中学のとき生理用品を買うことが難しかった話(父子家庭)

多くの人に知ってほしい
「生理の貧困」...

皆さんは「生理の貧困」*についてご存じですか？

多くの女性が小・中学生で始まる生理。

思春期でもあり、悩みを打ち明けづらい年頃。

まだ幼い子どもだからこそ、抱える悩みが深刻だったりする。

「生理は隠すもの」「センシティブな話題」と遠ざけていませんか？

たくさんの人に今一度考えて頂きたいと思い、

わたしの体験談も踏まえて書かせて頂きます。

＊生理(の貧困)について詳しくは

「生理の貧困」について考えてみませんか？／相馬市公式ホームページ (city.soma.fukushima.jp)

男性必見！生理について | 清洲鍼灸治療院 (kiyosin.com)

簡単に自己紹介

・現在21歳の大学生

・母親は私が7歳のときに
病気（胃がん）で他界。

･父親はそれ以降引きこもり状態に。

※ここからは生理についての体験談を
詳しく語っていますので、
表現が重いと感じるかもしれません。
あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。

（体験談）
中学生のとき生理が始まって...

先述の通り、母親がいなかったため

「生理」について教えてもらう機会がありませんでした。

学校では「〇〇教室」などと第二次性徴や生理について

教えてもらえる機会がありましたが、

仕組みや現象についての話が多く、

「実際に生理になったらどうすればいい？」

「どんなものを用意する必要があるの？」

「困ったときはどこに相談すればいい？」

などの実践的な（個人的に）重要なことは

あまり教えてもらえなかった記憶があります。

多くの女の子はお母さんがいることが当たり前で、

家庭で生理のことを教えてもらったり、

ナプキンや生理用ショーツなど一緒に買ってもらえる機会があると思いますが、

私の場合、学校で聞いて初めて知ったぐらいで、

家庭では一切そういう話はしたことがありませんでした。

中学に入学して数日経ったあるとき。

トイレに入って初めて生理が来ていることに気づき

ナプキンなど何も用意してなかった私はすごく焦りました。

そこから私は生理用品を自分で用意しようとネットで調べ始め、

ドラッグストアなどで買えることを知り、行動に移そうと思いましたが、

あれ、、

生理用品を買うお金がないことに気づいたのです。

自分で稼げないし...

父親はもともとちゃんとしたお小遣いをくれる人ではなかった...

「それならお父さんに生理用品を買ってほしいと言ってみたら？」

そんな声が聞こえてきそうですが、

生理というのは自分の体のこと（しかも恥ずかしい部分）であり、

同性の親しい友だちにもやっと小さい声で言える程度なのに

父親に言えるはずもありません。

（余談　引きこもり状態の父親は一日中ゲームしたり寝たりの生活で

学校の先生に
「お父さんは何の仕事をしているの？」と
訊かれたときはホントに辛かった...）

それに父親は高圧的な人なので
やはり言いづらかった...

それでも生理用品が全くないというのは
ホントにやっていけない
（経血が漏れるばかりな）ので、

生理用品が0に近くなって
ヤバい...となったときに

やっと父親に

「勉強で必要な参考書を買いたいので
お小遣いをください」

と口実をなんとか作り、

1000円ほどをやっともらえるくらいでした。

そのお金を絶対になくさないように
持ちながら、

誰にも気づかれない早朝（4時くらい）に

ひとりで
（たまに妹にも付き添いをお願いして）

コンビニに買いに行っていました。

(ドラッグストアは
時間帯的にやってなかったので...

しかもコンビニは
置いてある種類が少なくて、
値段も比較的高いから苦しい思いをした...)

これならなんとかできそう...！
と思ったのもつかの間、

同じ口実を何回も使うこともできず、

生理中
（しかも2・3日目の経血の量が一番多いときに限って）

ナプキンが0になってしまったことが
何度もありました。

ちなみに、
同居していた祖母に買ってほしいとこっそりお願いしたものの、

生理というのは基本毎月来るもので

何度も頼むわけにはいかず、

「お金がないからお父さんに頼みなさい」と

言われたときもありました...

