日本のビッグデータ活用が遅れている
最近「アフターデジタル」という本を読み進めているのですが
日本は中国や世界的に見て、ITの活用において大きく出遅れています。
中国ではスーパーアプリの活用で、様々な顧客データを取得し、それを活用していく仕組みができあがっています。
キャッシュレスの普及も日本よりはるかに広まっていて
もはや現金を使うことの方が非常識になりつつあります。
それに比べて日本はキャッシュレスを叫んでいますが、イマイチ浸透していません。
このように世界に比べると日本のIT活用って遅れているんですよね。
今回はその中でもビッグデータの活用について、日本がなぜ出遅れているのかについて持論を書いていきたいと思います。
なぜビッグデータ活用が日本では遅れているのか
数年前から日本でもビッグデータというキーワードは結構頻繁に出ていた気がします。
それなのに最近はそこまでビッグデータを活用した何か事例があるかというと
それほど多くは聞かない、というか全然表立って一般には出てきていません。
実際に中国ではビッグデータを活用した一般利用者向けサービスが続々と出てきている中、なぜ日本はそこまで普及していないのでしょうか?
いろんな要素があるかとは思いますが、私が思うに
日本はデータがまだまだ少ない
ということと
データの共有をしたがらない風土にある
というところが問題かなと思います。
例えばスーパーマーケットだと、顧客の購買情報って会員カードを作っている人であれば蓄積されるけどそのほかの人たちはそうでもないですよね
それに会員カードを作っているからと言って、必ずしもそこでいつも買い物をする、というわけでもないと思います。
中国の企業がすごいのは、多くの人がアプリから買うような仕組みが出来上がっていることです。
これにはWechatなどのスーパーアプリの存在も大きいと思います。
このようにほとんどの人がアプリを使って購入するようになると
膨大なデータが集まり、そのデータを分析することで
一人一人にあった販売予測や先回りした提案なんかを行ったりできるわけです。
これが日本になると、そもそもスーパーマーケット毎にアプリをダウンロードして、それを開いて、でもそれはスーパーマーケット毎に違っていて、となるので
そもそも手間だし
乱立するスーパーマーケット毎にデータが分散してしまっている
ことから、分析するに足るデータ量にはなっていないのが現状です。
なので、この分野で世界から遅れている日本は
まずは共通のデータ基盤のようなものを作る必要があると思います。
一つの分野にかかわらず、その人の購買分析をするのであれば
自社のデータだけでは足りなくて
ほかのところでどのようなものをいつ買ったのか、
最近どのような店に行っているのか
もしくは引越しをして、行動エリアが変わった
などの情報を元にしなければ先回りの予測分析などできるはずがありません。
ですが日本では、このように個人のデータをほかの会社と共有することを嫌がり
一般の人からしても、自分のデータが不特定多数に筒抜けになっている、というのはプライバシーの問題もあってなかなか浸透しにくい事情があるわけです。
そのためこのような風土を変えていく必要があると思うのですが
結構難しいのかな、と思います。
逆に言えがどこかの日本企業が成功例を出していけば
圧倒的なマーケティングシェアを確立できると思います。
どちらにせよ、世界から見ると圧倒的に日本はテクノロジー活用で出遅れているので、企業だけでなく一般の我々も意識を変えていかないと
東京オリンピック時に、日本のITは遅れている、とバカにされかねません。。。
ちなみに私の次の転職先は、ガリガリのエンジニアではなく
とある企業のIT戦略部への配属で、OMOの推進などをやっていく予定なので
もっとこの辺りの分野について勉強して、情報発信していきたいと思います。
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