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わたしのバイト履歴

労働なんてくそくらえ。勝手にお金が降ってきてほしいしずっと家でだらだらごろごろしていたい。だけど欲しい物もしたいこともいっぱいある一般市民としては働かなくちゃ始まらない。ということで私のバイト履歴をつらつらと書いていこうと思います。


なんで年末にこんなこと始めたのか自分でもよくわかってないけど、ここんとこ超バイト三昧で疲れてきたから労働をちょっとでもエンタメに昇華させたくなったんだと思う。知らんけど。


①理容室の受付

人生初バイト。校則でバイトは禁止だったんですが、冬休みの2週間程度&場所は地元だったのでこれならばれないし学校生活にも支障ないしいいじゃん♩てことで応募したやつ。

ここがとんでもなく当たりなホワイトバイトだったので、求人を見つけて教えてくれた母には感謝感謝でした。

主な仕事はレジと店内の掃除。レジのときに千円札を数えて渡すのが難しくて家で練習してた。「5,6,7,8千円のお返しです~」って華麗に渡さなきゃいけないところを樋口さんと野口さんの順番ミスって「1,2,3,…45678千円のお返しです~汗」っていう高速札数えしちゃったこともあるようななかなかどんくさくい人間なので慣れるまでは大変だったけど、レジをスムーズに打てるようになったり、余裕が出てきてお客さんと雑談できるようになったりするとやりがいあって楽しかった。

小さいお店で社員さんは3人だったんですが、優しく仕事を教えてくれるわ働きぶりを何かと褒めてくれるわで超働きやすい環境すぎた。なのでほぼ毎日9時から18時で入っててなかなかきつかったはずなんですが振り返ってみるとあんましんどかった思い出はない。最終日にはミスドのドーナツを箱でいただきました。いや~何度思い出してもホワイトバイトすぎる。



②倉庫でのピッキング


校則をかいくぐり人目を忍んでバイトしてたシリーズパート2。単発バイトでその都度その都度自分で行きたい日を選んでバイトしに行く形式だった。給料日払いで手渡しだったのも惹かれた理由。

仕事は指定された倉庫内の段ボールに入った商品を集めて台車に乗せて運ぶ感じ。普通の倉庫と冷蔵庫みたいなちょっと寒いとことをやったことあるけど両方きつかった。黙々と作業するスタイルが好きな人と力仕事に自信ある人はめっちゃ向いてると思う。私は静かにやるのはそんなに嫌いじゃなかったけどやっぱ静かなとこでひたすら作業するのは気が滅入ったのとあんま力持ちじゃないのでしんどかった。友達と一緒に行ったときは隣のレーンで作業しててお互いたまに目が合うからちょっとそのシュールな感じが面白かったけど基本的に楽しさは皆無で、ひたすらお金が入ってくることを考えながら働いてた。

きつかったきつかった言ってる割に変なとこ根性あるタイプなのとお金が欲しかったのとでなんだかんだ結構入ってた思い出がある。普段スーパーとかで見るものたちってこうやって店舗に流れていくんだな~すごいな~って世の中を知れました。


③棚卸し


校則かいくぐりシリーズパート3。無知なので棚卸しはまじで棚から何かを下ろしてくる仕事だと思ってたけど違った。在庫が何個あるかをひたすら数えていくめっちゃ簡単なお仕事。

私は100均で棚卸し作業をしたんですが、人によってどこの商品を数えるかが決まってて、その割り振られ先によって結構大変さが違ってくる印象です。例えばおもちゃのバケツみたいな大きい商品だったら簡単に数えられるし数え間違いもしにくいけど、ネイルに使うシールとかだと小さいしいっぱいあるしちょっと気抜いたら何個かわからなくなるしでちょっと困る。やりやすいエリアだとラッキー♩って感じ。

普通に店が営業してる中で棚卸しの作業をするからたまにお客さんに「○○ってどこにありますか?」とか聞かれるからそういうときは焦った。こっちは単発雇われ棚卸し人だから店内の構造とか何がどこにあるかとかわかってないもん。そのときは他に聞けそうな店員さんがいなくて、しょうがないから一緒に店内を散策してお目当てのものを探しに行きました。向こうからしたらなんだこの店員働いてるくせになんも知らないじゃんって感じだったと思うけど許してほしい。


