェリック」は、頭を使うというよりも
「考えるな、行動しろ」の世界。

パトスを刺激してくれる作品です。
(俳優さんや監督さんに思い入れがある人は、エートス(気概)にも刺激されるでしょう)

なので、自分のロゴスをスイッチオフして
考えずにマッチョな世界観に入り込んでしまう方が
絶対楽しいわけです。


それを
「ストーリーの新鮮味がない」
「リアリティがない」
「中身がない」
と批判するのは、

作り手がそもそも「なくても良い」と
切り捨てた部分なので的外れになります。


作品ごとにテーマがあり、メッセージがあります。


トップガンで小難しく斬新なストーリーや
リアリティを入れたら、

折角の爽快感やほとばしるほどのパトスが
失われてしまいかねません。

たとえば恋愛漫画で、必要のない戦闘シーンや論理展開を
何ページにもわたって見せられたら読者は萎えますよね。笑
それと同じです。


つまり、多くの人から評価を受けている特定の作品を受けつけないというのは
作り手の問題というよりも
むしろ受け取り手の教養の問題の可能性が高いのです。



教養とは世界を広く深く楽しむスキル


ここでいう教養とは、学歴とか小難しい漢詩を知っているとかではなく
「世界を広く深く楽しむスキル」のことです。

「教養の話がなんで出てくるんだ」と思った方は、
読み進めればエンタメの楽しみ方と繋がるのでもう少しだけご辛抱ください。

エンタメ作品を見るとき、
僕たち顧客側も作品を通して作り手と対等な立場で感じ、受け取り、
噛みしめ、考えを広げたり自分と照らし合わせたりしますよね。

いわゆる「作り手と受け手の対話」です。


対話と考えれば、相手に合わせて
こちらのモードを調整するのは当然だと気づくはずです。

頭を使う作品では、頭を使うモードで鑑賞する。
心で感じる作品では、考えずに感じるモードで鑑賞する。


これが、対話のあるべき姿でしょう。


個人個人で作品の好みがあるというのは百も承知のうえで、
「自分はコレしか楽しめない」という人は、

気に入らない人や意見の違う人の話を最初から
シャットアウトするようなものです。

作品に対する態度をチューニングして
より多くの作品を楽しみ、深みに触れ、

自分の人生に反映しながら人と共有できる人の方が
明らかに人生が豊かになるし、人としても深みが出るのです。


極端な話、子供と一緒にアンパンマンを見るときに
「こんなのリアルじゃないよ!つまらない」なんて不機嫌になってたら
「いや、アンパンマンにリアルを求めんなよ」ってなるじゃないですか。笑

「今回は、バイキンマンはどんな悪事をするのかな?」とか
「子供はどんなシーンで反応するんだろう」と

お約束の流れを楽しんだり子供との時間を大事にした方が
100倍人生が楽しくなります。


作家の中島らも氏は
「教養とは学歴のことではなく、一人で時間をつぶせる技術のことである」
という言葉を残していますが、

たしかに古典の教養の高い歌人なんかは
難しい詩も、道に咲く花も、意中の異性との恋も
世界をフラットに楽しみつくしてますよね。


我々日本人は、元来
「ふとした世界を楽しむ」
ことに長けているのです。

さて、ここまでで
エンタメ作品を楽しみ、人生をより豊かにするための
教養についてお伝えしました。


受け取る側の技術として、
作品鑑賞の心構えをチューニングすると
人生が楽しくなるよ、というお話でしたね。

更にいうと、あなたが受け手ではなく作り手になったとき。
この場合も、3つの説得手法を使いこなすことでも人生の豊かさが変わって
きます。


作り手に立った時のチューニング

たとえば、SNSを見ていると
理屈が苦手な人に理屈だけで説明する人や、
根拠がない主張を感情に任せて叫ぶだけの人をよく見かけます。

彼らは断絶していることに気づかなかったり、
あるいは互いに敬意を忘れ見下し、憎しみ合うという悲しい状況を作り出しています。

あなたが誰かを説得する時も、相手の視点に立って

・言論(ロゴス) - 理屈による説得。
・人柄(エートス)- 話し手の人柄による説得。
・感情(パトス)- 聞き手の感情への訴えかけによる説得。

を調整することで、面白いくらい反応が変わり建設的な関係を築けるようになります。

僕は3つの説得手法を意識してから
明らかに人間関係での摩擦がへり、自分の意見が通りやすくなりました。
さらにいうと、男女関係でも女性からの反応が格段に変わりました。


