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3ヶ月半

こんなタイトルにしてしまうと、カップルの記念日のようだけれど。
でも、確かにnoteはわたしが心から愛しているものだから。そして、わたしの作品の運命を変えたもの。

ふと思えば、noteに初めて投稿した日から、3ヶ月半が経った。
わたしはだいたい2日に1投稿のペースで投稿し続けているから、もうすぐ70投稿。

初めてnoteに投稿をしたのは、もう1年前くらいに書いた短編小説とも言えないほどの短いショートショート。
誰にも見せることなく趣味でコソコソと書いてきたから、noteが無ければ、誰の目にも触れずに、ずっと自分だけのノートに燻って終える運命だった。

わたしは、自分で色々と書き始めた幼い頃から、いつかノートに書き溜めた小説やショートショートを、自分だけのノートに閉じ込めておくだけじゃなくて、他の誰かに読んでもらうことが夢だった。
書くことは楽しいけれど、自分のノートに閉じ込めているだけでは、書く意味が見出せなくなってしまう。
けれど、家族や友達に見せるなんてとても恥ずかしくて出来ないし、ネットのサイトのようなところに投稿する勇気も無かった。

投稿できそうなサイトをずっと探していくつか見つけるたびに、勇気が出ずにそっとページを閉じる。
稚拙だとしても自分が大切に書いた物語を、得体の知れぬ広すぎるネットの海に放って、誰の目にも触れることなく遭難させるのは苦しいと思った。

そんな中、本当にたまたま運命的にnoteという存在に出会った。
わたしの作品の運命を変える出会い。
noteに出会って、もしかしたらこれなら、と期待を込めて作品を一つ投稿してみた。
初めて公開ボタンを押す指は少し震えていた。
たくさんの作品が流れるタイムラインに、ポッとわたしの作品が写し出される。
それだけで、あぁ、冒険が始まった、と思った。
しばらくは反応をされることも無かったけれど、数時間後、初めて、ひとつハートマークが届いた。はじめての「スキ」。
顔も知らない誰かが読んでくれて、その作品を純粋にスキだと言ってくれる。

かなり長い間ぼんやりと描き続けてきた夢。
あぁ、夢が叶っちゃった。書いてもいいんだ。
嬉しくてたまらなかったのを覚えている。

それからいくつか投稿をしたり、他のnoterさんのnoteを見ているうちに、とんでもなく惹かれるnoteに出会った。
すっかり引き込まれてしまったその作品は、短編小説で、その作品に出会って以来、そのnoterさんの作品は、勉強の合間の休憩時間の楽しみになった。
ある日勇気を出して、初めてのコメントをしてみた。返信が返ってくるだけで嬉しい。
そして、そのnoterさんがわたしの作品にスキをつけて、しばらくしてフォローをしてくれた。
え!憧れのnoterさんが、わたしの作品読んでくれるの!!
そのnoterさんからフォローの通知が届いた時、思わず本当にガッツポーズをしてしまった。

それから少しずつスキの数も増えていって、大好きなnoterさんが一人ずつ増えていって、すっかり今では1日の最後に帰ってくるホッとする家のような存在になっている。

でも、何より、ただのひとり遊びで終える運命だった、"書くこと"がほんの少しだけでも、目に見えるカタチになったことが嬉しい。
書くことを許してくれる場所が出来たことが嬉しい。
わたしもその一員になれたことが嬉しい。
音楽も、踊ることも、絵を描くことも出来ないけれど、それでも自分の表現が出来る場所がひとつでもあったことが嬉しい。

いつか作家にとか、書くことで食べていくとか、そんな目が眩むような壮大な夢は見ていない。

けれど、一歩ずつ書くことを重ねて重ねて、いつか自分の心がちゃんと表現しきれる力が欲しい。
わたしのコンセプトの、「名前のない感情」を書くことで見える形に表現出来るだけの力が。
誰かの心に、わたしの感じた名前のない感情が伝わるだけの力を。

そんな願いが叶う日まで、着実に積み重ねていくことが、わたしの書く意味。
いつか、やっと伝えられるようになったと自分を認められるその作品はどんな名前のない感情なんだろう。


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