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車椅子ユーザーの私が騎馬戦に参加した話

この記事を開いたそこのあなた!

タイトル『車椅子ユーザーの私が騎馬戦に参加した話』を見て
どんな『車椅子ユーザーが騎馬戦をしている図』を思い浮かべましたか?

思い浮かべてない人は今から思い浮かべてください。







思い浮かべましたか?


多くの方が思い浮かべたのはこういう図じゃ無いでしょうか?



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いやいや、それは大事故よ!?

PTAも真っ青よ!?!

そんなことしたらすぐこれよ!

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てってれてっててれててってれ〜♪((TikTokで流行った奴



準備したネタを披露できたところで…

この話は一般校に通ってた車椅子ユーザーの私が小学五年生の頃の話です。


高学年に上がり、運動会の種目も様変わりします。
その中で運動会の花形競技の一つといえば『騎馬戦』ではなかったでしょうか。
3人が騎馬になり、上に乗る戦士が相手と取っ組み合って、相手の帽子を奪い合う。
怪我上等のバチバチの肉弾戦です。


ある日の運動会の練習時間。
みんなが楽しそうに騎馬戦の練習をしている中、私は体育館の隅で練習の様子を眺めていました。
今までの運動会の種目も割と無理言って参加させてもらってきたけれど、流石に騎馬戦は参加できないよなぁ〜と半ば参加は諦めていました。


けどなぁ〜〜
騎馬戦盛り上がるしなぁ〜〜
俺も出たいなぁ〜〜〜


そんな中、いつも学校に付き添いで来てくれた母は「騎馬戦したいなぁ〜」と顔に書いてあった私を見て、こう言ってきたのです。

「先生に『騎馬戦参加させなきゃグレてやる!』って言いな!」

いや、すごいこと言うな母親。



そんな母親の言葉から、先生に直談判し、車椅子で騎馬戦に参加する計画が始動!

もちろん車椅子を担いで騎馬戦するのは危ないので、別の方法を模索。



そして採用された『車椅子で参加する騎馬戦』がこちら

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車椅子の脚部に旗を取り付け、同じく車椅子乗った相手と旗を奪い合う。旗には100均で買ったクリップを付け、車椅子に固定します。

騎馬は車椅子。旗は帽子。

このルールが採用され、運動会当日、私も無事にみんなと一緒に騎馬戦に参加しました!



確かに障害があり、車椅子に乗っていて出来ないことは多々あります。

しかしこの車椅子騎馬戦は、車椅子に乗っている友達に使ってない車椅子を貸してもらったり、母が旗部分を作ってくれたり、参加を許可してくださった先生や同級生の協力があって実現したものです。

頭から出来ないと諦めるのではなく『自分には何が出来て、何が出来なくて、それらを踏まえた上でどうやって実現するか共に考える』ことが大切だとこの騎馬戦から学べました。

これは自分の行動の根っこの部分の考え方です。


皆さんも自分では出来ないことがあっても、みんなと知恵を振り絞って見れば意外となんとかなるもんですよ!
車椅子で騎馬戦が出来るくらいですし!


以上、『車椅子ユーザーの私が騎馬戦に参加した話』でした!






え?


騎馬戦の結果はどうだったかって?



対戦相手として参加してくれた友達の手足が長く、腕の長さで負け、開始早々旗を取られました。


瞬殺です。



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