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忘れていませんか?いじめた加害者への対応

いじめとは?

「いじめ」                    一定の人間関係にある人から心理的、物理的な攻撃を受けた事で精神的な苦痛を感じている物。なお、起こった場所は学校の内外を問わない

と文部科学省では定義され、この定義に当てはまった生徒をいじめの被害者として教員は対応します。    いじめの被害者やいじめのメカニズムについては私の前の記事で紹介しているので参考にしてください。

教員が教わるいじめ対策! 木村花さんから学ぶ事
https://note.com/mori_teacher/n/ne4bf9777682c

そして、皆さんは被害者が可愛そう、被害者への対応へ目を向けがちですが 教員には再発防止といじめが悪い事であると言う共通認識を生徒に持ってもらう必要があります。つまり、加害者への対応や周囲で見て見ぬふりをしていた傍観者への対応を迫られます。      この記事では、そんな加害者への対応について教員がどのように対応するのか紹介していきます

加害生徒は怒ってはいけない

まず、加害者の生徒に対して「どうしてそんな事をしたのか?」「人を苦しませて楽しのか?」と問い詰めたくなりますよね? だってその行為によって、間接的に殺人を犯す可能性すら含んでいるんですから、そう感じるのは当然です。しかし、一方的に叱っても解決にならず 再発防止にはなりません。そのため教員は、本人の言い分やどうしてやってしまったのか?事情を聞きます。そして、生徒の背景や気持ちを理解した上で この結果に対しどのような責任を取っていくのか?を教員も一緒に考えていきます。

いじめを行う生徒は孤立している

加害生徒には、「いつでも 自分が悪者にされる」「本当のことを言っても信じてもらえない」と諦めて投げやりになる生徒もいます。こういった生徒は、家庭や生徒の周りの環境があまり良くないケースがほとんどです。 しかし、周りの人はこう言っているよ?あなたと違うけどどうなのかなぁ?と問いかけ 本人がやった事を認めさせます。そして その事実を認めたならば認めた勇気に対して敬意を表しましょう。なぜなら 自分の失敗を認めたからです。そして、失敗は誰にでもあるのだから今後同じ失敗をしないよう教員します。

加害生徒の保護者をどうするの?

保護者も自分の子供がするはずないと否認したくなり他の保護者から孤立してしまう事があります。しかし、子供への対応と同様に加害の事実を認める苦しさや他の保護者との関係が辛くなる事への理解を示し 教員が他の保護者への説明や理解を求める事を発信する事を約束します。そして 教習、保護者がチームになって子供達を支えていく事を加害生徒の保護者に提案します。最後に学校は加害者でも被害者でも在校生として責任を持って平等に向き合っていく事を伝え対処します。

木村花さんについて考えて欲しい事

木村花さんを被害者として助けてないといけない なぜ防げなかったのか? 加害者を悪として決めつけています。もちろん、加害者は良くないと私も思います。 しかしそれだけではまた再発し第二の木村さんを生むだけでよくありません。この防止策を日本全員で考えていきましょう

よろしければお願いします!今後の励みにしていきます!