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#015 「叱る」から「褒める」にシフトしよう、さらには「諭す」へ

『叱る』ことは必要なのか?

『叱る』ことで選手のパフォーマンスが上がりますか?
答えは
『叱る』ことは不要です!NOです!いらないです!

あなたが指導者・大人なら…
選手や子どもに対して「叱る」指導をしていませんか?

あなたがチームのリーダー・先輩の立場なら…
チームメイトや後輩に対して「叱る」指導をしていませんか?

叱る…
言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。

参考までに。言語道断ですが

怒る…
不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。


叱る効果は一時的

叱ることで一時的に効果があります。
ただし、それは恐怖によるもの…。

その根拠となる実験があります。

アメリカの発達心理学者エリザベス・ハーロック博士の実験

実験の結果…
”放任グループ”(左側)
 「大きな変化はなし」
 
”叱るグループ”(真ん中)
 「3日間成績アップ、その後失速」

”褒めるグループ”(右側)
 「5日間連続成績アップ」

現状、「叱る指導法で効果がある」という方もいるかもしれません。
つまり「叱り続けているから効果が出ている」のです。
(叱る→3日間の効果→叱る→3日間の効果→叱る→…の悪循環)

叱ることの有効性はまったくありません。
むしろ危険性のほうが大きいです。


誤った指導法の典型は…

「俺(私)が選手の頃はもっと厳しかった」
「俺(私)ができたんだからお前もできるだろう」
という思考です。

挙句の果てには
「俺は、(私は)体罰(叱責)を受けて強くなったんだから、体罰や(叱責)が必要だ…」と思っている方もいるかも知れません。

人間は一人ひとり別々の個性があります。
自分が叱責に耐えられたからといって、すべての人が耐えられるとは限りません。
なにより叱責などのハラスメントにより心に大きなキズを作り、スポーツそのものを嫌いになる可能性もあります。

そうなってしまえば、選手の将来を潰すことにもなりかねません。
(責任重大です)



暴言・体罰が、なぜダメなのか理解していますか?

暴言・体罰を受けた選手のメンタルはどんどん後退してしまいます。

また、悲しいことに指導者や大人が『なぜ暴言や体罰がダメなのか』と根本が理解できていないのでは?と思われるような事件もあります。

あるSNSのパワハラ防止講習に参加した方からの投稿を拝見して。

その方が講師に「なぜパワハラ講習が必要なのか」と質問した際、
講師の方は「こんな世の中ですからね」と答えたそうです。

講師でさえ、この低い認識。
「世論があるからパワハラをしてはいけない」と勘違いしているようですね。

『なぜ暴言や体罰がダメなのか』
暴力や暴言によって支配することは間違っているのです。



「叱る」から「諭す・褒める」指導にシフトしましょう。

「叱る」から「諭す」へ意識を変化させましょう。

諭す…
物事の道理をよくわかるように話し聞かせる。
納得するように教え導く。

選手を「怒ったり」「叱る」ことにより反感や反発が生まれます。

それなら「褒める」ことで選手に機嫌よく、練習稽古トレーニングをしてもらったほうがパフォーマンスが上がり雰囲気も良くなりますよね。



褒めるときのコツ

褒めるときは、「すごいね」「頑張ったね」と結果を褒めるのではなく、『過程を褒める』『具体的に褒める』と意識してみてください。

タイムが伸びてすごいね(結果)→コツコツ練習してたからだね(過程)
勝ってすごいね(結果)→あの場面のあのシュートよかったよ(過程)

参考になれば幸いです。


自分一人で「今までの自分」を変えることは簡単ではありません。
コーチングでその道程をお手伝いさせていただきます。


お読みいただいてありがとうございます。

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