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留学に目的は必要?

こんにちは。

19歳の頃オーストラリアメルボルンに7ヶ月間(2019年8月~2020年3月)、留学していたMomoです。私は当時、メルボルンに知り合いが誰一人いない、どんな場所か詳しくわからないまま飛び立ったのですが、「留学の目的」だけを事前に決めていました。そのおかげで7ヶ月という長いようで短い期間で沢山の経験と出会いに繋がりました

留学は新鮮さに溢れていて毎日楽しいことだらけです。楽しいだけの留学で終わらせず、 将来に何かしら繋がる留学生活を送りたい!という方は是非読んでいっていただけたら嬉しいです :)

はじめに:このNoteをオススメしたい人

・海外留学するかどうか迷っている方
・これから交換留学や語学留学、ワーホリなどで海外に飛び立とうとしている方
・留学中に何かを成し遂げたいと考えている方

留学の目的とは?

「海外に留学に行く」ことが視野にある方は、語学力をあげる等何かしら自分を成長させる機会にしたい、環境を変えてチャレンジしたいと考えている方が多いのではと思います。

けれども、留学を通してやってみたいことは何か、具体的に何をゴールとするのか、そのゴールを達成するためになぜその場所である必要があるのかまでをよく考えて、言語化してから飛び立つ方は少ないのではと考えます。

私にそのような問いを投げかけ、「本当に留学する必要あるんだっけ?」を考えるきっかけをくれたのは「トビタテ留学Japan」という奨学金の制度でした。

トビタテ留学Japanとは官民協働で取り組む海外留学支援制度で、手厚い金銭的なサポートをしてれるほか、幅広い分野の留学を行う学生のコミュニティづくりを行なってくれています。

▼詳細はこちら
【文部科学省】トビタテ!留学JAPAN

厳しい審査基準があり留学の計画を綿密に記載する必要があるので、応募書類を書くのに苦労しましたが、ここでちゃんと「留学の目的」を考えたからこそ、充実した留学生活になったと考えています。

Momoの留学の目的は?

「海外でも安く日本食を楽しんでもらう方法を探ること」でした。
その手段として、「一汁三菜の形でおばんざいを提供する」という目標を設定していました。

実際のところトビタテに合格して奨学金を得るために考え出した案でしたが、もともと料理をすることが好きで、日本の食文化に興味があったので自分的に納得できる目的でした。

この目的を設定したきっかけは、高校の頃アメリカの短期留学で仲良くなったアメリカ人の友達が、日本に遊びに来てくれた時、「くら寿司」「道頓堀」「ポムの樹」といった安くて美味しい日本食屋さんに連れて行った際、食事の安さにかなり驚いていたことです。アメリカで同じものを食べたら倍以上の値段するよ!と。

📍くら寿司

それを思い出し、どうやったら海外でも安く日本食を楽しんでもらえるんだろうと考えた時、当時のアルバイト先を思い出しました。「おばんざい」をコンセプトにした小さな居酒屋で、旬の食材を使っているので原価を抑えて提供できていました。これを日本の家庭料理の基本「一汁三菜」と組み合わせたらいいんじゃないかと思い立ちました。

お店で出していたおばんざいたち

どうしてメルボルン?

1.奨学金の応募要件の問題
奨学金のコースは様々で、スポーツや芸術分野の留学をするためのコースや研究留学をするためのコースがありました。

私は、経営の勉強をするために留学中、大学に通いたかったので「世界トップレベル大学等コース」に応募しました。世界トップ100位に入る大学を選ぶ必要があったのですが、当時通っていた大学の提携校はどれも入っていなかったので、独自の留学生受入プログラムがある海外大学を探す必要がありました。(これがなかなかない泣)探していると、メルボルン大学はトップ100かつ「Study Abroad」というプログラムがあり英語のスコアをクリアしていれば誰でも留学生を受け入れてくれたため、それを利用することにしました。

2.働きたかった
わたしの留学の計画では、実際に調査のために現地の日本食レストランで働くというものがありました。高校の頃留学していたアメリカに戻りたい気持ちはありましたが、アメリカは学生ビザでの就労は禁止されています。オーストラリアは学生ビザでアルバイトができるので、オーストラリアにしました。

留学中具体的に何をしていたの?