④某パン工場の製造ライン

校則かいくぐりパート4。短期のやつで、友達と一緒に応募しました。時給が良かったから惹かれた。

仕事内容は結構色々。いちごのヘタを取ってカットするみたいな下準備系のもあれば、流れてくるケーキにいちごをひたすら乗せていく、流れてくるどら焼きみたいなやつにいちごをひたすらくっつけていくみたいな割と完成間近の商品に携わる系のもあれば、できあがったやつに最後プラスチックの蓋をかぶせる、できあがったやつの重さを量って合格ラインに達してるかチェックするみたいなラスト作業系のもあった。あとは製造に使ったでっかい鍋とか調理器具を延々と洗うっていう食洗機の気持ちを味わえるのもあった。ちなみに一緒に行った友達はちゃんと商品が流れてってるかどうかを見守る係に割り振られることが多かったらしく、それはそれで暇すぎてしんどいって嘆いてた。

あくまで私の印象なのでもちろん違うところもあると思うんですが、さっきの倉庫内作業のバイトみたいにこっちもひたすらやるべきことをやるっていう黙々系お仕事だけどパン工場はお喋りしながらの人もちょいちょいいて比較的活気があった気がする。働いてる人の中に「パートのおばちゃん!」って感じの人も多くて、その「おばちゃん」方の雰囲気とかパワーみたいなのも関係してたのかも。

さっきも書いた通りどんくさ人間な私はそういう流れ作業が慣れるまではかなりきつくて、ベルトコンベヤーの速さについていくのに必死だった。まじであいつら全然待ってくれないから焦る。ケーキにいちご乗せる人になった時は自分のノルマをクリアできなくて隣の人に余計にやらせるという最悪ムーブもかましてへこんだ。その方が優しかったのが救いだったけど向かいで作業してたおばちゃんには容赦なくけちょんけちょんに言われた。(でもある日覚醒していちご乗せの達人になり、逆に隣の人の分をフォローできるまでに成長したときはまじで嬉しかった。件のおばちゃんにも褒められた)

このバイトの最高ポイントはなんといってもお昼ご飯に食堂に置いてある商品のパン食べ放題だったところ。肉まんあんまんカレーまんのコーナーもあったしパン好きとしては心躍る感じでした。今日は何食べよっかな~♩って思いながら働いてた。

パン工場だけど割と人の手が加わってる場面が多かったっていうのと、制服に着替えてから作業するとこに入るまでに手洗い・消毒ポイントが何個もあって衛生管理しっかりしてんな~ってなったのが印象的。バイトを辞めてからも某パン製の商品を見ると「あ!これあのひたすらいちご乗せていくケーキだ」とか思って謎に愛着湧くし、どこかの誰かが工場で黙々と頑張ってくれてるから普通に食べれるんだなってしみじみ思うようになった。


③飲食店のホール


接客系、黙々作業系の両方をやってみて、自分には接客の方が向いているという結論に達した私は満を持してバイトの王道・飲食店のホールとして働き始めました。

仕事内容は注文を取る、料理を運ぶ、お客さんの案内、ドリンク作り、テイクアウト商品の包装、バッシング、レジ、電話対応などなど。ここでもどんくさ人間が炸裂するのであれやりながらこれして、次あれやって、あ、電話なってる、あ、お客さん来た…な状況が無理すぎてすぐわたわたしてた。ていうか今もわたわたしがち。さすがにバイト入りたての頃よりかはわたわた度はましになってるけど。いつかわたわた0になりたいという気持ちで日々過ごしてる。

飲食でバイトしたことある人はみんな同じ気持ちになると思うけど、出先で外食した時店員さんに優しくなれるよね。もちろんそれまで横柄な客だったってわけじゃないけど身にしみて大変さがわかるから余計に優しくできるっていうか。注文するときは一気にざーっと言われたらハンディが追い付かないよな~とか空いたお皿はまとめて通路側にあった方がバッシングしやすいよな~とかそういうのが頭に浮かぶようになる。働いてるときは優しいお客さんがいたらみんな神様に見えるしドリンクちょっと多めに作ってあげたい…ってなります。逆にたまにやなお客さんが来たときは最悪だしドリンクの量けちりたくなるし一回飲食のホールやってみ!?!?ってキレたくなる。

ここのバイトは仕事の面でいうとまあそれなりにしんどいこともむかつくこともあれば上手く回せて働けたら楽しいこともあればって感じなんですが、とりあえずバイトのメンバーがいいから続けられてるのもでかい。人間関係大事だなーとしみじみ思います。でもどんな人がいてどんな雰囲気かなんて働き始めなきゃあんまわかんないしそこらへんは運すぎるので、気になる人は客として行ってみてそれとなく働いてる人たちの雰囲気を調査しにいくのもありかも。私は適当に飛び込んだ地元の店がたまたまいい感じだったから結果オーライ。

