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北海道サ旅2021 白銀の世界でととのう vol.2 【上富良野 白銀荘編】

目的はサウナのみ。とにかく観光を無視し、我が儘に行きたいところだけを詰め込んだサ旅。初日からハードル上がりまくりの帯広、北海道ホテルで極上な体験をした前回の記録はこちら。↓

2日目は、いきなりサウナ界のラスボス的な白銀荘へ向かいます。白銀荘とは上富良野の大雪山国立公園内にあるサウナ界では、北の聖地とも呼ばれるサウナである。
まだサウナにハマって日の浅い自分が、こんなにも早く白銀荘へ訪れる日が来るとは…
サウナの神様に感謝。

Morikoのわがままサ旅♨️Itinerary                   1日目 帯広 北海道ホテル
新千歳空港着→🚗→苫小牧で腹ごしらえ→帯広へ
北海道ホテル泊
2日目 上富良野 白銀荘→旭川
OMO星野リゾート サウナプラトー泊
3日目 岩見沢 メープルロッジ
新千歳空港→羽田空港へ帰還
1日目 帯広 北海道ホテルでととのう

北の国から’21 いざ、上富良野へ。

果てしない大空と〜と千春風に口ずさみながら、車は白銀荘のある上富良野方面へと車はご機嫌に出発した。といいつつ帯広からどうやって行くのか、全くノーアイディアな我々はとにかくカーナビの指す方へ。高速に乗るまではスムーズなナビの元、ゲートを通過。
すると早速我々の前に障害が立ちはだかる。


?!?!?!

富良野はどっちだ。

ナビを見ても分岐が細かすぎたのか案内を放棄している…。でも、もうゲート通った後だし、後ろから車も来てるし調べる時間はない。土地勘がないってこういうことをいうのか。桃鉄もやってるから頭の中に北海道の地図はなんとなく頭に入っていたものの、札幌と釧路ってそもそも同じ方面なのか?というか富良野はもっと上の方の旭川方面だったはず…これは難易度が高すぎる。

これはもう…一か八か。

えい!と勢いよく広尾方面に進んだが、見事に間違っていた。勘というか、広尾という地名に都民は親しみがあっただけの理由で選んでしまった。
しかも果てしない十勝平野を走る高速は、Uターンできる次の出口までしばらく走ることとなる。

いきなり出鼻をくじかれたものの、その後は順調に車は富良野を目指す。途中スキー場や牧場など北海道らしい景色を横目に見ながら、玉置浩二の田園を熱唱しながら進む。

道は富良野に入るまではずっとこんな感じで、思っていたより雪道ではなかった。
動物注意の看板が出るたびに、ワイルドアニマルとの遭遇を心待ちにするがなかなか出会うことはない。

1時間半くらい走った頃だろうか。冬季閉鎖中のドライブインを発見。人は誰もいないが、トイレ休憩に立ち寄ってみることにした。

どうやらここは絶景スポットがあるらしい。
くどいようだが、この度はサウナ以外目的で組み立てられていないため、周辺の観光スポットについては、全くノー勉で臨んでいる。
しかし、これから向かう大雪山国立公園がどんな所で、周りに何があるのか、聖地に立ち入る者としてそれはあまりに失礼ではないか。
土地のバックグラウンドを知らずにサウナを嗜む事は、水風呂に汗をながさず入ることほどのご法度ではないが、その土地のことを知って入る温泉やサウナの方が何倍も楽しい。

そんな気持ちで、ドライブインの案内板を眺めてみるが、なんだか怪しいワードが並んでいるせいで要らん妄想で盛り上がり、全く頭に入ってこない!

ヌプントムラウシに、秘奥の滝。
なんと耽美な響きだろうか…。。
ちなみにヌプントムラウシ温泉は、こんな野放しの温泉だった。

アクセスする林道も途中にヒグマの糞があったりとヒグマの生息圏内であることから徒歩でのアクセスも十分な注意が必要である、と書かれている。そんな場所で自分だったらゆっくり温泉とか絶対浸かれないと思うが、勇気があれば一度は体験してみたい秘湯である。

他にもホロカメットク山やパンケ川など、ここは日本か?と思う地名が案内板には羅列しているが、いやここは元々日本じゃないということを忘れてはいけない。
北海道はアイヌの人々の土地であり、カムイの国なのだということを!

