学生になりたい会社員です。 気ままな読書や鑑賞体験について書きます。

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昨日は、東京都美術館で開催中のデ・キリコ展に行ってきました。 いつもながら、都美の展示室からはすごい熱量を感じました。

    • 「キャンピング・コジ」を鑑賞したので雑記@新国立劇場「コジ・ファン・トゥッテ」

      先日、新国立劇場でCosì fan tutteを鑑賞。 演出は大胆な「キャンピング・コジ」。舞台は現代のキャンプ場に移されている。 実は、こういった大胆な現代風アレンジを生で見るのは初めてだった。かなり色々なことを考えることができて、満たされた時間だった。 今回は、古典の現代風アレンジについて考えたことを残しておく。 ”おもしろさ”と”ignorance” 「おもしろい」って感情は、なぜ生まれるのか? それが良心的かは置いといて、だれかの「無知」や「勘違い」からボタン

      • Così fan tutte 鑑賞。 クラシックな演目の大胆なアレンジ版を初めて劇場で観ました。 デスピーナめちゃくちゃ魅力的だったおかげで、オペラの現代風演出がなんで違和感があるのか言語化できるようになった気がする。

        • 燕子花を観てたら「マティス 自由なフォルム」に行きたくなった

          みずみずしく光る緑のなかで、一層目を惹く紫。 先週、根津美術館にて庭園の燕子花とあの金屏風を駆け込み鑑賞したことから、一連の鑑賞がはじまった。 「リズム」をちょっぴり理解 根津美術館には初訪問。毎年この燕子花の屏風の会期に間に合わず残念な思いをしていたのだが、職場の上司が「あれは行ったほうがいい!」と何度も言っていたので、今年こそはと訪問日のスケジュールを死守した。 会期終了間近ということもあり、会場は密。ただ、客層が非常に良く来場者同士が互いを気遣っていたためか、満足

        昨日は、東京都美術館で開催中のデ・キリコ展に行ってきました。 いつもながら、都美の展示室からはすごい熱量を感じました。

        • 「キャンピング・コジ」を鑑賞したので雑記@新国立劇場「コジ・ファン・トゥッテ」

        • Così fan tutte 鑑賞。 クラシックな演目の大胆なアレンジ版を初めて劇場で観ました。 デスピーナめちゃくちゃ魅力的だったおかげで、オペラの現代風演出がなんで違和感があるのか言語化できるようになった気がする。

        • 燕子花を観てたら「マティス 自由なフォルム」に行きたくなった

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          根津美術館へ行ってきました。 新緑の中に映える燕子花を観ることができてよかった!

          根津美術館へ行ってきました。 新緑の中に映える燕子花を観ることができてよかった!

          印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵@郡山市立美術館

          連休を前に、印象派展が地元へ巡回してきた。 年度はじめの多忙にやられ、東京で展覧会へ行く体力を失っていた私にとって、ちょうど帰省のタイミングでの観覧はビッグチャンスだった。 激混みと聞いたので朝イチで向かったが、開館前に並ぶという前代未聞の事態だった。 メインビジュアルとその画家の威力◎ 今回来ていた《睡蓮》、素晴らしかった。 幻想的な色合いや、ひとたび目を離せば画面の様子が移り変わっていくような感覚。やっぱり作品の前に立つと感銘を受ける。 それなりに色々なバージョン

          印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵@郡山市立美術館

          サン=テグジュペリ『人間の土地』の奥行き

          まだ肌寒かったころ。 マリー・ローランサン展に行って感動に包まれた後、思いつきで日本橋の丸善に向かった。文化的な刺激をもらった良い日には、本屋をぶらぶらしたくなる。 古典文学コーナーを物色し、あれやこれや眺めていると「堀口大學」の文字が。 つい1時間前のローランサン展。彼女と堀口の親交についての解説があったな...と超新鮮な記憶が蘇る。 今日、このタイミングで堀口大學に出会うなんて運命としか思えない!結局、購入を悩んでいた他の本も引っ掴んで、予算オーバーでレジに向かうこ

          サン=テグジュペリ『人間の土地』の奥行き

          久しぶりの海外旅行から戻りました✈️ 素晴らしい時間だった...

          久しぶりの海外旅行から戻りました✈️ 素晴らしい時間だった...

          今年ユリィ入れようと提案したゴンチャロフの人最高すぎる!!!!!

