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教育大学生が考える「なぜ、現実を生きることが大切なのか」


ここ数年、自動運転化や無人コンビニエンスストア、ChatGPTなどが登場し、様々な分野において著しいデジタル化や技術革新進んでいる。
しかし、デジタル化によって生活や教育が時代に乗って変化をし続け便利になっていく一方で、著しい技術革新の中には懸念する点もある。
それはデジタル端末や仮想空間の出現によって「現実を生きる機会が減っていっている」ということだ。

現代の子供たちはスマートフォンの所有率が非常に高く、スマートフォンは子供に限らず生活に溶け込む現代の神器となっている。スマートフォンを始めとするデジタルは生活に溶け込み、生活を支援する形で今まで発展を遂げてきた。しかし近年ではこのように人間の生活や営み自体にデジタルが溶け込む形から、生活がデジタルへと溶け込む側に移行している動向が見られる。


これからの時代、更に生活がデジタルの中へと溶け込むと、リアルとデジタルの世界が混在し、半分が仮想空間での生活となることもあり得る。そして仮想空間の中で創造する機会も増えていくだろう。
現代の子供たちのゲームでも同じように、ゲームの中で何かを創り上げたり、スコアを達成したりとデジタル空間の中には子供たちの夢や目標が詰まっている。本来であれば、ゲームで生活を豊かにしたり、想像する力を培って現実に応用することが望ましいと考えるが、彼らはゲームの中で完結させてしまうのだ。それさえか、ゲームでの生き方を生活に反映させてしまう子も多い。ゲームではリセットを何回でもできるが、現実世界ではリセットボタンは「終わり」を意味する。

私はよくこのように子供たちに声をかける
「リアルで生きることを大切に。ゲームの中で創り上げたものは現実には出てこない」

この部分が仮想空間における懸念と重なってくると私は考える。
仮想空間が現実の生活を豊かにし支援する形で存在するのであれば良いが、この先の生活の50%以上を仮想空間が占めるようになれば、生活の舞台はもはやこの世界にはないと言える。

今の地球の環境は人間が創り上げ、多くの先人たちによって積み重ねられてきたものだ。この地球の未来を握っているのも人間なのだ。人間の力を現実に発揮していかなければならない。

本来であれば、人間がいなければこの地球はもっと本来の豊かさを持っていただろう。
ただ、人間が今の環境を創り上げた。
だからこそ、人間には「この先」を創っていく使命があるのだ。

教育は「この先」を創っていくために欠かせないものである。

では、「この先」のゴールとは。

現時点ではゴールは見えない。
いや、おそらくこの先もずっと見えないだろう。
それはすなわち人間の可能性を示しているとも言える。
可能性は拡張し続けている。
ゴールが無いものを多く背負っているのは人間くらいである。
ゴールを探る過程こそがこの先を生み出していく。
それはすべてに共通することと言えるだろう。

明らかに大切なのは五感を使って生きることということだ。
多くの自然を目にし、沢山すごいものと出会い、五感を使って感動すること。
そして自分も感動をさせられる人になること。
この現実世界には感動が詰まっていることを忘れてはならない。

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