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映画「花束みたいな恋をした」:2人と同年代目線からレビュー

先日ようやく、菅田将暉と有村架純主演の映画「花束みたいな恋をした」を見てきました。最近見たい映画とリピートしたい映画が何個もあって、でもレイトショーがないのでなかなか予定が立てられず…やっとこさ見ることができました!

菅田将暉と有村架純の組み合わせは「何者」を思い出してしまいますね。「何者」の光太郎、本で読んだ時から好きだったので菅田将暉がやると聞いたときは嬉しかったなあ。高校生の頃、理想のタイプは光太郎と豪語していたくらい。その頃から菅田将暉のナチュラルな演技が大好きで、今回も菅田将暉だから観に行った!といっても過言ではないです。

ここからは映画の内容にがっつり触れているため、鑑賞前の方はお気をつけください。

私が思うテーマ

なんといっても、「花束」ですよね。
タイトルの「花束みたいな恋」って一体何だろう。絹ちゃんは「女の子に花の名前を教わると忘れられなくなるらしい」と、麦くんに花の名前を教えませんでしたが、2人の中には既にお互いを忘れられなくなる花が咲いていたのかなあと思いました。冒頭のカフェのシーンで2人がお互いの恋人に話している内容は、最初にファミレスで音楽を聴いた時に隣の人に語られた内容でしたね。そんなふうに、何かを見るとこの恋のことを思い出してしまう、忘れられない恋ということなのかなあと思いました。一輪だけじゃなく、色々なものを見るたび思い出してしまうから「花束」なのかな。素敵な考え方!

少し細かい好きなポイント

「ワンオク聞く?」と聞いた絹ちゃんのお父さんに「聞けます」と答えた麦くんが個人的に面白かった笑。お父さんからしたら「俺はワンオクのチケットも取れるんだぞ!」っていうマウントだったんでしょうね。あのご両親も少しオーバーに見えてなんかすごく共感できました。どこかで出会ったことのある感じ。自分の子供のことは不安になってしまうんだろうなあって思うよね。自分が歩んだことないような人生はどうしても不安になっちゃうんだろうなあ。

あと序盤の方ですが、カラオケに見えないカラオケにいる胡散臭い方々や、端っこの方で胃を半分切った話をするおじさん…なんかわかる!私どこでそんなおじさんに会ったんだろう?西麻布には行ってないけど、多分おじさんってそういう感じなのかなあ。そんなところまでなんとも言えないリアルな生感のある映画でした。

最後に

別れ話も喧嘩も、2人の言い分が分かるからこそ悲しくて。別れ話のシーンは見入ってしまい、2人にもらい泣きしました。

ありふれているからこそ、自然と入り込めて、ついつい共感してしまうような小さな日常や人生の1シーンがたくさん詰まった映画。個人的にはまだ観てない方もぜひ観て欲しいと思えるような素敵な作品でした!

みんなこうやって歳をとって大人になっていくんだね。

余談ですが、ちょうど帰り道にV6が解散発表したニュースを見て、始まりは終わりの始まりという言葉を身に染みて痛感しました。ついに解散かあ…、寂しいな。高校生の時、図書館に勉強しに行く道中でいつも聞いて励まされていたことを思い出しました。寂しい、けど最後まで誠実なV6がやっぱりすごいし、素敵ですね。

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