弓絃

いつかのあの日に帰りたい

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いつかのあの日に帰りたい

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灯篭流

ひと呼吸、息を措いた静寂に君の名をひとつ置いた持て余した時間は老いて僕は、ただただ寂しかった飛沫が波間を縫った君のこころが息を継いだ川沿いをふたり歩いて僕らは言葉を待っていた肩寄せて、また離れて浜を揺蕩う波のように浅く浮いて、ふと沈んで水面迷う花弁のようにただ流れて、ただ流れて川を下る燈のようにいつか歌を辿って。貴方は歌を辿って。貴方の歌を辿って。貴方も、いま旅立って往く。目を閉じて、また開いて読みかけの小説のように立ち止まって、歩き出して朝夜を繰る月日のようにただ唄って、唄

    • 落陽 歌詞

      落陽 からり、からから、啼かねど烏 帰らぬ人は、いずこにか はらり、はらはら、舞い散る花よ 戻らぬ日々は、いずこにか 瞳にとけた茜、鮮やかに 明日じゃなくて、明後日でもなくて 昨日がくるのを、ずっと待っている いつの日か貴方に、この手をひかれて 眺めた夕陽が、今も消えぬまま ずっと消えぬまま 長く傾く、夕凪の影よ 姿形を、似せてくれるな 浅き夢見し、浮世の花よ 醒めぬ夢なら、醒めずとも 霞を掴んで、霧を飲み込んで 朧ななにかを、ずっと探している 言葉じ

      • 綺麗事

        綺麗事 優しい言葉が痛かったから 優しくするのも怖くなったね 離したくなくて握り締めて 壊してしまった 信じた心に裏切られたから 信じることすら怖くなったね 失うことに堪えられなくて 手放してしまった 君が嫌いな綺麗事を 信じてほしいから今日も歌っている 君が嫌いな、それでも綺麗な 誰も傷付けない御伽噺を 歩み寄るだけ離れちゃうから その手を取るのも怖くなったね 分かり合いたくて言葉尽くして 暴いてしまった 誰かに赦して欲しかったから 誰もを許そうとしていたんだね

        • 『夏憶う』歌詞

          『夏憶う』 _日々を描いて、詩を描いて。 頬を染め抜いた茜に 濡れた日暮れが染み付いた夕篝 蝉時雨や夏の詩 浮かぶ目蓋の裏側 焼き付いた あの日の夢を見ていた 頬を染め抜いた 茜に揺れたはなびら 鮮やかな想い出に指が触れた 僕達は言葉すら交わさぬまま 風凪いだ夕去を歩いていた 錆びついた橋を渡って 煙草屋の角を曲って 線路沿い、空を見上げて話した帰り道 咲い合う日々をなぞって 君だけを胸を満たして いざ、消えない詩を歌おうよ 声を重ねて、微睡むなかで 僕は

          『藍に染めて』

          朝の光は眩し過ぎて 夜しか息が出来ない僕等 深く吸い込んだ胸の奥に 貴方の匂いは未だ残っている 深い海をただ泳ぐように 暗闇でふたり薄く目を閉じた 今も、そうずっと目蓋の裏に 貴方のその影はまだ残っている 『ねぇ、今からでもいいよ。 何処か二人で、逃げようよ。』 いま、染めて。 ねぇ染めて、君の色で。 この世界全部を塗り潰したいんだ 真っ白なこの僕の全部、 君のものにして良いから 薄明の部屋に、微かなさえずり 閉じめたカーテン、洩れる光 深く吸い込んだ 胸の

          『藍に染めて』

          フェイカー 歌詞

          『フェイカー』 優しさ模った偽物を 善かれと思って振り翳した 縺れて絡まった感情を 解くすべもなく立ち尽くした 『人は決して分かり合えない』 弁えたような、大人の声で 『そういうものだよ』呟く君の 頬が濡れているの、どうしてなの 僕等は探している、月日が呆れるほど 『だけど』とか『それでも』の後に続く言葉を 作られた心が、嘘と詰られても構わない 君の笑顔が其処に在るなら 堪えた涙の行方も 知らないままで目を逸らした 羽織った他人の理想に 操られた僕は何者なんだ 『誰