■ルースターと日本の教育



「考えるな、行動しろ(Don’t think, just do it.)」

トップガン マーヴェリックのメッセージのひとつに「考えるな、行動しろ」があるのは間違いないでしょう。

その証拠に、終盤何度もこの台詞が出てきましたよね。

マーヴェリックの親友の息子・ルースターは
いつまでもチャンスをうかがい踏み出せない、
煮え切らないキャラクターとして描かれています。


その原因として、生まれついての性格の他にも
マーヴェリックに海軍兵学校への願書を破棄された
ことがあるのではないでしょうか。

※完全に個人の妄想なので反論がある方もいると思いますが、
「そういう考え方もあるんだ」と見てみてくださいね


だって、軍の英雄から直接
「お前は軍人やめろや」と言われたら
普通に凹みませんか。笑


ルースターは一度入学を断られた4年後に
再度自分で入学を果たしますが、

深層心理で
「自分は受け入れられてない、向いてないかもしれない」という
刷り込みがされていてもおかしくありません。

だからこそ、父親とのわだかまり以外にも
無茶を通そうとするマーヴェリックに対して
必要以上に反発していたと考えることもできます。


常識的に考えて無理だ。
自分にはできない。
失敗するかもしれない。

頭でっかちになり、身動きがとれなくなってしまいます。


そんなルースターにマーヴェリックは
「考えるな、行動しろ」と諭し、その言葉の通り
自ら無断で機体に乗り込み作戦が実行可能なことを示します。


映画の終盤でルースターが成長し、
命令違反を犯してマーヴェリックを助けにいくシーンは興奮しますよね。

ルースターの息苦しさは僕らのもの

映画を見て、登場人物のなかでルースターに
一番感情移入した人も多いのではないでしょうか。

マーヴェリックのような命令違反が良いことかは置いておいて、
僕たち日本人は義務教育の時に

「周りと同じであること」
「立場が上の人のいうことに愚直に従うこと」
「常識的であること」

が正しいことであるかのように刷り込まれがちです。


他の人と違ったら仲間外れにされる。
間違ったり、失敗をしたら恥ずかしい。
ルールに疑問をもつ人は面倒くさい奴扱いされる。


学校を支配するそんな雰囲気がありますよね。


だから、チャレンジに勇気がでないし
チャレンジする人を冷ややかな目で見てしまいがちです。

僕自身、学生時代はなにか人と違うことをしようとする人をバカにする側でした。

たとえば、演劇をやっている人、ジャニーズに応募した同級生を
「うわ~、頑張っちゃってるよ」なんて斜に構えて見ていました。


頭でっかちに考えて、できない理由をあげて動かない。
行動しようとする人をバカにして、揚げ足取りをする。

当時の僕も、なにも好きで批判をしていたわけではなく
煮え切らない息苦しさを持っていて、
それを目立っている人にぶつけてしまっていたんですよね。


同調圧力で目立つことやチャレンジができず、
でも今の自分にも満足できない。


だから、行動している人を貶めることで
「自分の方が偉いんだ」という安心感を得るのに必死でした。

そう思い込めれば、その一瞬だけは気持ちよくなれます。


でも、人生が豊かになるのも、誰かを豊かにするのも
絶対に「行動する側」じゃないですか。


誰かを引きずり落とす批評家で、名を残す人はいません。
人を喜ばせ感動を与えるのは、行動した(与えた)人です。

これは心理学や歴史、宗教、ビジネスなど全ての視点で
先人が出している1つの真理です。


充実した人生を送るには、
自分の心で感じて行動していく必要があります。

■心が踊ったあなたが興奮する人生を送るために

もしあなたが、息苦しさに少しでも心当たりがあるなら
マーヴェリックの


「考えるな、行動しろ(Don’t think, just do it.)」

の言葉を、少しずつでいいのであなたの人生に取り入れましょう。

これだけで簡単に人生が好転していきます。

宗教みたいで怪しいな、と思ったかもしれませんが
曖昧なスピリチュアルなどではなく本当なのです。笑


僕は、マーヴェリックを助けにいったルースターのように心で感じて、
自分を解放できる人が増えたら最高だと本気で思っています。


ここまで読んでくれたあなたはきっと、
映画をみて心が踊った瞬間を「感じた」方なのではないでしょうか。


