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【2】鍼治療2、3回目

PVLで脳性麻痺、四肢麻痺のsunちゃんの鍼治療の記録です。

鍼治療を受ける前のsunちゃんの詳しい発達状況は、別記事「sunちゃんの発達状況」にまとめてあります。


初回の治療から約1か月後、2日間の治療をすることになりました。

前回の記事はこちら「鍼治療初回

鍼治療2回目

朝9時から治療開始でした。

前回同様、両手両足をベルトで固定しうつ伏せの状態での施術でした。着衣は無しでオムツ一丁です。鍼は頭頂部、背中、腕、足、腰、など全身で、電気はありませんでした。

40分ほど鍼を刺し、その後数本の鍼を抜いて理学療法、休憩、また理学療法で、理学療法を3回やったところで午前中の治療は終了しました。

午後は2時からで、午前と同じ内容の治療でした。

大体2時間ずつくらいの施術ですが、本人はもちろんのこと、付き添いの親の体力も試されます。かなり泣くので、あやしたりなでたり、気の抜けない時間でした。

2回目の治療の感想は、1回目ほどの感動はないものの、確実に効果がでているなと思いました。まずベビーカーに座ったとき、sunちゃんはいつも足を突っ張って前の伸ばしているのですが、それがなくなっていました。下にだらんと脱力することができていたのです。そして、手の麻痺が少しとれたのか、グーとパーの動作に少しだけ滑らかさが出ていました。

ですが、目を見張るほどの効果はないです。まだ2回目。そう簡単にはいきません。

施術後は相変わらずぐったり。いつもよりおとなしくて、キーキー怒ったりということも少なくて、旦那と横になっておとなしくTVを見ていました。(こんなおとなしいこと普段はありません。すぐ怒る。)

鍼治療3回目

施術内容は、2回目の内容と同じでした。

が!3回目の治療が終わり、宿泊施設へ戻りsunちゃんをうつ伏せにしてみると、なんとお尻を持ち上げられるようになっていました。奇跡がまた起きたのです。夫婦で泣きました。

正直な話、2歳まで全く動けないsunちゃんは、きっとこのままで歩ける未来はないなと思っていたので、私にとって本当に本当に奇跡でした。周りの人はリハビリをやったりしていれば、いつか歩くようになると思っているようでしたが、きっとそれはぎこちないだろうし、ボトックスの注射や、装具が必要だったり、足の手術が必要になるんだろうと私は考えていました。

手の使い方も、かなり麻痺があり、うまく動かせないので、私が死ぬまでsunちゃんのご飯は私があげなくちゃいけなくて、私の人生はsunちゃんの介護で終わるんだなと思っていました。

その考えが、鍼治療に3回通っただけで、もしかして未来が変わってくるかもしれないと、明るい未来があることを受け入れられるようになりました。

sunちゃんの未来について、今まで私は明るい未来があることは全く受け入れられずに何度も旦那と衝突していました。毎日四六時中sunちゃんと接しているからこそ、彼にとって歩くことがどれだけ難しいことであるかがわかっているし、それこそ再生医療がかなり発達して身近なものにでもならない限り歩くこと、ましてやハイハイなんて不可能であると思っていました。

それなのに、なんの根拠もなく、いつか歩けるようになる!という意見を考えなしだと思っていましたし、適当なことを言って現実を見ていないと思って憤慨していました。

そんな自分の中で渦巻いていた暗い気持ちも、鍼治療のおかげで少しずつ浄化されていくのをsunちゃんの変化とともに、私の気持ちの変化も感じていました。

自宅に戻り、うつ伏せにしてみるとお尻を上げるだけではなく、前に少しだけ進むこともできました。左手が前に出しにくいようで、上手ではなくちょっと回転しつつでしたが、お尻を持ち上げて前に進めたのです。いつも毎回できるわけではないのですが、sunちゃんにとってはかなり大きな成長を遂げたので、夫婦で感動の涙。

次回の治療も、今回の治療から約1か月後の出来事になります。同じような境遇の方、内容が気になるな~って方は、スキやフォロー、サポートなどお願いします。

いただいたサポートは、子供の笑顔のために使わせていただきます。