          フェイカー 歌詞

          朝が来る前に

          珍しく風邪で寝込んだ夜 がらんどうの心に咳をひとつ 玩具もゲームも古いものばかり 棄てられないから放ってある 月明かりが薄く差した夜 閉め切った部屋に心ひとつ 憂いはただただ、嵩むばかり 優しい人にはなれやしない 不意に痛む胸、今じゃもう慣れっこさ そっと手を添える、君は此処に居る 朝が来る前に消えてしまいたいんだ そう言って今迄幾つの夜を越えただろう 目蓋の裏側に込み上げた何かが 零れそうなくらい、強く叫んでいる 引き出しに深く仕舞った手紙 散らばった言葉、約束ひと

          朝が来る前に

          桜花幻想 / 裏命

          ■動画 ■歌詞 『桜花幻想』 /春散らし、あるいは落花 春の嵐が過ぎし日の午後 虚ろな枝間の葉、花の留守間 帰らぬひとよ、戻らぬ花よ さよならの言葉すら言えぬまま 夕涼み、宵泳ぎ、生き紛いの日々に 息をつく、嘘をつく、僕を取り繕う いつからだろう、振り返れば 花散りぬるを見上げた空に 白み雲の間からひかり差せば 契らぬ先に発ちし貴方の 稚(おさな)き歌聲が耳にひびく 朝霞、昼下り、暦ばかり過ぎ往き 様変わる、空回る、消えない影残る 季節巡り、振り返れば 訪ね

          桜花幻想 / 裏命

          pale. コード譜/歌詞

          Original Key: D Major / BPM=72 D G D ハロー、ハロー、お元気ですか。 G D Em A 僕は此処にいるよ。君は何処にいるの? D G D G

          pale. コード譜/歌詞

          七等星の面影 歌詞/コード譜

          Original Key: G Major / BPM=86 Em C D G 見えない星に願い事ひとつ Em C D G 叶うなら心に灯りを Em C / D G / Em C / D C G Am G 声も忘れて、汽車を待ってる C G Am

          七等星の面影 歌詞/コード譜

          ここにいるよ コード譜/歌詞

          Original Key: Eb Major / BPM=85 Ab / Bb / Ab / Bb / (N.C.) Eb EbM7 Ab Bb 『もういいかい』誰かの声、顔を上げる Cm Eb Ab Bb ひとりぼっち、鍵をかけた狭い部屋 G G7

          ここにいるよ コード譜/歌詞

          『八月、幻』 コード譜/歌詞

          Original Key: D Major / BPM=84 G A D 夏空に揺らめいた G A Bm 思い出の君を描く G A D 朝霞、露光、 G A Bm 歌が舞う、花想う G A / Bm D / G A / Bm D / G A / Bm D / G A / Bm D / G A Bm 陽炎を見

          『八月、幻』 コード譜/歌詞

          『月を灯す』 コード譜/歌詞

          Original Key: Db Major / BPM=86 GbM7 街の輪郭なぞって Db 宵闇のインクが滲んで Ebm7 Ab 僕は足音を辿って Bbm 夕暮れを追うばかり GbM7 飛行機雲は僅か霞んで Db Dbm 薄く伸びた影と丈比べ Ebm7 Ab 褪せない記憶胸に抱いて Bbm た

          『月を灯す』 コード譜/歌詞

          想作 コード譜/歌詞

          Original Key: D Major / BPM=80 G Gm-5 F#m B 風が 吹いた昼下り Em A F# Bm 僕は薄く目を閉じて G Gm-5 F#m B 空の向こうへ旅に出る Em A D D7 空想の彼方へ旅をする G Gm-5 F#m B 冷めた珈琲に羊雲 Em

          想作 コード譜/歌詞

          ソラの鼓動

          ソラの鼓動 君に届けたい詩ばかり描いている 何度も、何度も、月日が呆れるほど 星空が僕に手を伸ばすその日まで 何度も、何度も、歌い続けるだろう 僕の言葉は嘘だらけ 君を何処かに隠すだけ 昨日を望んだ夜明け前 君は心に住んだだけ 伝えられなかった『さよなら』が 頬を伝い散り咲く 君に伝えたい気持ちばかりが溢れて 何度も、何度も、言葉を探している 伸ばした指先が触れるその時まで 何度も、何度も、歌い続けるだろう きっと、きっと、きっと 目には見えないその面影 歌に乗せ

          ソラの鼓動

          prelude

          深い、深い湖の底 遥か遠く、微かに声が聞こえる その名前すら思い出せない 淡く懐かしい、誰かさんの声 名前も、顔も、感情すらも いつかは朽ちて消えてしまうだろう そんな風化した思い出の残骸の中から いま、僅かにその顔を覗かせた 君を名前を呼ぶための詩を 僕は今日も、ただただ綴っている 深い深い、世界の声すら届かない こころと云う名の湖の底から