ミステリー小説のマンガ化ーー『月館の殺人』を読んで
佐々木倫子著 綾辻行人著 小学館IKKI COMIX 2017年出版
図書館で働いていた時、図書館においてあるマンガってなんでこんなに偏っているのかなーと疑問に思いながら配架してた時に出会ったマンガ。
佐々木倫子の漫画、上下巻。
佐々木倫子の『動物のお医者さん』を子供時代に読んだ私としては、彼女の絵に馴染みがあり、つい絵を見ただけで、面白そうと思ってしまう。彼女が描く人物とか動物ってどこか焦点が定まっていないようなふわふわ感があって不思議さんなんだが、その絵の表面上で展開するストーリーが面白い。
綾辻行人という作家が原作を書いていてミステリーなのだが、ミステリーにある「次どうなるんだろう」という面白さが、ページを括る指を止めない。小説のミステリーというジャンルも面白そうだと思うが、私はまだはまっていない。まあ、だから東野圭吾とか売れるんだろうな、と思う。
漫画にこめられた、ちいさなユーモアが、ぷぷぷと笑わせる。それが佐々木倫子の独特なテクニックというか、マンガ描いてて楽しいんだろうな、とちょっと思ってしまうし、私が、彼女の漫画が好きな理由でもある。
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