しかも私の生理は、

朝、昼に「夜用ナプキン」を

1･2時間程度で替えなくてはいけないほどの
月経過多で、

人よりもナプキンが必要なのに

人よりナプキンがない

状態でした...（今考えてもゾッとする...）

ちなみに夜は夜用ナプキンを使ったとしても
漏れてしまい、

布団や絨毯を何度も汚してしまいました...（泣）

夜用ナプキンは高く、
なかなか手が出せなかったので

安く買える薄いナプキンを買ったり、

トイレットペーパーやティッシュで代用したり

なんとかしていましたが、

月経過多でなんとかできるはずもなく、

辛い思いも何度もしました。

特に辛かったのは

①ナプキンがないときは漏れるのは前提なので漏れていることを先生やクラスメイトにばれないようにうまく隠していたから、

ずっと気が張っているので授業に全く集中できなかった.,.
誰かにバレると心が折れた...

②漏れてしまったときは休み時間全て使って、
トイレの個室でひとり
手洗い場の水で濡らしたティッシュで
汚れたズボンやショーツをなんとか拭き取っていた　
（それでもぜんぜん取れなかったけど...）

③生理痛も酷かったけれど、痛み止めを買えるはずもなく、特に部活中はしんどかった...

今の子たちのために生理休暇つくって...

いろいろ問題がありすぎて辛すぎて
泣きたいときも

数え切れないほどあった。

でも、簡単に誰かに話せる話題ではないので

自分でなんとかしなくちゃいけなくて

本当に孤独で地獄だった...

聞いた話なんだけどナプキンを忘れてしまった子が保健室にいって借りに言ったら

「管理がなってないわよ、自分のことは自分でなんとかしなさい」って言われたらしくて

世知辛いなと思った...

そもそも用意できないほど
経済的に大変だったり、

家族であっても頼れなかったり、

いろんな事情があることを想像してほしいなと強く思いました。

振り返って今思うこと

私は高校生になってから
バイトできるようになったので

自分で生理用品を買えるようになり、
本当にホッとしたことを覚えています。

私自身、中学生のとき「生理」に対して
恥ずかしいという気持ちがとてもあって、

だれにも相談できなかった。

思春期だからこそ。

でも、全く恥ずかしいことではありません。

というかもっと話題にすべきです。

性別関係なく。

個人的には今の子どもたちが

私と同じような悩みを抱えてひとり
辛い思いをしていたら、

それこそショックです。

生理についてなかなか言いづらい、
相談しづらい子もいると思うので

まずは家族や先生方、私たち（大人）が

生理について正しく理解し、支援していく必要があると思いました。

大人が偏見を持っていると

当然子どももその影響を受けてしまうのでは
ないでしょうか？

大人たちが生理について正しい理解があれば

安心して相談しやすい環境作りができ、

いざ子どもたちが悩んだときに

相談しやすくなるのかなと...

生理にかかわらず何でも相談できそうな
環境作りって大切よね...泣

いろいろな悩みが1人ひとり必ずあって、

それをひとりでなんとかするべき、
自分のことは自分で

という考え方は危険な部分もあると
私は思います。

なぜなら心の健康を蝕んでしまう
可能性が高いからです。

私はうつ病とPTSDを患っていますが、

こういう辛い経験が積みに積み重なって

しまったことも1つの要因だと思っています。

同じ辛い経験をしたとしても、

支えてくれる人、理解してくれる人、

話を聞いてくれる人、寄り添ってくれる人が

いるかいないかで

乗り越えられるか、
心の傷になって一生抱えてしまうか

大きく変わってくると私は思います。

最後に私の好きな言葉を。

『...心で見なくちゃ、
ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ』

星の王子さま より

私の父親は表向きは優しそうなので、

周りの多くの人は「素敵なお父さんね」と

いいます。

人前では態度や言葉でいくらでも騙せるし、

多くの人はそれだけでその人を見てしまいます。

でもひとの本質なんてその場限りでは分かるものではないし、

疑いの目をもつことって重要だなと

経験上学ばされました（苦笑）

追記

ネットで見た記事*に

『目に見えることの中にも大切なものはある。重要なのは

「どちらにも執着しないこと」』

とあり、そうか...!と学ばされました。

たしかにそうですね。

＊すてきな記事でした！

星の王子さまが外してくれた、わたしの色眼鏡 - 考えるあかり (style.co.jp)

「当たり前」なんてなくて、
いろいろな可能性があるということ。

ぜひ世の多くの方にたくさんの可能性を
想像して頂きたいという願いを込めて。

まずは目の前の人を大切に。

そうしていけば、きっと世の中も...

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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↑ホントにありがたい...もっと普及してほしい！