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フェイカー 歌詞

『フェイカー』

優しさ模った偽物を
善かれと思って振り翳した
縺れて絡まった感情を
解くすべもなく立ち尽くした

『人は決して分かり合えない』
弁えたような、大人の声で
『そういうものだよ』呟く君の
頬が濡れているの、どうしてなの

僕等は探している、月日が呆れるほど
『だけど』とか『それでも』の後に続く言葉を
作られた心が、嘘と詰られても構わない
君の笑顔が其処に在るなら

堪えた涙の行方も
知らないままで目を逸らした
羽織った他人の理想に
操られた僕は何者なんだ

『誰もから愛される』ような
映画やドラマのヒーローじゃなくて
『誰かから愛される』に足る
そんな自分自身に成りたかっただけ

僕等は探している、季節が嘲るほど
幸せな『さよなら』の後に続く未来を
作られた身体が脆く崩れ去っても構わない
君の笑顔を描き出せ!

辛さから目を背けるその辛さを
忘れたくないのに消えゆく痛みを
過去を過去と言えない僕等の弱ささえも
いつか愛せるように

君の声がする、他の誰でもない
憶えている、憶えているんだ
心が擦り切れても

罅割れた願いが偽りであろうとも構わない
何度だって描くよ

僕等は探している、月日が呆れるほど
『だけど』とか『それでも』の後に続く言葉を
作られた心が、嘘と詰(なじ)られても構わない
君の笑顔は此処に在るから

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