#62 楽しく仕事をしていくために、私が必要だと思う3つの要素『後悔しない社会人１年目の働き方（最終回）』

最後に、楽しく仕事をしていくために、私が必要だと思う3つの要素をお伝えします。 「笑顔」「感動」「出会い」です。

つらそうな顔で仕事をしていると、気持ちもつらいまま。周囲の人も近寄ってこなくなります。チャンスも見逃してしまうかもしれません。実際にはつらいと思っていても、 とりあえず笑ってみることで、何となく楽しい気持ちになれることもあります。自分が笑顔で楽しそうに働いていれば、仕事の相手や仲間も自然と笑顔になるでしょう。そして不思議なくらい、チャンスが巡ってくるものなんです。笑顔の多い職場、商談の場は、やはり楽しいものです。「この人と会うのが楽しみ」―そんな風に思ってもらえるためには、笑顔の効力が絶大!最初は意識的にでも笑顔を作っていれば、そのうち自然 に身につくと思います。

「感動」する力も大切です。私は祖母から「小さなことでも感動できる人でありなさい」と教わりました。そのためにも常に人の心が揺さぶられるような環境に身を置いてみるのもおすすめです。たとえば、学生時代にやっていたスポーツにもう一度打ち込んでみましょう。スポーツ観戦でも十分に感動が共感できると思います。本や映画、演劇などからでも心に響くものはあるはず。人から聞いた話、些細な出来事もさらっと受け流さず、心の真正面で受け止めてみてはいかがでしょうか。素直に喜んだり、悲しんだりできる心の機微は人にも伝染するものです。一人で感じた感動よりも、多くの人と感じあえる "共感"はより感動度を上げてくれます。「感動」の数が増えると、幸せ度もアップするはずです。

そして「出会い」。私は、人との出会いは偶然ではなく必然だと思っています。「この出会いには必ず意味がある」と考えます。日々の仕事で多くの人と接点を持ったとしても、一時的な表面上のつき合いだけで終わってしまう人も多いようです。けれど、一つひとつの出会いを大切にし、本音でつき合うことで、縁はつながっていきます。その縁が後々、自分を助けてくれることになるのです。実際、私も多くの人に支えられ、今の自分があると思っています。何より、共感できる人、刺激を受ける人が増えれば、仕事も楽しい! 人とのつながりは、人生を豊かにしてくれます。出会いを大切に、小さな縁を育んでみてください。

皆さんがこの社会人1年目で学んだことを礎にして、この先何10年にわたって楽しく働いていけること、大きく成長して充実したビジネス人生を送られることを心よりお祈りしています。

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たとえ何歳になっても、人生をやり直すことはできると思います。 私は転職する方々を何千人も見てきました。中には10代や30代になって未経験の業界 に転職し、能力を発揮してイキイキと輝いている方もいらっしゃいます。

ただ、そうした方々は、これまでのビジネス人生において、自分の基盤となるもの、「軸」といえるものを築いていらっしゃいます。20代から積み重ねてきたものを生かすことで、 年齢を重ねてからでも新たなチャレンジができ、成功させられる――彼らを見ているとそう感じます。

もちろん、知識やスキルを身につけることは、年齢を重ねてからでも可能です。 それでも、社会人1年目だからこそ身につけやすいこと、社会人1年目でなければチャレンジしにくいこともあります。社会人経験を重ねてから「もっとこうしておけばよかった」「あれを経験しておけばよかった」と後悔することのないように、「新人の特権」 をフルに生かしてください！

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part①絶対に心得ておきたい６ヶ条　＃　１ ～ ＃　８

Part②基本のスキル・知識を身につける＃　９ ～ ＃１９

part③求められる人材になる　　　　　＃２０ ～ ＃３１

part④人間関係を築く　　　　　　　　＃３２ ～ ＃４３　

part⑤壁を乗り越える　　　　　　　　＃４４ ～ ＃５５

part⑥心を強くする　　　　　　　　　＃５６ ～ ＃６１

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私からお伝えする内容が、あなたの課題の突破口となり、成長の一助となることを願っています。

『後悔しない社会人1年目の働き方』
仕事場でのルール、「社会」のオキテ、気配りの作法、モチベーションの保ち方、挫折した時の復活の仕方などについて、自身の経験や後輩指導の経験はもとより、企業トップ・人事担当の視点も持つ森本千賀子ならではの考え方・アイデアを伝授します。

後悔しない社会人1年目の働き方