うつぶせの状態で、手足をベルトで固定し全身に鍼を刺して４０分、その後数本鍼を取ってから、理学療法(10～20分)、休憩10分ほどを３セット行いました。理学療法の内容は先生によって違いましたが、腕や股関節を伸ばすような感じです。かなり思いっきりやっているので、sunちゃんは泣き叫んでいました。普段リハビリでやっているPTは、本人が嫌がらない程度に動かせる範囲で伸ばしたり様子をみてるという感じでやっていたので、全然比べ物にならないくらい別物でした。たとえるなら、普段のリハビリが歩きで、治療院での理学療法が車でフルスロットルくらいです。（ちょっと言いすぎ？）

赤ちゃんは体がすごく柔らかいですが、sunちゃんはPVLで麻痺が出てきていて足首などかなり固く、理学療法で伸ばされるのがかなりつらかったみたいです。使っていない筋肉を伸ばされる感覚も初めてで変な表情になったり泣いたり、相当大変でした。

最初はオロオロしていたmoonですが、毎日治療していく中で、もうやるしかないし痛いなら泣くしかない！がんばれ！と強い気持ちを持つようになりました。見放しているわけではなくて、やればやっただけ体が柔らかくなるのも分かったので、耐えてもらうしかないという気持ちです。

ほかの治療室とは壁があるのですが、天井に隙間があって、話し声が結構聞こえるのですが、しゃべれるお子さんだと「ママー！」「痛い痛い痛い！！！」「もうやめて！」など悲痛な叫びをあげている子が結構いました。かわいそうだなと思う気持ちもありますが、いつか治療は終わる日が来るだろうし、私は治療を受けないで現状のままいて麻痺が進行していくより、つらくても頑張って治療を受けたほうが圧倒的に良いとかなり強く思っていたので、約一か月の集中治療もなんとか乗り越えることができました。

moonの予想では、sunちゃんはずーっと食事は全介助、独歩は絶望的、一人で座るのは絶対無理、装具(12万円ぐらい)は小さくなるたびに作り替え、同じく座位保持装置(31万円ぐらい)も小さくなるたびに作り替え、やったことないけどボトックス注射や足の腱を切る手術？もやらなくてはいけない日がくるだろうし、sunちゃんの体がどんどん大きくなっていったら想像を絶する介護が待っているだろうし、それはmoonにとっても、sunちゃんにとってもつらいことになると思っていました。なのでどうしても現状を打破したいという気持ちが強かったんです。治るもんなら治したい。それが親ってもんです。

ちょっと脱線しますが、moonの家は治療院からはかなり遠いため、治療院の徒歩20分ほどにある宿泊施設に泊まっていました。（宿泊施設については別途記載します。）徒歩20分を午前に行き返り、午後に行き返りしていたので一日合計80分歩くので、付き添いの親の体力が試されます。

慣れない環境で、ほかの人も泊っている宿泊施設で過ごし、毎日めちゃくちゃ歩き、治療費でお金がかなりかかっているので節約のため頑張って自炊して…。もちろんsunちゃんもいつも通り、気に食わない事が少しでもあると泣いて抱っこをせがんできます。

行きの飛行機で体力を奪われていたmoonは２日目の朝が一番つらかったです。起きたくない…！だるい！と心がくじけそうだったのですが、２日目ということもあり、ここで負けては根性なさすぎる！と気合を入れなおしたら、２日目以降はなんとかがんばれました。

治療の効果はいつでるのか

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