この雄大な自然は、すべてアイヌの人々の母なる大地なのだ!
展望台でこの景色を眺めながら、帰ったらゴールデンカムイを読んでみようと思った。

愚かなシサム(倭人)モリコ

さあ、行程表外の思わぬ絶景にも出逢いつつ…さらに車は秘奥の地へ進む。

白銀荘に近づくにつれ、だんだん雪も深くなっていき、いよいよ感が出てくる。
車内BGMをこのあたりから玉置浩二からエンヤに変えた。幻想的な音楽とともに、そろそろワイルドアニマル登場か⁈と、構えるが何も出てこない。なぜかカラスはたくさんいる。

ビーナスラインで鍛えた雪道ドライビングテクの見せどころ!とはならず、運転は、日頃ストレスが溜まっているサフレに譲ることにした。
白銀荘の位置情報が非常に読み取りづらく、カーナビに頼ると訳の分からないことになるので、ケータイのGoogle mapのナビにてにて進む。

ついに聖地 白銀荘へ到達!魅惑の混浴ゾーン

煙が立ち上がる大雪山を前に、我々はついに到達した。北の聖地、白銀荘へ。
サウナーなら死ぬ前に一度は行きたいといわれる楽園。到着して、雪を踏みしめながら、この看板を気持ち悪いくらい惚れ惚れして眺める。

飾られているサインがよくあるサウナタレントや偶然さんとかではなく、殿下!!寛仁さま!!
格式の高さを感じます。というか皇室の方のサイン初めてみた。笑

サウナブームにより観光地としても注目が集まっているこの施設。はじめての訪問者には入場後にスタッフの方から丁寧なディレクションをうける。
男女分かれた入浴エリアの間に、水着の混浴エリアもあるという。家族やカップルとも白銀荘を満喫して、感動をシェアすることができるなんて素敵な施設だ。
ちなみに受付で水着レンタルもあるので、このエリアを想定していない方も安心。
当然水着など持参していない私は、レンタル水着を借りることにした。スク水だったらどうしよう…という心配は無用だったが、受け取った水着は、新たな心配を呼び起こした。
レンタル水着は、いわゆる水着ではなくベアトップワンピのような布を身体に巻きつけるタイプのものだったたのだ!つまり、下はノーパンのまま男女混浴ゾーンに入るというスリリングなものだった。水の中にスカートで入るとどうなるか、これは着衣水泳のクラスで学んだことがあるが、ポロリよりも放送禁止状態になる可能性が高い。しかし、私はもう戻れない。北の聖地に来てしまっているのだから。


レンタル水着(布製)

ええい、旅の恥はかき捨て!ということでその布をまとい堂々と混浴ゾーンに入った。そこには何人かの男性グループがすでにいて、女子がやってくるのを心待ちにしていたようだった。湯煙の先に女子が来たことを察知した途端、グループの中の一人に、『こんにちは』と声をかけられる。
ナンパをしようとしている時の声のトーンだ、と言ったら自意識過剰女っぽいが、実際罰ゲーなのか暇つぶしなのかで声をかけてきたのは人生経験の浅い私でも見抜くことができる。
しかし、こちらは何かの間違いで風が吹いたり、転んだりしないように、下半身をケアすることに集中しすぎており、申し訳ないがお兄さん達には塩対応を取らせてもらった。

できるだけ彼らから離れるようにして浸かった温泉は、それはそれは、とろける肌触りで、外気の冷たさと中の熱さと、スカートの中の開放感で、言葉にできない快感を感じた。露出狂の気持ちが少しわかった気がする。

混浴エリアはこの中央にあたるところで、それを挟むように向かって左が男湯、右手が女湯だった。

白銀荘HPより

サ道で偶然さんも言っていたが、男湯側は駐車場側から丸見えらしい。笑 この写真見るとほんとうだな…

サウナだけじゃない。むしろ主役は温泉かもしれない。

混浴エリアで下茹でを満喫した次は、すっかり水を吸って重くなりずり落ちそうな水着を脱ぎ捨て、いよいよメインの女子大浴場へ!