誰かが作った規則に盲目的に縛られるのではなく
何か大きなことのために魂を燃やしたい。

本気になりたい。アツい人生を送りたい。



だから、わざわざこの記事を
ここまで読んでくれているはずです。

では、具体的にどうすれば人生を変えられるのか。


エキサイティングな人生を送るためのポイントは簡単で

「消費者から自分も与える側になる」

ことです。


与えるといっても難しく考える必要はありません。

たとえばこの記事のように
映画を見て心が踊った瞬間を切り抜いて
誰かに伝えるだけで「与える側」に回れます。


あなたの家族や友人に、作品の良さを伝えようとしてみてください。

作品から受け取ったバトンを、
一度あなたを経由してリレーのように伝えるのです。

ただ、その時に「全体のあらすじを機械のように読み上げる」だけでは
つまらないですし、あなたがする意味がありません。


あらすじの説明なんかはwikipediaに任せておきましょう

あなたのフィルターを通して
伝えてあげてください。


ただ、ほとんどの人は
自分の意見を述べたり
自分の視点を持つということに慣れていません

それはそうですよね。
学校でそんなやり方を教えてくれませんし。


なので
「自分がアウトプットすることなんてない!
どうすればいいか分からない。やっぱり自分はダメなんだ...」
と思ってしまうのです。


この問題は、次の2つのスキルを養うことで解決します。

簡単に与える側に回るための2つのスキル
・心が動く瞬間を集める

・自分のフィルターを通して伝える

ここではまず、1つ目の「心が動く瞬間を集める」について詳しくお話しします。

大人になるにつれて
自分の心がどんな時にときめき、ワクワクするのか。


自分自身が何が楽しみ好きなのかが
分からなくなっているという問題があります。


僕たち日本人って、子供の頃から

「あれをやりなさい」
「いいからルールを守りなさい」
「皆と一緒でいなさい」

といった”常識的であること”を
大人に刷り込まれていますよね。


図工の時間で、変わった絵を描いたら
注意されていませんでしたか?


周りと違った言動をすると
仲間外れにされていませんでしたか?


団体行動がうまくできないと、
叱られたり罰せられたりしませんでしたか?


親や教師から言われたことを守り、周りの目を気にして
常識的な行動だけをしているうちに
自分がやりたいことすら分からなくなってしまう人も多いです。


僕自身も、周りのいう通りにお勉強をして進学して・・・
という人生を送っていたら

自分が食べたいものすら分からなくなったり、
何をしていても楽しくなくなった時があります。


こういった人の行きつく先は
口を開けば仕事と上司の愚痴を言うしかなくなる
サラリーマンです。

会社や上司の言うとおりに動くけど
気持ちがついていかない。


それを”大人は皆そうだから”と割り切ろうとして、
でも辛くて現実逃避をしてしまう。

勘違いして欲しくないのは、
僕はサラリーマンの方を悪くいうつもりはありません。
どんな方もお仕事を通し社会に貢献されており素晴らしいに決まってます。


ただ、自分の心を殺して行動をおこさず
死んだ顔をして満員電車にのり、
スマホをぼーっと見ているだけの人より

自分の心に従い何かに夢中になり
行動にうつしている方ってやっぱり素敵じゃないですか。


サラリーマンの方でも、心から楽しみながら
仕事に取り組んでいる人は、輝いてみえるものです。


なので
「人生が楽しくない、何が楽しいかよく分からない」という人は

まずは
「自分の心が何に喜ぶのか」を
素直に見つめることから始めてみましょう。

大丈夫です。

少なくとも、トップガンマーヴェリックを観て
この記事を読んでくれているあなたは
「映画で心が動いた」はずだからです。


センサーは死んでいません。

やり方は簡単です。


週に一回、自分を楽しませる時間を確保するのです。

”あなたの中に子供がいて、その子供と遊ぶ”イメージしてみてください。

どうすれば、あなたの中の子供は喜ぶでしょうか。

映画館に行く。
降りたことのない駅で降りて散歩してみる。
美味しいご飯を食べる。
パワースポットの神社に行ってみる。
お洒落なカフェで新作メニューを楽しむ。
美術館に行く。
やってみたかったスポーツを始めてみる。
じっくり音楽を聞いてみる。

