ポンピドゥー ピュトー
国立西洋美術館
「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展」 へ行った。
キュビズムという運動がセザンヌの大きな影響を受けていたと初めて知った。全くそうした連環を感じれていなかった。しかしセザンヌの世界からキュビストたちは大きな刺激を受けていた。面白い。思わぬところからプレゼントがある。というより予測していなかったところから何かを発見する刺激は人間の面白みの最たるところだと思えた。
重なる時代、タイミングの面白さ。キューブだからキュビズムで、チューブだとチュビズムというらしい。どうもキュビストです。言ってみたい。複雑な人が来たと思われそうだ。キュビストとチュビスト。キュビストリストは錚々たる面子だった。デュシャンはめちゃくちゃイケメンだった。イケメンが過ぎていた。
国立西洋美術館の入り口にはロダンの巨大な「地獄の門」がある。列に並んでいたら修学旅行生がぞろぞろやってきて、地獄の門の前で記念写真を撮っていた。学生たちはボソボソと「でかい」「こわい」と感想を述べていた。たしかにこわい、と思った。中高生が感じたでかい、こわいは後々になって効いてきそうだ。いい体験。
それにしても機械化や戦争の連続が人の心に与える打撃は凄まじい。ただただ電気に興奮していた未来派など面白すぎる。電気の感動からのインスピレーションで電気にまつわる作品ばかり狂ったように作っていて、いい。
そして相変わらずシャガールはかわいかった。
キュビズム展のあと、常設展も巡った。藤田嗣治の絵があって、やっぱり良いなあ好きだなとなり、藤田ではないが布にリアルすぎる顔面が描かれた謎の絵に笑った。
写実も過ぎると面白い絵になる。よく分からない写実的な絵は面白い。
いちばん好きな場所のひとつがポンピドゥー。
また行きたいポンピドゥー。
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