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          「マリー・ローランサン ― 時代をうつす眼」のためアーティゾン美術館で過ごす休日

          もう2月。年が明けて1ヶ月経ったが、やっと今年最初の展覧会訪問となった。今回は、アーティゾン美術館で昨年12月から開催中のマリー・ローランサン展へ。 いろんな面で超感動した展覧会だった。 全体的な感想 90点くらいの作品数だったのだが、かなり密度のある展示だったのでめいっぱい時間を使った。 肉感がなく、しなやかな女性たち。表情や色の混ざり合い、サーカスや舞台に関連して女優たちを描いたものは仕草にもどこか含みがあって。優雅さやちょっぴりの妖艶さを感じる。 また、物書きと

          「マリー・ローランサン ― 時代をうつす眼」のためアーティゾン美術館で過ごす休日

          2024年にやりたいことリスト

          もう月末ですが、あけましておめでとうございます。 2023年は、社会人1〜2年目とは打って変わって超絶健康。コロナも落ち着いて、かなり行動的に過ごすことができた。 今年は仕事が忙しくなりそうだけど、これまで通り文化に投資して微力ながら経済を回したい。 海外文学読みたい 振り返れば、2023年は全然本を読んでなくて大反省! 『ミルクマン』は途中まで読んだのだが、年末の多忙で挫折...。気になっていたフランス文学と、昨年好きかもと思ったロシア文学も手を出したい。 ミルクマ

          2024年にやりたいことリスト

          アイドゥルのWife、めちゃくちゃ没個性なルックスにしてるの「効く」なぁ。

          アイドゥルのWife、めちゃくちゃ没個性なルックスにしてるの「効く」なぁ。

          今年は仕事がうまく運び、年末には引っ越しもして、2024年は新しい気持ちで臨めそうです。 展覧会中心の一年だったので、来年は読書もちゃんとしたいな。

          今年は仕事がうまく運び、年末には引っ越しもして、2024年は新しい気持ちで臨めそうです。 展覧会中心の一年だったので、来年は読書もちゃんとしたいな。

          人間が社会に対して責任を負うのはいつからか?〜映画『縞模様のパジャマの少年』〜

          ラストが陰鬱すぎるという呼び声の高い傑作、『縞模様のパジャマの少年』。どうしても観てみたくてアマプラでレンタルした。 肝心な部分が画面に映らないことが多く、グロテスクで目を逸らしてしまう、なんてことはない。しかし、それで逆に想像力が働く作品だった。観て良かった。 本作について感じたことを書いてみる。 ※ネタバレを含みます。 あらすじ ナチス将校である父の昇進に伴って、ベルリンから田舎に引っ越すことになった8歳のお坊ちゃまブルーノ。 学校に通えず友達もいないブルーノは、

          人間が社会に対して責任を負うのはいつからか?〜映画『縞模様のパジャマの少年』〜

          私の展覧会ルーティン〜国立西洋美術館「キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」〜

          やっと国立西洋美術館で開催中の「キュビスム展」へ。 もともとキュビスムを全くと言っていいほど知らないので「もしかしたら全然わからないかもしれない」と思いつつ...。 平日に行ってみたら運良く細部まで観ることができたので、収穫は多かった。 せっかくなので、今回は私の展覧会ルーティンとともに感想を書いてみる。 1.「行きたい!」☞サイトチェック「こういうのやるんだ〜!」って、だいたいXやインスタで知るので、まずは公式サイト確認。 展覧会の概要を確認するためではない。 自分

          私の展覧会ルーティン〜国立西洋美術館「キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」〜

          無情だから美しい〜ゴーリキー傑作選より「女」〜

          最近、ゴーリキーの傑作選をやっとちゃんと読めた。 4つめに収められている「女」についてだいぶ強烈な印象が残ったので、そのことについて。 ※ネタバレを含みます! 「きらめく銅片」が濁流にのまれる無情 他の女たちとはどこか違った雰囲気を纏っているタチヤーナ。 他者の境遇を憐れみ、未来の幸運を渇望するタチヤーナの姿は、あまりにもまっすぐで愛おしい。 そんな煌めきが、たった1人の力ではどうにもならない大きな流れと対峙したかと思えば、あっという間に飲み込まれていく。 彼女の望ん

          無情だから美しい〜ゴーリキー傑作選より「女」〜