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「全国最中図鑑」79 トイレの最中(愛知県常滑市)

全国に数あるもなかの中で、ユニークさ、面白さ共に間違いなくベスト3に入るもなか。昭和26年創業の老舗餅菓子専門店「大蔵餅」と総合住生活企業「LIXIL(旧INAX)」榎戸工場のコラボにより誕生した超人気商品だ。読み方は「トイレのさいちゅう」でもいいし「トイレのもなか」でもいいそうだ。
もなかとしては意外としっかりした造りの箱を開けると、実にリアルな便器の形をしたもなかの皮が現れる。これは洋式便器「サティス」をベースに、INAXの技術チームがCADで設計し、金型を作ったのだとか。
この便座のフタをあけて別袋のあんを詰め、便座を戻せばできあがり。
「正しいお召し上がり方」という説明書によると、
・もなかの上ふたを外してあんをいれてください。
・入れる時は決してトグロを巻かないようにしてください(笑)。
・リアルなビジュアルを楽しみながらお召し上がりください。
とある。
最初の一口はちょっと勇気がいるが、味は折り紙付きなのでご安心あれ。

トイレの最中
トイレの最中

INAXライブミュージアム
常滑市奥栄町1-130

大蔵餅本店
常滑市鯉江本町2-2-1



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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。

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