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コミュニティの本

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記事一覧

「プロセス・エコノミー」が来そうな予感です

こんにちは!アルというマンガサービスを作っている、けんすうと申します。最近だと、作業中をライブ配信する「00:00 Studio(ふぉーぜろすたじお)」というサービスも作っています。 最近、「プロセス・エコノミー」という概念があるんじゃないか・・・と思っていたりします。 プロセス・エコノミーは完全に僕の造語なのですが、プロセス・エコノミーとは「プロセスを共有するところがお金を稼ぐメインとなる」みたいな形のイメージです。 というわけで、来るかどうかはわからないですし、別に

「クリエイターエコノミーラボ」を立ち上げました

クリエイターの予算革命について研究するメディア「クリエイターエコノミーラボ」を立ち上げます。 運営は、「アル」「00:00 Studio」「elu」などを手がけるアル株式会社です。 クリエイターエコノミーってよく聞くけど、何? クリエイターエコノミーとは一言でいうと、「クリエイターが個人の力で収入を得ることができる経済圏」のことです。 例えば作家の方であれば、これまでは出版社を通じて本を出版して印税をもらったり、Webサイトで作品を無料公開して広告費用の一部をもらったり

なぜドット絵作家が、海外ファンからの課金支援で生活できるようになったのか?

どこかノスタルジアを感じさせるドット絵・GIFアニメを発信し、国内外から支持されるイラストレーターの豊井さん。 彼が主に扱うモチーフは、特別で非日常的な何かというよりは、日本で暮らす人なら日常的に見かけるような、生活の中にありふれた景色です。 *画像は全て豊井さんのTumblrアカウントより引用* アニメーションの動き自体は単調なようで、思わずついじっと見入ってしまい、いつの間にか時間が経ってしまっているような、人を惹きつける作風が魅力です。 そんな作品を描いて生活す

宗教から逆算するオンラインサロンのコミュニティ設計と運営戦略(おまけのみ有料)

オンラインサロンに入ってみて半年たったのでコミュニティ設計を考える、というnoteの続きです。 前回のnoteでは参加者目線でコミュニティを類型化してみたのですが、今回は主催者目線でコミュニティをどう設計するのがいいのか?というのを探ってみます。 コミュニティ=中小規模の連帯のある集団とした場合、これってビジネスの顧客集団やお店のファンや常連さんとの小さな輪っかでも同じですよね。 つまり、いわゆるコト消費とかストーリーを作れとかマーケ界隈で叫ばれているアレを、どう仕組み

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【人生最大の趣味】ロイヤルズ・マイ・エッセイ

私のプロフィールとして、 今や人生最大の趣味、まだ20年弱しか生きていないが今後の人生死ぬまでの最大の趣味になるであろう我が贔屓のMLB・カンザスシティ・ロイヤルズについて綴ったマイエッセイになる。 【出会い・きっかけ(日米野球2014)】 私を人生最大の趣味であるメジャーリーグの世界へ興味を持たせてもらったきっかけが2014年に開催された日米野球でありジェレミー・ガスリーである。 それまでの自身は、メジャーリーグに何となく気になる選手はいたものの特別に好きな選手もいなく

あこがれの存在から身内の関係に変わったブランディング戦略:ファンベース

前回紹介したPURPOSEはおもに企業の内側の視点でしたが、今回紹介する本は外側=ユーザー(ファン)に向けてのことが書かれた本です。 どちらの本も共通しているのはブランディングという考え方に対して「好きになる仕組みや仕掛け」をつくることで、「便利だから買う」「性能が優れているからこっちにする」といった合理的な判断ではない人間の感情を大切にしていることだと思います。 ファンベース 佐藤尚之 ちくま新書 2018.02 これまで多くの本を読んできた経験上、新書系の本(文庫本

「音楽マーケティング」について、考える。 1/3 -戦略編-

コミュニケーションやプロモーションに関わる中で、これ迄色々なメディアからインプットしてきました。ただ、その中で「音楽マーケティングとは?」についてまとまった書籍や情報ってあんまり見たことがなかったので、一度まとめてみることにしました。 ページめっちゃ長くなりましたが、まとめた資料がこちら。 このまとめ資料は、私が「これは使える!」と思ったものを雑多に取り入れ、リミックスしたものです。ですので「ここは使えるから、つこーたろ!」くらいの感じで読んでもらえると嬉しいです。人によ

