「全国最中図鑑」15 杵の最中(山形県上山市)
山形県上山市にある創業200年を超える老舗・杵屋本店が製造販売している最中。餅つきでお馴染みの竪杵と呼ばれる縦長の杵の形をした皮で3種類のあんを包んでいる。
最近では杵は横杵が主流だが、昔は何人もの男たちが竪杵で餅をついた。その古来の姿を思い浮かべて作られたものだという。
粒あん、抹茶あん、白ゴマあんの3つのあんを、薄い皮に丁寧に手詰めしており、昭和35年の発売以来、半世紀にわたって愛され続けているロングセラーだ。
単品販売はなく、全て3つの味の詰め合わせになっている。
杵屋本店
山形県上山市弁天2-3-12
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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。