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【ドライブ日記】千葉で地獄を見た

2人暮らしをはじめて、週末の約束が無くなってしまったのは少しだけ寂しい。私の部屋に引きこもりがちになってしまったし、ますます外へ出なくなっていた。

でも今日は、ゆっくり起きて「出かけよう」と彼の方から誘ってくれた。超嬉しい。誘ってくれるだけで嬉しくなってしまう私も単純だなと、急いで準備をして車に乗った。

なんだか懐かしい景色を走る。
約1年前に訪れた場所だった。

狂ったように遊んでいたと思う。
毎週末どこかへ出かけていた。

あれから1年か

なんて、一人黄昏ながら彼はどこかへ向かって車を走らせていた。



着いた場所は鋸山のこぎりやまだった。

約1年前、数分の差で登れなかった場所だった。
車でも登れるけれど、やっぱりロープウェイがあるならそっちがいい。ロープウェイチケットを買ってぐんぐん登る。

元いた方向には海が広がる。
さっきまでいた場所があんなにも遠い。そして小さい。

海と空の境目が見つからない。
ずっと、ずーっと青い。

青さが、気持ち良かった。

一方、反対の山側は断崖絶壁。怖い。
え、今からこんな場所に行くの?

怖さとわくわくを持って山に着いた。

まるで岩の道だった。
ゴツゴツして歩きにくい。サンダルで来たことに後悔した。ちょっと怖い。

でも着いてすぐに山頂の印。
ただの山に登っただけ?と半ばガッカリした。ただこの山はこんな物じゃないことが分かるのは、まだまだ後のお話。

山の上は太陽に近いはずなのに、涼しい。
蒸された空気は下に沈んでいるかのような、清々しい風がよく吹いた。暑いことに変わりは無いけれど、地上よりもずっと気持ちいい暑さ。

ひとまず「日本寺」を目指して歩く。
大きな大仏がいるらしい。

ここは、どこを歩いても断崖絶壁の崖がいくつもあった。「たかーい!すごーい!こわーい!」と言う私は高いところはたぶん好き。

地獄のぞき

一生断崖絶壁が続く。
そして時々岩でできた丘がある。
登るといい景色が広がる。

暑いけど、どこか気持ちいい。

まだまだ気持ちは新鮮だ。
でも汗はだらだらと流れる。

地獄ばかり

一気に山道に入った。
突然木に囲まれ始めた。

山の中はたくさんお地蔵さんがいた。
大仏さまかな?
日本らしい宗教を感じる。


ただ、少しだけ不気味にも思う。

山道は木の影になって幾分涼しい。
でもとんでもなく階段道なのだ。

見上げると階段
見下ろしても階段

どこもかしこも階段だらけ
いくら歩いても辿り着かない

先の見えない迷路に迷ってしまったような感覚の中、ただただ歩き続ける。何度も挫けそうになった。

やっと、大仏さまにたどり着いた。
山頂から20~30分くらい階段をただ歩き続けたような気がする。長かった。ここから戻ることを考えると嫌になる。

そんなことは一度置いておいてお参り。

ひいた御籤が当たりすぎて驚いた。

さあ、ここから帰ります。
来た道を考えると帰るのが嫌になる。

だらだら滝のように汗を流しながら、違う道を通って帰路に着く。やっぱりどこもかしこも階段で、お地蔵さんで、どこか涼しいことだけが救いだった。CCレモンがとても美味しかった。

なんとか帰ってきた。ヘトヘトだった。
脚はぶるぶる震えてた。
明日の筋肉痛が怖い。

1年前、タッチの差で逃した場所に来れた。
こうやって些細なことも覚えてくれていて、少しづつ叶えてくれる。それがとても嬉しいんだ。

車に乗ってやつてきたのは、1年ぶりの保田小学校。ここは廃校になった小学校を道の駅にしていて、なんとも可愛い。小学生気分を味わえる。

給食もある。ぜひ食べたいところ。
前回は売り切れだったけど今回はあったので、注文。

金次郎カフェの中も学校。
机も椅子も、懐かしいあの学校のもの。

待つ間、机の中に入っていたお道具箱を広げる。
小学2年生の漢字ドリルもあった。

お勉強をして、給食を待ちます。


そして念願の給食!

ソフト麺のミートスパゲティ
唐揚げとコロッケ  サラダ付き
揚げパン
デザートのりんごタルト
そして牛乳

懐かしの給食メニュー。水分が欲しくなると牛乳を飲むこの感じ、とても懐かしい。

コロッケも唐揚げもあたたかくてサクッといい音がして美味しかった。ソフト麺はソフト麺の食感だった。どの麺にも似ないこの感触と味。これこそソフト麺だった。

ここからの帰り道、免許を取って以来初めて高速道路に乗って海ほたるまで運転した。これまで数回は乗ったけれど、どこも人も車もほとんといない通りだった。

人は居なかったけれど、「はい、そのまま」と高速道路まで乗せられた。怖さの方が勝っていたのに、YOASOBIの曲をかけていたからか、ノリノリで歌いながらの運転。外の景色は山に海に田んぼ。

楽しい

楽しかった。山も田んぼも気持ち良かった。
夕日に照らされる海はとても綺麗だった。
高速道路では渋滞に巻き込まれてどきどきしてたけれど、これだけ長い時間運転したのは初めてで、海ほたるで降りた時には、これだけの距離を移動したことに驚き、同時に嬉しかった。自信になった。

やりたいこと100でも書いたけれど、広島のしまなみ海道を運転することと、彼を助手席に乗せて東京をドライブするのが夢だ。
しまなみ海道は私がただ乗りたい、本当に純粋な気持ち。
東京は、私が東京のドライブで見る夜景が好きだから。綺麗なんだ。夜景なんてこれっぽっちも興味無かったけれど、好きになってしまった。楽しい思い出がもうたくさん。それを見せてあげたいんだ。

だから少しづつ頑張りたい。

それでも、助手席に乗る夜景が好き。
暗くなっていく時間にドライブできたのがすごく嬉しい。今日も楽しい1日だった。

彼くん今日もありがとう。

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