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エッセイ

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なにげない日常の思いを書いてみました。
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#今こんな気分

雅明のこと

雅明のこと

初めて雅明に会った日、その光景を鮮明に覚えています。雅明は祖母に抱かれて窓の日差しの中で眩しそな目で祖母を見ていました。病院の一室、ベッドで叔母が微笑んでその光景をみていました。私が3歳の頃の記憶です。

「もう少ししたらこの赤ちゃんはうちに来るんだよ。」祖母が言いました。
真っ白な産着を着たこの小さな赤ちゃんが私の家にやってきてくれる。私は嬉しくてたまりませんでした。毎日毎日赤ちゃんが来る日を待

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自分の歩み方で、(ココア共和国に作品を掲載していただけました。)

自分の歩み方で、(ココア共和国に作品を掲載していただけました。)

去年の秋、およそ30年ぶりに詩を書き始めました。
学生時代、言葉を紡いでは商業詩誌に投稿したり、コンクールに応募したりしていました。特に当時あった商業詩誌「詩芸術」には毎回投稿し掲載していただきました。いただいた講評の言葉を大切に、ご褒美のようにたまにいただく賞が大きな励みでした。

生活の中でいろんな辛い出来事が重なり、ペンを執る気力もないまま、長い月日が流れました。
人生も後半になり、なにも残

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