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#19 「敬語がうまく使えない」を カバーするヒケツ『社会人1年目の働き方』

こんにちは、森本千賀子です。

丁寧に話そうと意識するほど、尊敬語と謙譲語がごちゃ混ぜになって混乱してしまう!――ビジネス会話に慣れていないうちは、仕方ないことですよね。学生時代、上下関係が厳しい部活動などを経験していない人、接客などのアルバイトを経験していない人はなおさらだと思います。

けれど、敬語に自信がないからといって、会話を最小限で済ませようなんて思わないでくださいね。今は、いろいろな話を聞いて多くのことを吸収すべき時期。先輩ともお客様とも、どんどん会話をしましょう。

敬語が多少たどたどしくても、「基本のあいさつ」さえ押さえておけばOK。「おはようございます」「失礼致します」など、礼儀正しいかどうかの印象は、あいさつで9割がたは決まるものだと思います。

目を見て、しっかりおじぎをして、気持ちを込めてあいさつする。それさえできていれば、多少敬語の使い方が間違っていても許されるものです。

また、ぶしつけな印象を持たれないためには、「恐れ入りますが」「失礼ですが」など、ワンクッションを置く言葉も活用するといいでしょう。

なお、敬語を身につけるなら、マナー指南書などを読むのもいいのですが、やはり「実践」がいちばんです。そこで、上司や先輩と積極的に食事に行ったり、飲みに行ったりしてたくさん会話をしましょう。リラックスしたオフの席であれば、「おい、その言葉遣いはないだろう」「その言い方、間違ってるぞ」など、指摘する側もそれを受ける側も比較的気分が楽。こうして、場数を踏んでいってはいかがでしょうか。

そして大切なのは、上司や先輩、取引先などから「かわいがられる」ということです。かわいげのある新人であれば、周囲は「育ててあげよう」「鍛えてあげよう」と思うものです。おかしな敬語を使っていれば、「こらこら」と、ちゃんと注意・指摘をしてもらえるでしょう。関心を持たれず、注意もされなくなると、自分の誤りを正す機会に恵まれないまま、成長が止まってしまいます。

では、「かわいがられる」新人とはどんな人なのでしょうか。第一条件は、「素直」であること。人の話を真剣に聞き、教えられたことは素直に受け入れ、すぐに実行に移す――その姿勢があれば、周囲の人は「吸収力がありそうだな」「鍛えれば伸びそうだな」という期待を感じ、「育ててやりたい」と思ってくれるのです。

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”基本のスキル・知識を身につける”を振り返ります

9 デスクに鏡を置いておく

10 最初の3ヵ月間は 「質問魔」でOK

11 複数の先輩を観察して 「いいとこ取り」をする

12 本音を引き出す「質問の仕方」に注目

13 「朝やること」「夜やること」 の仕分けから始める

14 集中力が必要な仕事は 夕方~夜のカフェで

15 「情報収集力」が上がる新聞の利用法

16 読書の習慣づけは 「目次読み」からスタート

17 読む本のジャンル選びで 迷ったときは「歴史もの」

18 自分の「バイオリズム」を 把握しておく

私からお伝えする内容が、あなたの課題の突破口となり、成長の一助となることを願っています。

『後悔しない社会人1年目の働き方』
仕事場でのルール、「社会」のオキテ、気配りの作法、モチベーションの保ち方、挫折した時の復活の仕方などについて、自身の経験や後輩指導の経験はもとより、企業トップ・人事担当の視点も持つ森本千賀子ならではの考え方・アイデアを伝授します。


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