まず、内湯が広く天井が高い。洗い場は1列になっている。ここまではよくある地方の温泉。そこから露天エリアへ進む。

河原のような露天風呂。日が落ちかけて、雪に囲まれるその景色は、とても神秘的で、例えが正しいかわからないが、三途の川ってきっとこんなんだろうな…という様相をしている。
写真がないのがとても残念。そして筆が遅い私は、すでに旅から半年近くが経過しており、心に残った印象的な部分しか書くことができない侘しさよ。

内湯から露天に出る入口には、足元に温水が流れ出ていて、凍って滑らないようになっているのも北海道ならでは。

外の天然温泉は、全部で4種類くらいあって、子宝の湯とか効果効能が分かれていて面白い。
ただ、天然で沸いているものそのままなので、めちゃくちゃ熱い。
雪の中にしてこの熱さ…恐るべし大雪山の地熱よ!
サウナは熱いのが好きだが、熱すぎるお湯は少し苦手なわたし。でも、外気の冷たさも後押しし、頑張って下半身だけ浸かり、子宝の湯のご利益を頑張って得ようとする。こんな熱いと子宮もビックリしていることだろう。

ついにサ道の頂へ。リニューアルしたロウリュサウナ

一通りお湯通しをした後は、中に戻りお待ちかねのサウナタイム!
この日はなんと、サウナがロウリュ式にリノベされて初の営業日!!まだサウナイキタイにもこのロウリュの感想は書かれていない。
聖地の大転換の瞬間に立ち会えるとは、ビギナーサウナーのくせに何という幸運なのだろう。

白銀荘HPより

三段フィンランド式サウナで、温度は80度後半。この湿度がさすがロウリュ式。ピカピカの柄杓で真新しいサウナストーンに、聖水をゆっくりかける。

ジュジュジュ…

何とも言えない音とともに、蒸気が部屋に立ち込めた。あぁ、誰もいなければアウフグース(タオルで仰ぐやつ) やりたい…
でもそれがなくたって、これは紛れもない最高峰のサウナ。

ありがたく12分も入り、その後、水風呂へ。
柔らかい肌触りの冷たい水に、たっぷりと火照った体をうずめてみる。
まさに聖なる沐浴!それも、とても清らかなお水で。浸かるだけでパワーを得た気持ちになる。
あんな汚いガンジス川で沐浴する人は気の毒だな…敬虔な仏教徒じゃなくてよかった。

コップが置いてある通り、聖水は飲むことができるらしい。
常に流れ出てる湧き口から、一口いただく。
口当たりも柔らかい…。
大雪山ウォーター、持ち帰りたい!

しっかり冷やしたあとは、外気浴の頂点と言われている露天エリアに再び戻る。
サ道のように雪にダイブしようとするも、雪は硬くなっている部分もあるのと、想像以上に雪は冷たいのだということを知り、怖気付く私。

それでも、ベンチの上に仰向けになり、天を仰ぐその経験は、何にも変えがたい時間だった。

今回は、各セットの外気浴のあとに温泉を挟んだ。冷たい身体からダイレクトに熱湯にインする快感も、なかなか病みつきになるのだ。

振り返ると白銀荘の背中には立派な大雪山がすぐ近くに。
あぁ、自分は本当に北海道まで来ちゃったんだなぁと酔いしれる。
この温泉とこのサウナ。何人ものサウナー達が夢見ている、いわばサウナ界のエベレスト。
自分はこの素晴らしさを語るには、まだまだ経験が足りないと思う。
これから沢山の施設を巡る終わりなき旅の果てに、またこの聖地に訪れたいと大雪山に誓った。

吹上温泉保養センター 白銀荘

北海道 空知郡上富良野町 吹上温泉
入浴料 大人 700円 水着レンタル300円
源泉掛け流し あり
サウナ フィンランドサウナ ロウリュ式
水風呂 つめたし。飲める
外気浴 キングオブ外気浴。雪ダイブもあり
ドライヤー あり
洗い場 豊富
牛乳 うまい
駐車場 広大。男湯みえる。
フロガーポイント 露天のお湯にご利益あり


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