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イギリス文学

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#文学

2022年に読んで「良かったな〜」ってしみじみ思った本3冊

2022年に読んで「良かったな〜」ってしみじみ思った本3冊

今年は今まで生きてきたなかで1番本を読んだ年だったかもしれない。
noteでいくつか紹介してきたけれど、まだ書けていなかった本のなかで「これは良かった!」ってものをいくつか残しておきたい。

『創造られたヒロイン、ナイチンゲールの虚像と実像』

女性の専門職、と考えた時思い浮かぶ仕事ってまだまだ固定されているかもしれない。
「看護師」という一職業を、成果が求められる「プロの仕事」にしたナイチンゲー

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ヴィクトリア朝の小説の「魔性の女」

ヴィクトリア朝の小説の「魔性の女」

ヴィクトリア朝という、イギリス史の中でもかなり厳格な時代の小説を専攻していたのに、私はファム・ファタルが大好きである。ファム・ファタルとは、魔性の魅力をたたえていて最終的に男性を破滅に追い込む女性のこと。

ファム・ファタルたちはイギリスにも?

『椿姫』をオペラで知ったのち、原作であるデュマの小説を読んで、作中のファム・ファタルであるマルグリットにどハマりしてしまった。

その後も『マノン・レス

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