知らない場所に行くことが追い風になる
旅を通して、とくに一人旅は性格が180度変わってしまうような経験にすらなり得ると思うのは私だけだろうか。
大学の人に言うと驚かれるが、超人見知り・超内向型・ひとり好きな私。いろんな経験からそんな私を作りあげてしまったのかもしれないけれど、ひとりでいることはかなり好き。
同学年の女の子とは特に話しかけることさえ嫌で、私自身が関わることを避けていたのかもしれないが、なるべく同学年の人たちと関わりたくないとも思っていた時期があった。
でも、私の人見知りや話さない、静かな部分は限られた学校の中だけで、外での私は自由で明るい。大好きなスタバではこちらから話しかける。「おすすめのカスタムありますか?」旅に出れば、その道を人に聞き、話に花を咲かせる。写真を撮りたそうな団体がいれば進んで声をかけに行って撮るし、そのまま私も撮ってもらってラッキーなんて思ったり。
初めての一人旅で酒蔵めぐりをした時は、老夫婦に話しかけられ、半分をほぼ一緒に巡った。そのままお友達みたいになりそうだった。同じ「日本酒」というものが好きで、それも酒蔵めぐりをする程だから、「あれ美味しいよ!」「それが好きならこれおすすめ!」なんて言いながら一緒に飲み比べをして、1人だからこその一人旅を心ゆくまで楽しんだ。
たぶん私の根本は、話すのが好きで人が好きなんだと思う。運悪く、学生時代に嫌な出来事があっただけで、無かったら私は今よりうんと明るい性格だったかもしれない。すごくおしゃべりで、人見知りもしなかったかもしれない。
元々その要素を持っていたからかもしれないけれど、一人旅は内向的で1人だけで頑張るのでは足りないような出来事は当たり前に起こるし(私は特急が止まった)、知らない人となら「どう思われてもいいや」ってある種吹っ切れるような考えにも辿り着けるから、人と話せるようになるかもしれない。
日本は安全な国らしいから(海外を私は知らない)、一人旅は内向型の人にぜひおすすめしたい。1人なら好きな場所を好きなだけ、誰も何も気にせず行けるから、それもまた楽しいのです。