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『夏憶う』歌詞

『夏憶う』

_日々を描いて、詩を描いて。

頬を染め抜いた茜に
濡れた日暮れが染み付いた夕篝

蝉時雨や夏の詩
浮かぶ目蓋の裏側

焼き付いた
あの日の夢を見ていた

頬を染め抜いた
茜に揺れたはなびら
鮮やかな想い出に指が触れた

僕達は言葉すら交わさぬまま
風凪いだ夕去を歩いていた

錆びついた橋を渡って
煙草屋の角を曲って
線路沿い、空を見上げて話した帰り道

咲い合う日々をなぞって
君だけを胸を満たして

いざ、消えない詩を歌おうよ

声を重ねて、微睡むなかで
僕はあの日の想い出のままで

今は離れないで
今は忘れないで

この一瞬が永遠になるまで

頬染め抜いた茜
いつしか宵空熔けていた
月影優しく熟れた

まほろばは遠く霞む君の詩
僕達は可惜夜を歩いていた

宛も無くただ彷徨って
希望と夢を見送って
高架橋、人知れず誰か待ってた帰り道

君だけを僕は描いている
褪せない記憶を歌っている

消えない詩が欲しいんだ

指を重ねて、繋いだままで
僕は醒めない想い出のなかで

今は離さないで
今は離れないで

この一瞬が永遠になるまで

音も失くして、言葉色褪せて
僕らいつかは思い出になって

どうか忘れないで
どうか忘れないで

この一瞬をいつか忘れるまで

詩を重ねて、微笑むままで
僕らあの日の想い出みたいだ

今は離れないで
今は忘れないで

この一瞬が永遠になるまで

いつか、僕ら夢から醒めるまで

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