1.Japan Culture and Art Festivalでのブース出店
メルボルンで行われている日本のイベントをFacebookeで探したり、Language Exchangeに行ってみたりと機会を探っていたところ、「Japan Culture and Art Festival」が行われることを知りました。チャンスだ!と思い、すぐに、日本語が話せるのかもわからない運営者の方に電話しました。

電話を出たのは日本人の女性の方で、このイベントを主催している日本語学校の校長先生だと知りました。「一汁三菜の形でおばんざいを提供するお店を出店させてください!!」と突然電話でお願いしたので、かなり驚かれたと思います笑 まずはイベントの運営会議で、出そうとしている食事を披露する機会をいただきました。

イベント運営会議の様子
イベント運営会議で出した食事

皿がたくさん用意できなかったので、ワンプレートに収めました。運営の方々にもかなり好評で、ぜひ出店をお願いしたいのだけど、食品衛生の許可がないと出せないよと言われました。(準備不足..)時間が間に合わなかったので最終的に、「一汁三菜」という文化を知ってもらうワークショップブースの出店にはこぎつけました。

様々な種類の日本食のカードを用意しその中から一汁三菜に含まれる料理のカードを選びそれらをどのように並べるかを考えてもらうゲームを行いました。

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新しい日本食文化が知れた!ととても好評のブースになりました。また一汁三菜の模型と写真を撮れる場を設け写真に残すことで覚えて帰ってもらうという工夫もしました。

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2.一汁三菜で食事を提供するイベント開催
実際の食事提供をするイベントも開催しました。Japan Culture and Art Festivalの運営に、「Melmeet」という、留学に来ている日本人と、日本が好きなオーストラリア人をつなぐイベント運営やコミュニティづくりをしている団体の代表の方がいらっしゃいました。その方に、実際に食事を提供するイベントをやってみないかと声をかけていただきました。

20人以上のオーストラリア人のお客さんを呼び、一汁三菜の形でおばんざいを楽しんでもらうイベントを行うことができました。Melmeetの皆さんには、場所確保や人集め、食材調達などかなり協力していただき本当に感謝しています!イベントは2回行い、1回目の様子ははこちら。

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2回目は、メルボルンで有名なIshizukaという懐石料理のレストランのシェフも加わりさらにパワーアップしたイベントとなりました。シェフは、私が当時住んでいたシェアハウスに偶然入居してこられた日本人の方で、私がIshizukaのアルバイトのトライアルで一度お会いしていたという..笑(トライアルは落ちました笑) 偶然に偶然が重なり、食事のクオリティもかなり上がり、イベントは大成功でした!

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目的を決める大切さ

イベント後、マーケット出店などで一から販売し、「日本食を安く提供する」という当初の目的達成に向けて動いている段階で、コロナにより帰国を余儀なくされました泣

ただ、これらの活動を通して感じたことは「目的」が決まっていれば自ずと機会が巡ってきて色々つながりができて、さらに留学が充実したものになるということでした。これは留学に限ったことではなく、自分の人生にも当てはまると思っています。様々な選択を迫られる人生の中で、しっかりと「目的」を決めることで自分の成長速度や、その後の生活の満足度、充実度が変わると思います。

楽しいだけの留学もいいけれど、せっかくの留学なのだから新しいことに挑戦し、どうして自分はその国に行きたいのか、何をしにいくのかをよく考えてみることは、「留学」をさらなる自分の成長ドライバとさせることができるのではと考えています。

これから留学を考えている人に参考にしてもらえれば嬉しいです。
ご拝読ありがとうございました。


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