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授乳期の振り返りと断乳をしたストーリー

娘が誕生して、1歳と4ヶ月と一週間。

その日は思ったよりもあっという間に来た。

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二週間前、私は娘に最後の授乳をした。

最後になるね、いい時間だったね、って言いながら、色んな思い出が蘇ってきて、涙が溢れた。娘も泣いていたけれど、泣いていた娘は私の顔をじっとみて、まるで慰めるかのように抱きつき、笑顔を見せてくれた。まだ小さいのに、気持ちを感じてとってくれて私を慰めてくれたわが子。

その最後の授乳のあと、娘からおっぱいを欲しがることはなくなった。

娘が生まれて最初の数日間、まだおっぱいの飲み方に慣れていない娘と授乳に慣れていなかった私は、本当にてんやわんやだった。思うように母乳も出ず、娘も思うように上手に飲めず、生後数日で体重を落とした娘は、最初の二週間、母乳と粉ミルクの両方を飲んだ。その後、最初の血と涙の期間を経て、色んな人に助けられ励まされ、半分諦めかけていた授乳も軌道にのって、生後二週間からは粉ミルクなしで母乳だけ飲んで育った。

授乳を終えたいま強く感じるのは、色々な人が初めの頃教えてくれたように、授乳期は二度と戻らないかけがいのない時間だということ。

初めこそ大変だったけれど、この1歳と4ヶ月と一週間、授乳を通して生まれた様々な思い出がいま、蘇ってくる。

まるで恐竜のような勢いで飲む姿、おっぱいを飲みながら眠りに落ちる寝顔、飲みながら時々見せてくれた笑顔。

どこでも構わずおっぱいを欲しがる娘。電車の中、駅、保育園、公園、友達の家、日本へ行く飛行機の中、ありとあらゆる場所で、授乳をした。

日本からドイツへ帰ってきて保育園が始まった夏頃から、夜中の授乳回数が1〜2回から3〜4回に増えた。今思うと、保育園で昼間ママに会えない分、夜中にその寂しさを埋め合わせたかったのかもしれない。

その頃から、疲れとストレスなどから身体がしんどくなってきて、私には珍しく病気がちになった。風邪をひきやすくなり、盲腸になりかけて一日入院し、先日日本訪問した際にはインフルエンザにかかった。そして二週間前、右胸から背中にかけて帯状発疹ができた。かかりつけの小児科のお医者さんに、授乳でうつって娘が水ぼうそうになることを防ぐため、授乳をすぐにやめるよう言われた。

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その日は、思っていたよりも突然に来てしまった。

ごはんも沢山食べられるようになったし、ひとりで歩けるようになったら一緒に少しずつ授乳を減らしていこうと思ってはいたけれど、こんなに急にやめることになるとは。

娘に、ママが病気なので授乳をやめなければいけないことを話したら、悲しそうにやるせなそうに、でもその事実を受け入れてくれた。そして偶然なのか必然なのか、私に帯状発疹ができたその日、娘は物を伝わなくてもひとりで歩けるようになった。

これまで授乳を通して一緒に過ごしてきた時間を振り返りながら。

色々あったね。大変だったけど、いい時間だったな。

授乳は終わっても、子育てはまだまだ続く。

この子と過ごせる時間の一瞬一瞬が愛おしい。

これから家族ともっともっとたくさんの楽しい時間を過ごせるように、これからもっと健康に気をつけようと思う。

今、授乳がしんどいママさん達へ。

この時間はあっという間です。

どの時期でやめるか、どうやってやめるか、ママが悩み抜いて出した選択なら間違ってない。

私は「歩けるようになったらそろそろおしまい」をひとつの基準としていて、それを察したのかなんなのか、なかなかひとりで歩こうとはしなかったわが子だったけど、そんなわが子と夜間授乳に身体がついていけない私を見た神様が私を帯状疱疹に送ったのかもしれない。そうでもないとやめそうにない、と。笑

子どもって本当に親が思っているよりもたくさんのことを理解してるなーと思います。あと、断乳後の成長ぶりは本当にすごいです。


今、コロナ休講で、私たちは家族時間が増えました。

なんだか神様が現代人に「仕事ばかりしていないで、もっと家族との時間や自分のこと労わりなさい」と言っているような気もする。

家族時間を大切にしていきたいですね。




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