必ずしも沢山のお金が
必要なわけではないと気づくはずです。


親が子供と過ごす時に大切なのは、
いくらお金をかけたかではありません。


そんなことより、
「あなたの心と向き合えているか」
の方が1000倍大事です。

自分を大切にする時間を確保して
「あぁ、これが好きなんだ」
「ピンとこなかったな」
と、魂のセンサーを磨かれていきます。

1週間のうち、2時間で良いのでまとまった時間を確保して
自分を喜ばせるための時間を作ってください。

「自分にはアウトプットすることがない。自分には無理だ」
と諦めるのは、

そもそも自分を大切にせず
日々を漠然と過ごしているからです。

これをすると、
自分の好きに気づけます
自分のワクワクに気づけます
自分のお気に入りの場所が増えます
自分の知識、話せることが増えます
人生の充実感が増し、自分で自分を満たせるようになります

僕がわざわざ映画館で映画を見るのも、
「全身で世界観を浴びる」ことで、

より自分を喜ばせてあげて
自分の輪郭をシャープにしたいからです。


小難しいことを言ってますが、
お金とか時間を言い訳にせずに
いちいち自分を楽しませると人生がびっくりするくらい変わるよ
というシンプルな話です。

もし、今はまだ映画を観て
「なんか面白かった」としか言えなくても
心配する必要はありません。

長くなってしまったので、
感じた内容を

「自分のフィルターを通してアウトプットする方法」

についてはまた別の機会に詳しくお伝えしたいと思いますが、
伝えるというのはスキルなので誰でも上手くなれます


ある程度数をこなすと自然に慣れますしね。

僕が初めてブログを書いた時は、
ライティングを何も勉強もせずに挑んだので
PCの前で2時間静止していました。笑

学校の読書感想文なんかも、
本からあらすじを引用して文字数を埋めるしかできませんでした。

でも、今ではこうやって記事を書けています。
アフィリエイトで月100万円を超えたこともあれば、
今も文章で数十万円単位でお金を稼げてます。


考えて動けなくなるよりも、ルースターやマーヴェリックのように
「心で感じる」ことをまず第一歩としましょう。

あなたが、何にときめくのか、心が踊るのか。
それをどんなフィルターを通して見るのか。


受け取ったバトンを、あなただからこそ渡せる形にして
次の人へ渡せるようになった時に、

文章でマネタイズなんていくらでも出来るという
状態になっています。

ライティングのテクニックだけを学んでる人や、
大学教授の授業のように
頭でっかちで理論(ロゴス)だけ語る人の文章は退屈です。

だからこそ、読者を楽しませるには
あなたの感情(パトス)と人柄(エートス)を磨きます。


小手先の文章術よりも、あなたの興奮やときめきを
文章にのせる方がよっぽど重要なのです。

相手に勝手に「熱」が伝わります。
これが一番、金銭的な報酬を受け取る近道でもあります。


あまりピンとこないかもしれませんが、
これが出来るだけで情報発信で
余裕で飯が食えるようになります。

というか、僕が5年間ほどブログ執筆・アフィリエイト・
コンテンツ販売などをしてきて辿りついた
最もレバレッジがきく方法です。


そして、何よりもあなた自身が自分の心がときめく瞬間を大切にし、
日々の暮らしの中で幸せを感じるセンサーがどんどん強くなっていきます。

伝えるスキルよりも前に、
あなた自身が豊かになることで
人に与えられるようになります。


ここまでをまとめると、
まずは僕がトップガンマーヴェリックを観たように
1週間に2時間はあなた自身を楽しませる時間を作ること。


全身で素晴らしい世界を感じるために
ガンガン体験することからぜひ始めてください。


自分のフィルターを通して
文章にのせるだけで人を感化させ、
どんどん人生も好転していきます。



この記事は以上です。
1万文字以上の長文記事を読んでいただき
本当にありがとうございます。


伝えるスキルについても気になった方は
巷で学べば2万円はするだろうコピーライティング講座を
無料で公開しているのでチェックしてみてくださいね。

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他の書籍やコピーライティング講座は
いらないというレベルでライティングについて解説しています。


それでは、積極的にアートと触れ合って
額縁で飾れるような人生の時間を送りましょう。


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