気の合わないリア友よりも「SNSの趣味友」と好きを深く追いかける。好きバラバラ時代の友達観や親との違いを語る女子大生の話

2名のスマホユーザーにインタビューしました。 目次: 1、気の合わないリア友より「SNSの趣味友」と好きを深く追いかける 2、ラクマで「汚れても悲しくならない」子供服を買う30代ママの心理 ※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。 1、気の合わないリア友より「SNSの趣味友」と好きを深く追いかける。好きバラバラ時代の友達観を語る女子大生※ 東京都のヤマダさん(21歳 大学生 女性

TikTok前身musicallyの初期グロース戦略およびコミュニティの作り方

ByteDanceは2017年に米国のmusical.lyを買収し、これをTikTokに改名した。このTikTokの前身とも言えるmusical.lyの創業者にして、現在ByteDanceでプロダクトのトップを務めるAlex Zhuさんが2016年に4つのインタビューで語った内容から、プロダクトについての思想やグロースの方法について見ていきたい。 B2BからB2CへQ. あなたは上海に戻る前に米国でSAPに勤めていて、エンタープライズ(企業)向けソフトウェアに携わっていたと

【noteフェス】これからのファンとの向き合い方 セッションレポートnoteまとめ #noteフェス

9/5まで開催中!note CREATOR FESTIVALのセッションから、小泉文明さんと中川悠介さんによる これからのファンとの向き合い方 セッションのレポート記事を紹介します。豪華な登壇者による熱いセッションに、レポート記事も盛り上がりました。 ※9/7までに投稿されたレポートの中から、編集部が厳選した記事を紹介していく予定です。投稿、お待ちしています! ※本イベントは、note CREATOR FESTIVALの企画セッションのひとつです。くわしくは下記のリンクか

何故コロナ禍でも同人誌は通販で売れないのか

※こちらの記事を盗用しているブログを見つけました。現在、このnote以外で当記事の転載や転用を許可しているサイトやメディアはありません。万が一取り上げたい方がいらしたら、まずは@dash_director宛にご連絡ください。(鍵かけてますが、ご要望があれば開けます) ※この記事ではわかりやすさを優先して、頒布を「売る」と表現しています。 1.イベントも新刊もない日々   ―半年で半減した同人誌発行部数とうとう、今年はコミケのない1年になってしまいました。 一部の同人イベン

個のクリエイションが輝く時代の、インフラを目指して。ポップアップ特化メディアPOPAPを立ち上げた理由と今

「さよなら、平成。おめでとう、ぼくらの新しい時代」 この言葉は、2019年4月23日にIWAI OMOTESANDOで開催されたイベント「ー THE EVE ー 新時代前夜祭」のコピーだ。 気づけばあの日から1年以上が経った。あの場には、今思い返しても不思議な引力が詰まってた。そこがPOPAPが立ち上がった何よりのきっかけだ。 EVEがどんなイベントだったかの詳細は主催の1人のすみたくんに筆を譲るとして、ここでは詳細は省こう。 ただ、THE EVEで会場運営を担当した僕

スキのリアクションに画像が設定できるようになりました

スキボタンを押したときに、文言だけでなく画像でもリアクションをつけられるようになりました。これで表現の幅がグッと広がります! これを機会に、さらに幅広いクリエイターに活用いただければと思います。 noteは、スキを通じて創作活動やコミュニケーションをたのしくします。今回のカイゼンでクリエイターの表現の幅が広がり、読者もスキを押すことがより楽しくなるでしょう。 例えば、アニメーションで嬉しさを表現したり、イラストでお礼を伝えることもできます。あなたらしい方法で読者を楽しま

ビジネス、テクノロジー、クリエイティヴの バランスをとるには?

Line Developer Day 2019にて、「ビジネス、テクノロジー、クリエイティヴの バランスをとるには?」という発表をしました。そのスライドや補足など。 この登壇では、下記のようなことについて話させていただきました。 ・ビジネス、テクノロジー、クリエイティブ視点で、経営レイヤーからどうバランスをとり連携していくか? ・定性的な判断、定量的な判断、その両者のバランスをどうとるか? 端的にいえば、この問題に銀の弾丸はありません。開発手法というよりも、地道な意識共