![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122924773/rectangle_large_type_2_695d639f42374b2edcd302d508888923.jpeg?width=800)
お菓子食ってる変な人ーー『イチケイのカラス』を読んで
浅見理都著 講談社モーニング 2018年出版
近所の本屋で購入。弁護士のコミックって結構出版されているのね。法律関係のことを知りたいと思ってもなかなかそういった資料がない。法曹関係って閉鎖的なんだろうと思う。だから、こういった弁護士のコミックがいっぱい描かれているんだろうが、あまりビビッドに人間描写ができているものがない。セリフが長くて、絵的につまんないかもしれないが、人間関係が深く掘り下げて描かれているわけでもなく、淡々と話が進んでいるんだが、進展もあんまりない。
このコミックもそういう感じだった。地方裁判所の第一刑事部の裁判官の話。弁護士のコミックって、ドラマになりやすいんだろうか。このコミックもドラマ化されたらしい。エキサイティングな山がない話で一巻目は終わる。入間みちおさんというお菓子をデスクで食べている人が、公園で弁護士バッチを子どもにあげちゃうシーンが最後に出てきて、ちょっと付け足したように描かれているだが、そこがグッときた。入間さんがこのマンガで重要な位置にいるようだ。主人公の人は、なんか悪そうでもあり、お調子者のようでもあり、まじめそうなんだが、あまり好きになれないタイプだった。
アメリカのドラマ「アリーマイラブ」で弁護士が語るシーンがとても私は好きだったが、日本の弁護士が発する言葉ってあんまりぐっとこないというか。一般の人に語る言語ではないというか、やはり陪審員制度、表現の自由とか言葉を大事にするアメリカは違うとちょっと感じる。こういう日本の法律関係のマンガ読むと。
日本の法関係は、なにかがとても、しょぼい気がした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?