バイトやらかしたー帰りてーもう行きたくねーってなることもたまにあるけど、そんなときの個人的ライフハックは丸山礼さんのYouTubeを見ること。




やらかし談の数々に自然と笑っちゃって元気になれるし自分のやらかしがちっぽけに思えてくる。それなりにちゃんと反省して次に生かすことはもちろん必要だと思いますが、引きずりすぎるのはしんどいだけ。たかだかバイトだし!給料入ればいいし!本業学生だし!そんな高クオリティ求められても困るし!っていう強い気持ちで生きてくことも結構大事。


④百貨店の食料品売り場


時給いい!百貨店ってなんか華やかだし高級感あるし1回やってみたい!っていうかる~い気持ちで応募した。

食料品売り場の中の洋菓子店でバイトしてるんですが、短期なのでそんんなに難しい仕事は任されてなくて、お客さんを並ばせる・商品についての質問に答える・商品補充・声出しをやってます。だから私にしては珍しくわたわたすることもなくやらかすこともなくいい感じに働けてる。

でも初日は全然何もわかってないのに店頭に出て接客するから大変だった。慣れてきたらよくある質問もそれのベストアンサーもわかってくるから楽なんですが、最初は質問されるたび他の人に聞きに行ってたし内心ずっと「誰も話しかけてくんな…質問すんな…」って思ってた。

売り出しのために「いらっしゃいませ~♩どうぞご覧くださいませ~♩」みたいな感じの声出しをやらなきゃいけなくて、それ自体は別にいいけどずっと声張り上げてると疲れる。でもこういうよくある声出しちょっとやってみたかったから若干おもしろくもある。あとは商品補充のときに段ボールをたくさん開けたり潰したりして指先がささくれちゃうのがちょっと嫌。しょうがないんだけどさ。家に帰ったらせっせとハンドクリーム塗り込んでます。


⑤結局のところ何のバイトが一番いいか


ないです。
冒頭でも言ったけど労働なんてくそくらえです。
そりゃ何もせずにお金が入ってくるのが一番だしバイト行かなきゃいけない時間が近づいてくると憂鬱です。

でも色んな種類のバイトしてみて思うのが、普段何の気なしに利用してるサービスの裏側を見ることができるっていうのは世の中を知ることに繋がるし結構ためになるなっていうこと。飲食のバイトしたら自分が客側になったとき気持ちがわかるから優しくできる~っていう話したけどそんな感じ。

なんか壮大な言い方になっちゃうけど社会ってこうやって回ってるんだなってしみじみ感じられるし、自分の中に新しい視点が生まれる感覚はなんか楽しくもある。まあこういうのは気持ちに余裕があるときの話で、バイトなんてだるいだけ!!!いらん!!!って思うときも普通にあります。


⑥どんくさ人間世界代表としての心得


何回も何回も言ってるのでそろそろ聞き飽きてきたかと思いますが私は世界が誇るどんくさ人間です。どんくさいし、要領も大して良くないし、忘れっぽいし、焦るとすぐミスるし、バイトに向いてない要素だらけですが、でもそれなりにバイト先に適応して元気に労働してます。

多分まじで私ほどのぽんこつの方はそんなにいないと思うのでアドバイスというのもおこがましいのですが、自分の中の気付きとして心得をいくつか。

・挨拶、返事はしっかり
めちゃんこ当たり前だけどこれ大事。技能のぽんこつさを態度でカバーするという処世術ですが、まあまあ印象良く見えるし実際に褒められたこともある。

・とりあえずすぐ確認する
他の人も忙しそうに働いてるし…聞きづらいし…そういえば前習ったかもしれないし…同じ事聞いたら悪いし…ってなってなあなあで流してミスったら結局怒られます。ちょっとでも自信なかったら聞くのが一番早い。聞いたらメモって次は聞かなくていいようにする。

・指示されたら復唱する
相手が思ってることと自分が思ってることの食い違いがないように、よっぽど簡単なこととかわかりきってること以外は基本的に「~してね」って言われたら「~ですね、わかりました」って返すようにしてる。そしたら間違ってた時そこで修正できるし、自分で復唱することで覚えやすい。

・やらかしたら素直にへこむ
へこみすぎていつまでもうじうじしてたら鬱陶しがられちゃうかもしれませんが、ある程度素直にへこむのは個人的にはありだと思う。初めてお客さんに直接迷惑かける系のやらかし方しちゃってへこんでたとき、あまりにも私が自己嫌悪でしょんぼりしてたのでかえって周りが優しかったことがある。ちなみにこれは友達もそう言ってたから割と真理な気がします。




以上、労働をエンタメに昇華させたかった(であろう)私によるわたしのバイト履歴でした。働く全ての皆さんお疲れ様です~!ぼちぼち頑張って働いてお金ゲットしてうはうは生きていきたいですね。


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